2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

マイ・ラブ

監督:クロード・ルルーシュ3世代に渡る愛のドラマ。とても壮大で、運命的で、脚本が練られているのは伺える。サイレントからトーキー、そしてカラーになり、現代、そして未来へ。劇中の監督が撮っている映画が、この映画自身のような構成も、ルルーシュの…

デンジャラス・ラン

監督:ダニエル・エスピノーサ前半は結構いい。南アフリカという土地の雰囲気やアクションシーンは中々なので期待も高まったが、後半に入ると、展開が予想の範囲内なので、驚きが全くない。真相や黒幕にしたって、誰でも予想できるわ。。。まあデンゼルやブ…

種まく旅人〜みのりの茶〜

監督:塩屋俊塩谷瞬ではないので注意。監督は先日亡くなったんだよな。「ミスター・ベースボール」での通訳の役が印象に残っている。最近は監督もやってただけに残念だ。この映画は遺作になるわけだが、なかなか爽やかな、いい映画だった。ひょんなことで、…

クラッシャージョウ

監督:安彦良和期待したんだけど、つまらなかった。話も滅茶苦茶だし、どこに話が向かっているのか、正直意味不明だった。まあそんな80年代アニメのいい加減さはよく出ていた。マチュアなんかも、謎めいた不思議な力を持った女性のような、本来ならそんな…

宮本武蔵 一乗寺の決斗

監督:内田吐夢シリーズ五部作の第四部。吉岡伝七郎との決闘と一乗寺での死闘まで。シリーズの中では評価が高いようだが、個人的には一番面白味が薄い気がした。もちろん、つまらない訳ではないが。。。琵琶を割って武蔵の精神面を説くシーンやお通への告白…

男と女の詩

監督:クロード・ルルーシュ変なタイトル。。。まあなんともフランスらしい作品だな。個人的には、単純な犯罪映画にしたほうが好みだが、そこは大人の恋愛映画になってしまうのがフランス流。ただ冒頭の意味不明なモノクロが、終盤繋がり出す構成だったり、…

不撓不屈

監督:森川時久自分はこんな事件知らなかったが、”飯塚事件”を題材にした高杉良の原作を映画化。タイトル通り、ある税理士のくじけず困難に立ち向かう姿を描く。戦後の日本で、中小企業のための節税対策を行ったために、国に睨まれ、脱税の嫌疑をかけられた…

太陽が知っている

監督:ジャック・ドレーアラン・ドロンが出てるからって”太陽”って付けりゃあいいってもんじゃねえだろ。。。舞台は、ほぼ家か庭。移動範囲が狭いので、話がダラダラして広がりが無い。この内容で120分は長い。ロミー・シュナイダーは綺麗。ジェーン・バ…

ザ・マペッツ

監督:ジェームズ・ボビン日本人にとってマペッツと言われても、全くなじみがないので、特に懐かしさとかそういった感慨は何もない。まあ人形ミュージカルとして、そんなに悪い出来ではないけどね。個人的にはエイミー・アダムス出てるし、クリス・クーパー…

あなたへ

監督:降旗康男予想よりも全然良かった。ロードムービーと健さんの組合せが味わい深く、妻への愛、人との出会いが、しみじみ描かれて脚本がうるさくなくて良い。また、これだけ脇役が豪華だと、鬱陶しくなるんだけど、これが逆に凄く上手くいった。たけし、…

濡れた二人

監督:増村保造メロドラマというと何となく甘ったるい感じがするが、これは野生的な不倫映画なのかな。60年代の女性の自立といった側面も見えてくる。野生的に感じた大きな要因は北大路欣也だ。黒くて、ちょっと石原裕次郎みたいだ。人妻は若く野生的な男…

豹は走った

監督:西村潔豹(ジャガー)は走ったと読む。「ゴルゴ13」のような映画で、マンガチックで、荒唐無稽かもしれないが、こういう作品が作れた時代性と硬派なアクションに、昔の日本映画界がまだ勢いがあったんだなというのが感じられた。加山雄三や田宮二郎…

君への誓い

監督:マイケル・スーシーなんとなくニコラス・スパークの小説かと思った。。。けど実話を元にした作品だったのね。思ったより、ちゃんとしたラブストーリーだった。記憶が戻って、ハッピーエンドという展開にしないのが良かった。レイチェル・マクアダムス…

踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望

監督:本広克行TVは観てないが、映画版は一応全部観ている。はっきり言って嫌いなシリーズだし、相変わらず何が面白いのかさっぱり。こんな映画がヒットしてしまう日本映画のレベルの低さが恥ずかしい。まあようやく終わるようでなにより。それにしても、…

そして友よ、静かに死ね

監督:オリヴィエ・マルシャル「あるいは裏切りという名の犬」のオリヴィエ・マルシャル監督らしい渋い作品。現代と過去を回想させ、ギャングたちの犯罪の軌跡と友情を描く。正攻法ゆえに、若干ひねりなどもほしくなるが、でもその骨太な作風は、こういうジ…

