2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

Mommy/マミー

監督:グザヴィエ・ドラン正直それほど好きな監督ではない。凝った映像がやや鼻につく。だがこれは正攻法で母と多動性障害の息子の葛藤を描き、親子の愛そして弱者に寄り添う広い意味での愛がある。隣人の女性の言語障害のようなのもそのひとつだ。ただ終盤…

BU・SU

監督:市川準大した映画じゃないのだが、どことなく魅力を感じさせるものはある。80年代を切り取った街の風景、ほとんど喋らない富田靖子など。とにかく妙な映画だが、映画としての出来よりも80年代の風景映像として、どこか懐かしい気持ちになった。

ゼロの未来

監督:テリー・ギリアム「未来世紀ブラジル」的なものをやりたかったのだろうが、遠く及ばない。世界観、キャラクター、ヴィジュアルどれも平凡で、心にひっかからない。訳わかんなくてもいい。それでも観ていてわくわくするような映像を期待したが、退屈で…

HERO

監督:鈴木雅之劇場版第2弾。それならタイトル変えろよ。。。キムタクのTVドラマの映画版で、このシリーズのファンではないので特に思い入れもなく、まあ至って普通の出来。正直TVのスペシャル版でもいいぐらいの内容なのだがまあいっか。こんなのに佐…

レフト・ビハインド

監督:ヴィク・アームストロングなにか押し付けがましさがあるが、まあB級宗教パニックものと言えるのかな。そしてTVドラマのような安っぽさ。結構トンデモ展開だが、それを宗教的なものにしていて、正直そういう話よりサスペンスホラーの方が面白くなっ…

ファイブスター物語

監督:やまざきかずおロボットアニメ。ロボットを操るヘッドライナーと少女型有機コンピュータのファティマを描いたまだ序章のような感じの話だが、その世界観とかが壮大で、よく分からない部分も多いが特異な設定に興味がわいた。キャラクターデザインとか…

ラブ&ピース

監督:園子温園子温だからそれなりの作品になってるのかと思ったが、これが予想以上につまらない。オモチャ箱をごちゃまぜにしたような作品だが、正直まったく上手くいってない。失敗した三池映画みたい。巨大化した亀などバカバカしくて乗れなかった。

リアル鬼ごっこ

監督:園子温何だこれ。こりゃ酷いな。劇場公開できるレベルじゃない。どうせならもっとトンデモ系のオチにしてほしかったが、これじゃあ全然物足りない。トリンドル玲奈は走り方が変。

トイレのピエタ

監督:松永大司あの年齢でガンとはね。俺も歳とったせいか他人事とは思えないテーマだった。どう生きるかとか考えさせられるものはあるが、映画としては余り面白くない。無駄に豪華なキャストもいかがなもんか。杉咲花は存在感ある。

ラスト・ボディガード

監督:アリス・ウィンクール一体なにと戦っているのか。なんかいろいろとおかしいのだが、それを疑問に思わない登場人物たち。本当ならもっと室内でのアクションを派手にやるべきなのだが、地味だし、工夫はないしで退屈。ラストもモヤモヤして終わってしま…

消えた来客

監督:ギリェム・モラレスいやあいろいろと無理がある。ツッコミ出したらきりがない。面白さを優先し、ディテールを無視といった感じ。侵入された側が侵入する側に入れ替わる趣向はまあまあ面白かったし、サプライズパーティだったり、夫人が誰かと話してた…

キングスマン

監督:マシュー・ヴォーンなるほど「キック・アス」の監督か。そういえばそんな感じだったな。正直やってることは「007」とそんな変わらない気もするが、まあ無難には楽しめたかな。JBがジェームズボンドでなくジェーソンボーンでもなくジャックバウア…

日本の黒い夏 冤罪

監督:熊井啓松本サリン事件のマスコミの在り方を問う社会派作。これって松本サリン事件の話だったんだ。前にTVドラマで石黒賢主演でやってたなあ。いろいろと思うとこはあるが、ある意味しょうがない部分もある。警察が疑うのも理解できるしなあ。被害者…

ザ・トライブ

監督:ミロスラヴ・スラボシュピツキー非常に挑戦的な作品。実際のろうあ者を起用して全編手話の字幕なし。ろうあ学校の暴力とセックスを描き、過激なシーンも多い。いい部分もあるのだが、やはりちょっとやりすぎ。主人公が感情移入できるほどのキャラじゃ…

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

監督:ジョス・ウェドン悪くはないんだけど、なんというか大味すぎる。いや凄いことは凄いよ金かけてるし。前作はオールスターのわくわく感があったが、それももう薄らいで、ただただ派手な破壊で正直疲れた。終盤なんかもう訳わからんぐらいハチャメチャの…

