2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

2012

監督:ローランド・エメリッヒまさにローランド・エメリッヒ映画で、それ以上でもそれ以下でもない。CG満載で一体制作費いくらかけてんだよ。飛行機が飛び立った後の都市が崩壊する地獄絵図は見応えあり。しかし後はしょーもないヒューマニズムとCGで、…

ドランのキャデラック

監督:ジェフ・ビーズリースティーヴン・キング原作に釣られて観たが、思ったほど悪くない。もともと短編のため、無理に時間を引き延ばしていて核心の復讐部分に大分時間がかかるが、この復讐方法が気に入った。よくよく考えると子供じみてるが、上手くいっ…

オーディション

監督:三池崇史米EW誌が最近20年間のホラー映画で1位に選んだぐらい、海外では評価の高いホラー映画。前半はホラー映画とは微塵も感じないぐらいの、息子ひとりと暮らす父の再婚話程度の話が、じわじわとサイコな方に進んでいく。後半は過去と現在、現実と…

ホステージ

監督:フローラン・シリ結構期待してたんだけどなー。正直平凡な出来でした。防犯設備を備えた豪邸という設定を活かしきれておらず、だらだらした展開が続き盛り上がらない。敵がガキ共なので迫力不足だし、真の黒幕もあいまいな存在で、そもそも誘拐をする…

死霊のはらわた

監督:サム・ライミ未見だと思ったけど、これ小さい頃観たことあったわ。地下にゾンビを閉じ込めるが、地下から出ようとゾンビが隙間からのぞく画が妙に印象に残っていた。若さゆえにサム・ライミも随分と悪ノリしてるが、終盤の過剰なまでの内臓飛び散りに…

うずまき

監督:Higuchinsky世間の評判は悪いようだが、個人的にはそこそこ悪くなかった。日本の古い家屋が建ち並ぶロケ地がいい雰囲気出してるし、うずまきにとりつかれるという発想も良かった。ただ後半にいくに従ってマヌケな描写が増えていき、ぐだぐ…

カイジ 人生逆転ゲーム

監督:佐藤東弥荒唐無稽な話ではあるが、原作は面白かったし、多少駆け足ではあったが意外にも130分に無理なく詰め込んだことでちょい甘評価。藤原竜也のオーバー演技には、いつもしっくりこないものを感じるが、今回もはじめは鬱陶しい芝居も、終わって…

縞模様のパジャマの少年

監督:マーク・ハーマンなんてこった!観終わった後、思わずそう言わずにはいられない、いろいろな意味で残酷な結末であった。ナチスドイツのユダヤ人迫害というめずらしくないテーマではあるが、少年の視点で見たこの物語は、なぜユダヤ人を迫害するのかと…

ゴースト・オブ・ガールフレンズ・パスト

監督:マーク・ウォーターズマシュー・マコノヒー版「クリスマスキャロル」。まんま「クリスマスキャロル」。よって新味なし。マコノヒーもいつものマコノヒーで、十八番の軽くてちゃらい男。定番キャラによる新味のないストーリーだが、まあ暇つぶし程度な…

タハーン 〜ロバと少年〜

監督:サントーシュ・シヴァンインド映画というと陽気でテンション高いものが多いが、これは素朴な映画であり、発展を続けるインドとは別の側面が見られ、都会との大きな格差を感じた。内容は少年とロバの友情物語だが、その背景には生活の貧しさや戦争の犠…

THE 4TH KIND フォース・カインド

監督:オラントゥンデ・オスサンミ最初は幽霊話を実際の記録映像とその再現映像で同時に見せるという変わったアプローチで迫った一種の「パラノーマルアクティビティ」のようなものかと思ったが、途中話が予想外の方向に進みだし、なんだこれは「X−FILE…

パラサイト・バイティング 食人草

監督:カーター・スミス「シンプルプラン」で脚光を浴びたスコット・スミスの原作・脚本で、スミス自身なんか一発屋みたいな感じになっちゃってるが、これは予想以上に良く出来たB級サバイバルホラーの佳作。頭の悪そうな学生たちが秘境に行くだけのノーテ…

宇宙人東京に現わる

監督:島耕二50年代SFのチープさや色彩、美術を見る映画であり、内容自体は正直イマイチだった。和製「地球の静止する日」と言った感じだが、あっちは宇宙人が主体の話の作りであったのに対し、こっちは地球人がメインなため、パイラ人の存在がやや弱い…

キャプテン アブ・ラーイド

監督:アミン・マタルカとても珍しいヨルダン映画で、意外といってはアレだが、しっかりとした出来なのは監督がアメリカで映画製作を学んだからなのだろう。ちょっとした嘘による人情話から貧困や虐待などによる、ヨルダンの実状を絡めるあたり、中々達者な…

のんちゃんのり弁

監督:緒方明とりたてて大きなことが起こる訳でもないが、30女の悲哀がにじみ出ていて、今という時代を切り取っている。30まで甘えて生きてきたツケがきたという台詞に耳がイタい。。。離婚、就職、恋愛など困難を切り開いて必死になっている主人公には…

