2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ラブ・ダイアリーズ

監督:アダム・ブルックスちょっと甘めの評価だが、ニューヨークの街とトイレットペーパーガイに免じて許そうではないか。回想形式で進む3人の女性との複雑な恋愛模様。アイラ・フィッシャー、エリザベス・バンクス、レイチェル・ワイズの3人との出会いと…

蛇の穴

監督:アナトール・リトヴァク先日観た「追想」のアナトール・リトヴァク監督作。この監督のことは全然知らなかったが、なかなかいいね。もっと他の作品も観たくなった。。。話の内容は精神異常になった女性が精神病院で入院する話。60年も前にこんな精神…

ヨコハマメリー

監督:中村高寛横浜の街で見かける白塗りの老婆。実際見かけたら気味の悪い婆さんと思うかもしれないが、この娼婦がどういう人生を送ったかを追ったドキュメンタリー。この映画は娼婦のドキュメンタリーであると同時に、戦後横浜の歴史とそこで生きてきた人…

ホルテンさんのはじめての冒険

監督:ベント・ハーメルなにも起こらない話である。ベント・ハーメルが監督なので、予想はしていたが、大きなことは何も起こらない。じゃあ退屈かというと、そうでもない。定年退職した主人公の定年後ののんびりとした日常を描いているだけなのだが、ノルウ…

追想

監督:アナトール・リトヴァクイングリッド・バーグマンの2度目のオスカー受賞作。バーグマンは美しいが、ややオバサンになりつつあるかな。しかしユル・ブリンナーもバーグマンもその優雅な佇まいは美しく、これぞ映画スターといえるものであった。バーグ…

ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー

監督:ケニー・オルテガTVムービーは観ていないが鑑賞。高校生たちがワーワー騒いだミュージカルで、まあすんなりは入れた。こういう卒業ものは爽やかでいいね。シリーズ観てれば、より感動するかもしれないが、観てないので特に感動はない。ただ結局はザ…

私がクマにキレた理由(わけ)

監督:シャリ・スプリンガー・バーマン、ロバート・プルチーニいわゆる自分探し映画。子守りのことを”ナニー”っていうんだね。この手の映画は主役に魅力がないと、勝手に自分探してろよって感じになるが、スカーレット・ヨハンソンがとても魅力的に演じてい…

重力ピエロ

監督:森淳一原作読了済み。伊坂幸太郎原作では一番の出来では。相変わらずセリフが妙に気取っているため、日常会話としては不自然だが、まあそれが伊坂幸太郎ということでしょうがないか。。。家族の絆をグラフィックアートと遺伝子でみせた寓話的なミステ…

深紅

監督:月野木隆野沢尚脚本ということで観てみたが、まあ普通のミステリーだね。殺人の被害者の娘が加害者の娘に出会うという映画は特に珍しくない。そこからどういう展開を見せるかがポイントになる訳だが、二人の関係性にしても何がしたいのって感じだし、…

選挙

監督:想田和弘地方選挙に立候補した山内さんを”観察”したドキュメンタリー。この人全く政治に無縁のひとで、そんな人間を議員に担ぎあげていくんだから、この辺のシステムはどうなってんのかよくわからん。撮影時は小泉旋風があった時代、自民党公認という…

フラッシュバック

監督:ベイリー・ウォルシュ前ふりが長い。物語の核心に入るのに時間をかけ過ぎている。というか無意味なシーンが多く、90分ぐらいで充分な内容だ。回想シーンが中心のため、別にダニエル・クレイグが主役じゃなくてもいいような。。。過去の後悔と謝罪を…

プロデューサーズ

監督:メル・ブルックスなるほど、これを観るとリメイク版がどうしてつまらなかったかがわかる。要するにリメイク版はミュージカルにしてしまったために面白くなくなってしまったのだ。リメイク版を観た時、これはミュージカルじゃなければ面白いのにと思っ…

インスタント沼

監督:三木聡笑わせようと必死になっているが、ちっとも笑えず、痛い笑い(のようなもの)が延々と続き、三木聡の自己満足に付き合うのに非常に疲れた。また役者としては麻生久美子は悪くはないが、コメディエンヌとしては下手くそにしか見えなかった。まあ…

俺たちに明日はないッス

監督:タナダユキ昨日に引き続きタナダユキ監督作でこっちも評価は甘め。思春期の高校生が女とヤルことばかり考えた映画。こんな内容のものをよく女性監督が撮ったなあ。普通なら女を主人公にしそうだけどね。。。まあ男の思考回路はよく理解しているとは思…

