2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

マーサ、あるいはマーシー・メイ

監督:ショーン・ダーキンカルト集団での生活と脱出後の生活を交互に見せ、なにが起こったのかをじわじわとあぶり出す。なにか得体のしれない薄気味悪さはあった。レイプシーンもちょっと衝撃があった。ただカルトと言っても余り強制性がなく、逃げようと思…

ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋

監督:マドンナ意外とちゃんとしてた。悪い出来ではないよ。逆にマドンナってとこで損してるかも。ただの王室話だと退屈だが、現代の女性パートと昔の王室パートを交互に描くことによって、話に広がりを見せ退屈を回避している。ただ現代の女性が昔の英国王…

L.A. ギャング ストーリー

監督:ルーベン・フライシャーまああんまり期待してなかったので、その割にはまあまあかな。役者は豪華なので退屈はしなかった。ただなんかこうわくわくしなかった。話の展開も深みがないし、巨大な敵を倒すという割にはギャングたちに迫力がない。S・ペン…

巨人の星

監督:長浜忠夫、出崎哲TVアニメ版『巨人の星』の再編集映画。この無茶苦茶すぎるとこがバカバカしいのだが、それが昭和アニメの魅力でもある。なアホなという場面が満載。大リーグボール1号なんてなんであんなバカみたいに当たるんだ。。。あとガキの飛雄馬…

怪獣大戦争

監督:本多猪四郎話がX星とか出てきて、いよいよゴジラが宇宙に飛び出し、もうツッコミ所が満載でなにからつっこんでいいのやら。。。まあでもこのチープさは嫌いじゃない。そしてゴジラの世界観が壊れている。まさかゴジラがシェーをするとは。本来もっと…

スプリング・ブレイカーズ

監督:ハーモニー・コリンバカたちのバカ騒ぎを空虚に描く。まるでMTV的なノリで、パッパラパーなんだけど、どこか時折感傷的になりハーモニー・コリンのナイーブさが顔を出す。そして後半はジェームズ・フランコのラリった演技も合わせ、破滅的な青春映…

ナチュラル・セレクション〜ほんとうの私に出会う旅

監督:ロビー・ピカリング全くの他人とのロードムービーがこんな展開に発展するなんて。奇妙なロードムービーであり、変わったラブストーリーなのかな。何十年間、女として妻として否定されてきた彼女にとって、この旅は女の部分を呼び起こしたのかもしれな…

エデン

監督:ミーガン・グリフィス全く期待してなかった分、思いのほか楽しめた。意外と脚本がよく出ているので、単純なB級映画では終わっていない。飼い慣らされるか希望を捨てないか。そこの差が逃げ切った勝因だろう。しかし実話を基にしてるらしいが、こんな…

河内山宗俊

監督:山中貞雄うーん、これも「百万両の壺」と比べると落ちるなあ。ただ「人情紙風船」よりは持ち味は出てたと思う。多くの人物を駒のように動かし、事態をどんどん複雑に転がす様は見事な手腕と言える。ただ問題なのは話自体は面白いのだが、セリフの聞き…

フッテージ

監督:スコット・デリクソン8ミリフィルムを発端にサスペンス映画に持っていけばよかったのに、ホラーに舵を切ってしまったため、まあ特にこれといった驚きもなくどっかで観た程度の平凡ホラーで終わってしまった。つかみはOKだったんだけど、ホラーだと…

ダウンタウンヒーローズ

監督:山田洋次戦後の学生たちの雰囲気、そしてそれぞれが抱える悩みなど群像劇として大いに青春していた。この頃の学生たちは本当に仲間意識が高かったんだな。なにか今の学生が失ってしまったものがそこにあった気がする。ヒロインの薬師丸ひろ子そしてギ…

同胞(はらから)

監督:山田洋次ふるさとへの思い、日本の田舎と自然、素朴な役者たちの演技、その辺はいいのだが、逆にそこだけに頼り映画の内容はおろそかになっている気もする。いや悪い映画ではない。ただ映画としてはイマイチ盛り上がりに欠き、公演開催もそんなに苦労…

キネマの天地

監督:山田洋次松竹の大船撮影所50周年記念作。公開当時街にポスターをよく見たなあ。主人公は山田洋次自身なのかな。古き良き時代の映画への愛、撮影所という空間への夢や憧れ、華やかさ、そういった昭和初期の映画(というか活動写真)に対するラブレター…

王になった男

監督:チュ・チャンミン王とか大統領とかの影武者という映画はいくつもあるので、さほど新味は無かったがまあそつなく作られてはいた。韓国の歴史に興味ないので惹かれるものはなかったが、脚本はまあまあ良く出来てはいた。オチの付け方が普通ならなりすま…

ゴルフ夜明け前

監督:松林宗恵桂三枝(現・文枝)の創作落語を基にしたコメディ。幕末とゴルフを結びつけた発想はいい。思ったよりはちゃんとしていて悪い出来ではない。三枝の近藤勇がむすっとしていて意外と良かった。80年代の吉本芸人がたくさん出てるのも今では貴重…

