マイ・ラブ

監督:クロード・ルルーシュ

3世代に渡る愛のドラマ。とても壮大で、運命的で、脚本が練られているのは伺える。サイレントからトーキー、そしてカラーになり、現代、そして未来へ。劇中の監督が撮っている映画が、この映画自身のような構成も、ルルーシュの巧みな技は見事だと思う。しかしである。途中から焦点がある男と女に絞られ、交互にその人生を追っていく。この二人が結ばれるのは容易に想像はつくが、そのくっつくまでの”焦らし”が余りに長いので辟易した。また未来の話が、さすがに今観ると陳腐で、完全に着地点を誤った気がする。もっと短く、もっと普通でよかったのに。。。