百万円と苦虫女

監督:タナダユキ取り立ててすごい映画でもないが、ゆるい間や主人公の生き方に多少共感できるとこもあり、やや甘めの評価。行く先々で何かに巻き込まれる蒼井優の幸薄加減がよかったし、やや謎めいた森山未來も好演。人付き合いのめんどくささとかよく分か…

暴走特急 シベリアン・エクスプレス

監督:ブラッド・アンダーソン「マシニスト」のB・アンダーソンだけに期待したが、びっくりするぐらいの凡作にがっかりだ。もっとできる監督のはずだが。。。いつになったら面白くなるのか待ち続けたが、一向に面白くならずに終わってしまった。こんな平凡…

そして、私たちは愛に帰る

監督:ファティ・アキン2つの物語を交錯させるストーリーが良く、交わりそうで交わらないのがもどかしい。初老の爺さんが娼婦と出会う。そこから周りの人間たちに連鎖していく脚本が良く出来ているし、編集も凝っている。またドイツとトルコの社会情勢など…

トウキョウソナタ

監督:黒沢清黒沢清流の家族の崩壊劇。こういう暗い内容の映画が作られるのは世相が反映しているからなのか、とにかく今日本が抱える大きな問題を映し出していて、ちょっと気が滅入った。もはや終身雇用なんてものはなく、40代のサラリーマンが再就職する…

手錠のまゝの脱獄

監督:スタンリー・クレイマー白人と黒人が手錠に繋がれたまま脱獄する。50年代当時では人種問題などで、この映画が作られた意義があったんだろうね。反目から次第に友情に変わるというのは、まあよくあるパターンである。悪い映画ではないが、なんかこう…

わらの犬

監督:サム・ペキンパー想像していた内容と違い、前半のアダルトビデオのような話は退屈で、ペキンパーやダスティン・ホフマンが居なければただのB級映画で片づけられるような代物だが、後半ようやくペキンパー節が炸裂する。周りに卑下され、日ごろのスト…

ハルフウェイ

監督:北川悦吏子思春期の淡い青春の話は嫌いではない。しかし何というかこの映画は、その空気感は上手く作りあげてはいるが、内容はほとんど無いに等しい。何の予備知識もなければ、これは岩井俊二が監督したのかと思うぐらい岩井俊二しちゃってます。まあ…

ハート・ロッカー

監督:キャスリン・ビグローはじめてのイラク戦争をまともに描いた映画と言われるだけあって、爆発処理班のスリリングな仕事を、徹底したリアリズムで見せる。結構骨太な映画なので、女性監督が撮ったとは驚きだが、まあビグローはもともと男気ある監督なの…

それでも恋するバルセロナ

監督:ウディ・アレンスペイン・バルセロナを舞台にしていることから、アメリカの俳優とスペインの俳優が入り乱れた恋愛模様で、それはもう情熱的だ。スペインという土地柄か、心が開放的になるんだろうね。皆がどこかねじれた愛に引き付けられるかのように…

マルタのやさしい刺繍

監督:ベティナ・オベルリあまり観ることのないスイス映画。のどかなスイスの田舎町の風景がいい。お婆さんがランジェリー店を開くというのは、今までにない発想だが、物語の構造は「フルモンティ」系の映画で、いろいろな妨害に合いながらも、がんばるおば…

ヘブンズ・ドア

監督:マイケル・アリアスアニメ監督が実写を撮る時点で、たかが知れてるとは思ったが、案の定つまらん。「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」のリメイクだが、あれも大した映画じゃなかったような(あまり覚えていない)。脚本が幼稚すぎて映画的な面白さが…

ガンヒルの決斗

監督:ジョン・スタージェスうん面白い。ホテルに立てこもるとこや列車へのタイムリミットなどは「決断の3時10分」に似ている。妻を殺した男は親友の息子だった・・・この設定がイイではないか。親友は殺したくない、しかし息子は捕まってほしくないと悩…

扉をたたく人

監督:トム・マッカーシー大学教授と移民青年の心の交流を描いたもの。移民青年が孤独な教授の心を開いていくという、この手の設定はよくあるパターンだが、演じる役者がスターでないためリアルな空気が感じられた。またジャンベという楽器のリズムが、心地…

集団左遷

監督:梶間俊一バブル崩壊後、リストラされるサラリーマンの姿を描いたものだと思っていたが、リストラというよりは企業の中の組織の対立や足の引っ張り合いを描いたもので、リストラものとはちょっと違う気もする。15年ぐらい前の作品だが、不況の深刻さ…

隠し剣 鬼の爪

監督:山田洋次藤沢周平原作時代劇だが、時代劇特有の堅苦しさがなかったのがうれしい。前作「たそがれ清兵衛」は正直イマイチだが、これは良かった。奉公人との淡い恋とかつての旧友との対決と独立した2つの物語がうまくまとめられている。特にお互いに感…