パラノーマン ブライス・ホローの謎

監督:クリス・バトラー、サム・フェル話が意外と単純で結構早い段階で退屈になった。ストップモーションの技術は高いんだけどね。終盤でまあまあ泣かせるが、それでも同じような内容のアニメがいくつもあったと思わせるぐらい平凡なアニメと言っていいだろ…

星の子アルフェ

監督:ユゴー・ラチュリップ遺伝子障害のために発達に遅れた娘のアルフェを追ったドキュメンタリー。父親が監督をして娘の成長を温かく見つめている。アルフェは愛らしくて可愛いんだけど、内容的にはホームビデオレベルなので、悪くは無いけど映画としては…

セデック・バレ

監督:ウェイ・ダーション「第一部 太陽旗」「第二部 虹の橋」からなる台湾の歴史大作。日本統治時代の台湾でこんなことがあったんだね知りませんでした。。。なにか日本人として複雑な気持ちになった。申し訳ない気持ち。それでも日本人が殺されまくるのに…

メルシィ!人生

監督:フランシス・ヴェベールヴェベールの「奇人たちの晩餐会」は大好きな映画だったなあ。。。それはさておき、リストラされないようにゲイのふりをするというアイデアがいい。ヴェベールのコメディには安心感がある。この作品は声を出して爆笑とかはない…

木曜組曲

監督:篠原哲雄原作は恩田陸で小説は読了済み。映画も観たことあったような無かったようなだったが、これ観たことあったわ。。。舞台劇のような会話劇で女流作家の死の真相を関係者5人の女たちが、真相を探りだす。ミステリーとしてしっかりしてる。話の展…

馬と呼ばれた男

監督:エリオット・シルヴァースタインイギリス貴族がインディアンに囚われ抵抗するも、いつしかインディアン社会に馴染み仲間になる。まあ白人がインディアンになるという話は「小さな巨人」とか「ダンス・ウィズ・ウルブズ」などよくあるパターンなので、…

カレ・ブラン

監督:ジャン=バティスト・レオネッティ話にまとまりがなく、暗く何を言いたいのかよく分からない。まあそこが逆に不安を掻き立て、ディストピアな風味にはなっている。ただやはり低予算の限界にしか見えず、内容も北欧映画あたりで観たことあるようなもの…

サバイビング・モロッコ

監督:フォージ・ベンサイーディモロッコなんて余り馴染みが無いが、少なからずモロッコの今を映し出している。犯罪や雇用など若者の行き場のない不安感は出ていた。ただ映画としては悪くないけど、もうひとつ決め手がない。ただオチは結構好き。これだから…

和ちゃんとオレ

監督:チョウ・キョンス寝たきりの母親を介護する息子を追ったドキュメンタリー。在宅介護の現実を目の当たりにし、改めて介護の大変さ難しさ辛さがよく伝わった。介護疲れで殺してしまった人のインタビューもあったが、これは息子に罪は無いよ。殺されたけ…

博士と私の危険な関係

監督:アリス・ウィンクール神経科医と女性患者の物語。心を閉ざした女性が医者の治療によって女として解き放たれた結果、お互いに好意を抱き始める。前半はどこかおどおどした雰囲気で、女性のヒステリー状態がエクソシストっぽく、そっち系のホラーテイス…

モスラ対ゴジラ

監督:本多猪四郎出来は比較的いい方だとは思うのだが、そんなに面白さを感じなかった。モスラ対ゴジラというよりは芋虫対ゴジラといった感じで、双子のモスラの幼虫がひたすら糸を噴射してゴジラをぐるぐる巻きにして倒すというのがなんか笑えた。前作もそ…

人情紙風船

監督:山中貞雄大傑作「丹下左膳餘話 百萬兩の壺」の山中貞雄なので、きっと凄い映画なんだろうと思ったがアレ?正直あまり心に響いてこなかった。内容もほとんど忘れるぐらい。「丹下左膳」のようなテクニカルな編集技もなく、江戸時代の小市民の生活を淡々…

横道世之介

監督:沖田修一これはもう80年代へのラブレターとも言うべき、80年代というあのどこか浮かれてダサかった時代が主人公の映画といえる。こうして観るとやっぱりダサい。だけどみんな平和だった気がする。世之介に関係ある人物が過去を振り返るという構成…

図書館戦争

監督:佐藤信介アニメ版観た時も思ったが、本の為に殺し合うという設定に無理がありすぎる。国民置いてけぼりで、当人たちだけが意味不明な正義感で満足している。とまあツッコミ所満載なんだけど、なぜか退屈はしなかった。まあトンデモ設定に慣れれば意外…

女囚さそり けもの部屋

監督:伊藤俊也さそりシリーズ第3作目。冒頭の電車での手錠をかけた後の腕の切断とか、ぶっとんでいて期待せずにはいられない。その後の墓場での手錠を外す時の不気味さもいい。しかし面白かったのはそこまでで、その後どうも盛り上がってこない。いつもの…