ハングリー・ラビット

監督:ロジャー・ドナルドソンなんかチャールズ・ブロンソンの映画にもありそうな感じ。昔の映画だったら、もう少し味が出たんだろうけど、現代だと普通のB級映画ぐらいでしかない。まあでもこういうB級スリラーは好きだし、職人R・ドナルドソンなので退…

バッドトリップ! 消えたNO.1セールスマンと史上最悪の代理出張

監督:ミゲル・アルテタなにこの「ハングオーバー」みたいなタイトル。まあ確かに「ハングオーバー」的な酔っぱらったり、友情だったりは似てないこともないが。この数日間で人生や仕事を見つめ直すんだけど、これが意外と深いような浅いようなで、そこそこ…

宮本武蔵 二刀流開眼

監督:内田吐夢シリーズ五部作の第三部。佐々木小次郎登場。演じたのが高倉健だったとは。派手な衣装と長髪で、いつもの健さんのイメージと違い、若干微妙な感じもするのだが、演技自体は素晴らしく、今後の二人の対決が楽しみだ。今作は、武蔵と小次郎で並…

キリマンジャロの雪

監督:ロベール・ゲディギャン普通ならいい話とかいい人ってことになるんだろうが、どうもしっくりこない。許す心や博愛精神が正義のような、この映画の姿勢が、理解はできるんだが、この話に限っては共感できないのだ。なんか正直者がバカを見るようで、こ…

漆黒の闇で、パリに踊れ

監督:フィリップ・ルフェーヴル夜のパリ。街を巡回して、裏社会のゴロツキ共を見張る刑事。一晩の出来事を通して、パリの夜の別の顔を映し、刑事は次第に築き上げてきた地位が揺らぎ出し、破滅の足音が聞こえてくる。夜の映像ばかりなので、とてもムードあ…

虚空の鎮魂歌(レクイエム)

監督:ピエール・ジョリヴェうーん、なんとなく焦点が定まってないような話で、犯罪に立ち向かう男たちというストーリーのないドキュメンタリーを見せられた気分。また事件の全貌よりも、父と娘の話の比重が高くなってしまって、事件がどっかいってしまった…

真夜中まで

監督:和田誠和田誠ということで、観るのを躊躇してたんだけど、予想以上に良い映画だった。真夜中に逃げ回るという映画的楽しさと、そこにジャズが融合した大人の映画。映画とジャズに対する愛情があるからこそ出来上がった作品であり、和田誠でなければ作…

それでも、愛してる

監督:ジョディ・フォスターいろいろあったメル・ギブソンだからか、うつ病が観る側にリアルに伝わりすぎてしまって、映画というよりM・ギブソン自身の姿が被り、変に気の毒な気分にさせられた。J・スチュアートの「ハーヴェイ」のように、もう少しマイル…

ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン

監督:ポール・フェイグ女性版「ハングオーバー」。アメリカって花嫁介添人みたいなもんがあって、いろいろめんどくさいね。メリッサ・マッカーシーがこれで大いに注目されたようだが、個人的にはさほど破壊力を感じなかった。むしろクリステン・ウィグとロ…

燃えつきた地図

監督:勅使河原宏脚本・安部公房、監督・勅使河原宏、音楽・武満徹、主演は勝新、渥美清、市原悦子(ヌードあり!)、中村玉緒と何か物凄いメンツ。安部公房なので、覚悟はしていたが、案の定、話がどこに向かっていくのか分からず困った。また台詞が聞き取…

ラブ・クライム 偽りの愛に溺れて

監督:アラン・コルノー会社内の上司と部下の対立。二人の女性が出世やプライドで火花を散らす前半は、結構面白い。嫌味なクリスティン・スコット・トーマスがいい。しかし途中、トーマスが退場すると、面白かった大人のけんかから完全犯罪サスペンスに移行…

だれもがクジラを愛してる。

監督:ケン・クワピスクジラ3頭を助けるために、世界を巻き込んだ救出作戦に発展する。所々に80年代の味付けが懐かしい。ただ正直長い。引っ張った割には、大きな感動が余り得られない。もっとわくわくするような救出作戦なら良かったんだけど。。。

にせ刑事

監督:山本薩夫この流れるような展開が素晴らしい。冒頭の人助けから拳銃盗まれ、刑事くび。その後、部下の結婚帰りに電車で女性を暴漢から助けるが、女性はけが。周りは誰も助けない中、一人暴漢三人に立ち向かったことから、世間で評価され、女性とも仲良…

ジェーン・エア

監督:キャリー・ジョージ・フクナガ監督は「闇の列車、光の旅」のキャリー・ジョージ・フクナガ。日系の監督なので、ひそかに期待しているのだが、こんな文芸映画に抜擢されるとは。前作だって、なぜかメキシコ映画だったし、一転別ジャンルの映画だが問題…

宮本武蔵 般若坂の決斗

監督:内田吐夢シリーズ五部作の第二部。このシリーズ、一部を観て、これは傑作シリーズになるなと思ったが、予想通りいい感じに仕上がっている。いよいよ修行の旅立ちから般若坂での戦いまで。名前も”たけぞう”から”むさし”へ。中村錦之助も邪念が抜け、凛…