復讐するは我にあり

監督:今村昌平昭和臭が感じられる実録犯罪ドラマだが、思ったほど凄い作品では無かった。とにかくアクの強い緒形拳の芝居が圧倒的で、この映画の全てとも言える。全体的にもう少しドラマ性が欲しかったが、そもそもこの人物に映画化するほど魅力があるよう…

プランゼット

監督:粟津順未見だが前作はたった一人で作り上げたという「惑星大怪獣ネガドン」の粟津順のフルCGアニメ。人類が宇宙から来た謎の生命体に侵略されるという、まあありがちな話だが、約60分程度のものなので退屈はしなかった。妹キャラに萌え的な要素が…

パイレーツ・ロック

監督:リチャード・カーティスほぼ全編船の中で進められる英国製音楽映画であり群像劇でもある。「ラブ・アクチュアリー」のリチャード・カーティスらしく大量の登場人物を見事にさばき、多彩なエピソードで繋いでいくとこは、いつもながら上手い脚本とは思…

ザ・ワン

監督:ジェームズ・ウォン大した出来ではないのは知りつつも、ジェームズ・ウォンだから観てみたが、これは「DRAGONBALL EVOLUTION」より酷い。J・ウォンはかつて「X-ファイル」や「ファイナル・デスティネーション」などの超常現象や変わった話を作ってき…

ゼロの焦点

監督:犬童一心撮影、美術は意外と良かった。戦後日本の影の部分が引き起こした話であり、女性の参政権や結婚など当時の女性の立場なども盛り込まれており、昭和のある側面は捉えていたとは思うが、ミステリーとしては普通ではないか。元々松本清張のミステ…

ロフト.

監督:エリク・ヴァン・ローイ黒沢清じゃない方。ベルギーで大ヒットしたそうだ。最初は平凡なミステリーだなあと思っていたら、5人の男たちの女性関係が除々に明らかになるにつれて、ただの不倫の代償映画ではない仕掛けが見えてきて、なかなか楽しませて…

ホワイトアウト

監督:ドミニク・セナ織田裕二じゃない方。なんだ原作はグレッグ・ルッカか。どうりで予想以上に面白かった訳だ。南極が舞台のアクション映画で、極寒の地という設定を活かしたアクションと凍傷で指が壊死したのが真相に結びつくなど、サスペンスとしても及…

ヒットマンズ・レクイエム

監督:マーティン・マクドナー評判も良く期待も高かったが、激賞するほどでもない。初監督だからか前半はややもたついていて、中々話が動かずイライラした。会話の面白さやベルギーの美しいロケ地、小人などのキャラクターにいい部分も見受けられたが、基本…

女の子ものがたり

監督:森岡利行まさに女の子の物語。過ぎ去った日々や友情を懐かしむ、女子3人によるノスタルジックな映画でもあり、この手の映画には弱い。自分たちの未来は暗く、不幸が待ち受けている思っていた3人の少女に待っていたのは、予想通りの過酷な現実であっ…

トゥルー・ヌーン

監督:ノシール・サイードフなんと18年ぶりに制作されたというタジキスタン映画。普段めったに観ることの無いタジキスタン映画だが、これは素晴らしい映画だ。タジキスタンの山間の村の牧歌的なのどかな映画と思いきや、次第に政治的な影が忍び寄る。村に…

ATOM

監督:デヴィッド・バワーズ「カールじいさん」なんかより全然いいよ。アメリカで余りヒットしなかったが、このレベルでヒットしないのは気の毒だなあ。。。空中都市と地上というSFではありがちな設定ではあるが、楽しく観れた。空を自由に飛びまわるスピ…

幸せのきずな

監督:マーク・エイブラハムこの話、アンビリーバボーあたりで見たことあったなあ。車の間欠ワイパーを発明した男が、それを盗用した車の巨大企業フォードに訴訟を起こした実話。仕事や家族を犠牲にしてまでもフォードに戦いを挑んだ主人公の不屈の闘志には…

バシュフル盆地のブロンド美人

監督:プレストン・スタージェスおそらく初プレストン・スタージェス。コメディの名手とは聞いていたが、なるほど流石に面白い。結構なドタバタ喜劇だが、話は入念に作りこんでるのが伺える。判事のけつに銃弾をぶち込むとこに大笑い。その他にも銃撃戦での…

ザ・センチネル/陰謀の星条旗

監督:クラーク・ジョンソンキーファー・サザーランド、シークレットサービス、大統領暗殺とこれって映画版「24」と言っちゃってもいいよ。前半はことの全貌がわからないまま、じりじりとサスペンスを盛り上げ中々良かったが、犯人の動機の浅さや犯行グル…

あの日の指輪を待つきみへ

監督:リチャード・アッテンボロー変なタイトル。。。過去と現在、アメリカとイギリス。2つの時代と2つの国を行ったり来たりしながら、戦争によって失われた愛と秘密が除々に解明していく話の構成自体は面白く観れた。50年経っても恋人のことが忘れられ…