雪の轍

監督:ヌリ・ビルゲ・ジェイランとても長いが見応えはある。長い中にも見入ってしまう瞬間が多い。それだけ緊張感があり、スリリングな会話劇である。とにかく会話の量が半端ない。特に夫婦間のプライドをえぐり取るような会話の応酬が凄く、こっちも精神的…

裏切りの獣たち

監督:ドノヴァン・マーシュアフリカ版「レザボアドッグス」。そんなに悪いとこがあるわけではないが、どっかで観た感じな展開だから新味には欠ける。出発時のみんな並んでスローモーションがもろ「レザボアドッグス」で苦笑。

悪霊島

監督:篠田正浩なんかぱっとしない金田一。そもそも恐くない。つまんなくてもいいので、日本的なジメーっとした恐さとかがほしい。佐分利信はさすが。金田一にビートルズってどうなの?。

イロイロ ぬくもりの記憶

監督:アンソニー・チェンカンヌ映画祭カメラ・ドール受賞作。うん良かった。この手のメイドがある一家にくるという映画はよく見かけるものだが、ありがちながらもとても瑞々しく捉えている。シンガポールの現状かと思ったら、90年代という設定なのか。そ…

フレンチアルプスで起きたこと

監督:リューベン・オストルンド雪崩だけで、ここまで話を引っ張ったのはすごい。でもこれって誰にでも起こりえること。状況は違えど、これは自尊心の話なのだ。ひとは誰でも傷つけ傷つく。自分が意図しなくても。特に夫婦とか男女はささいなことがきっかけ…

機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア

監督:今西隆志第2作。え?もう終わり。。。最初は退屈だったけど、中盤キャスバルとシャアが別人物という事実が結構びっくりした。まあ除々に面白くはなったけど、いかんせん短すぎる。どっかで入れ替わるんだろうけど、その辺の真相は次作なのかな。

ターナー、光に愛を求めて

監督:マイク・リー映像や美術は素晴らしい。役者の演技もまあいい。ただ余りに中身が薄く地味すぎる。伝記映画にしてはドラマ性が少なく、映画というよりTVドラマ向きだと思った。マイク・リーなので、映画として高いレベルに達しているのだが、イマイチ…

明烏

監督:福田雄一なんか舞台劇みたいなチャラいコメディ。まあ笑えるとこもあるけどね。オチに驚きはないが、まあホストたちの掛け合いはまあまあ楽しめた。ムロツヨシと佐藤二朗はほっとくとすぐ笑いに走るからなあ。。。

予告犯

監督:中村義洋ネット時代の公開裁判。コンセプトとしては悪くない。そこに就職難とか現代のテーマが盛り込まれ、まあ綺麗にまとまってはいる。あまり話を大きくせずに、事件の真相も小さいのがいい。主人公はただ友達がほしかっただけなのだ。ああしかし滝…

殺人地帯U・S・A

監督:サミュエル・フラー少年時代に殺された父親の犯人たちを大人に成長してから復讐していくという結構王道的な作り。でも復讐物はシンプルに限る。今ならありきたりなものだが、60年代のモノクロ映像だとやっぱり雰囲気があっていい。やや深みに欠くが…

続・サザエさん

監督:青柳信雄シリーズ第2作。相変わらずサザエさんのおっちょこちょいぶりが楽しい。江利チエミあってこそであり、お母さんの清川虹子もいい味。まあとにかく平和なコメディである。マスオさんとはいよいよ結婚か。

クリムゾン・キモノ

監督:サミュエル・フラーサスペンス映画として観ると大した話ではないのだが、アメリカ社会の日系のアイデンティティや異人種の恋愛といった実は全く別のテーマが実はメインにあり、50年代頃のアメリカでの日本文化とか日本人としてなかなか興味深く観れ…

愛のメモリー

監督:ブライアン・デ・パルマ昔観たような気もするが。。。確かにデ・パルマ版「めまい」だね。デ・パルマ的な美を極めた映像がうれしい。しかしカメラぐるぐる回すの好きだねえ(笑)。まあそれでこそデ・パルマなんだけどね。バーナード・ハーマンの音楽…

病院へ行こう

監督:滝田洋二郎懐かしい作品。昔観た気もする。病院という舞台はコメディとしては面白くできる設定ではある。たださほど笑えない。でも真田広之と大地康雄の妙な友情はよかった。真田はイケメンだし、大地はジャックブラックみたいだった。伊原剛志やトヨ…

狙撃者

監督:エドワード・ドミトリク女性に対して偏執的な男がライフルで女性を殺していく話。悪くはないが、もうひとつ何かが足りない。ただいいとこもある。煙突の男を撃つシーンとか。涙を流して終わるラストシーンは独特なものがあった。