2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

凍てつく分身

監督:マキシミリアン・エァレンヴァイン二重人格というか封印していた過去というかまあありがちな話で、もう少し面白くなりそうな要素はあったのだが平凡だった。終盤記憶が戻ってからはどことなく主人公がブルースウィリスっぽくなって、そこそこ面白くは…

ハミングバード

監督:スティーヴン・ナイトジェイソン・ステイサムだからバカアクションかと思ったら、帰還兵のトラウマ系の話だった。しっとりとした大人な味わいはあるにはあるが、なんというか地味すぎるし、さほどトラウマを抱えてるようには見えない。話も小さく復讐…

ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅

監督:アレクサンダー・ペインなんとなくリンチの「ストレイト・ストーリー」を思い出した。迷惑でしかない旅が、この親子にとって掛け替えのない旅になったことだろう。こうやって親子でじっくり見つめ合う時間って人生で必要なのかもしれない。皆好演だが…

灰とダイヤモンド

監督:アンジェイ・ワイダアンジェイ・ワイダの名作。昔観たような気もするが忘れた。「世代」「地下水道」に続くワイダの戦争三部作なのだが、前二作に比べるとテーマの切実さがあまり見えなかった。話の内容よりも主役のサングラスが全てのような気がする…

おとなの恋には嘘がある

監督:ニコール・ホロフセナーおとなの等身大な恋を描いた佳作。亡きガンドルフィーニも好演。女優陣たちもいい。好きになった男が新しく友人になった女詩人の元旦那と知り、微妙な人間関係に陥るコメディ。とても脚本がよく出来てる。鉢合わせして嘘がばれ…

檸檬のころ

監督:岩田ユキ青春の甘酸っぱさはいいんだけど、肝心のドラマとしては大きな変化がなく少々退屈。最近の映画かと思ったら8年前の映画だったのか。どうりで榮倉奈々が高校生なんておかしいとは思ったが。普通パターン的に幼馴染みの方にいくのが定石なのだ…

地下水道

監督:アンジェイ・ワイダ思ったほどノレなかったが、力強い作品であることに変わりはないポーランドの名作。地下水道がポーランドの置かれている状況そのもののようで、どこに逃げても逃げ場はなく、光が見えたと思ったらそれは絶望の明かりであったという…

アイム・ソー・エキサイテッド!

監督:ペドロ・アルモドバルアルモドバルだから最後まで観たが、とにかく退屈の一言。なにがしたいのかさっぱりなつまらないコメディ。そもそも全く笑えないのでコメディと言えるのか。スペイン人には笑えるのかこれ。。。冒頭のアントニオ・バンデラスとペ…

ハーメルン

監督:坪川拓史雰囲気だけで内容が乏しい。日本の秋の風景が主役といっていいだろう。倍賞千恵子とかベテランたちは味があるが、この薄い内容では無駄遣いとしか言いようがない。

もしも君に恋したら。

監督:マイケル・ドースどことなく「恋人たちの予感」な雰囲気が感じられて好感。正統派なラブコメって感じでこういうロマンティックなものは久しぶりに観た気がする。ハリーポッターも成長したなと今更だがずっと言われるんだろうな。。。

ディアトロフ・インシデント

監督:レニー・ハーリンくっだらねえええ。レニー・ハーリンが完全に終了した映画だった。こんなPOVに手を出すとはもうだめだね。。。ラストも分かりにくい。

日本黒社会 LEY LINES

監督:三池崇史三池らしい猥雑さでそれなりにはいいんだけど、どうもこのチンピラたちにあまり同情できない。無国籍っぽい感じとか悪くないんだけどね。北村一輝には薄気味悪い恐さがある。

エンダーのゲーム

監督:ギャヴィン・フッド悪くはないけど何かゲーム感覚で今一つワクワクしない。原作はオースン・スコット・カードで多分膨大な作品なんだろうけど、それなりにまとめてはいると思う。でも原作ファンは多分不満なんじゃないのかなあ。最後のシミュレーショ…

エージェント:ライアン

監督:ケネス・ブラナー大作と思いきや大作ちゃあ大作だけど意外とこじんまりした印象。ヴォリュームはないけどテンポがよく、2時間以内でまとめているので物足りなさを感じるものの要所は抑えていて娯楽映画としては及第点。悪役ブラナーが意外と静かな迫力…

墨東綺譚

監督:新藤兼人あまり大きなドラマはないが、大戦を背景にしたジジイと娼婦の恋模様。新藤兼人にしてはややキレはないようにも思うが、それでもどこかしっとりとした大人の深みは感じられた。津川雅彦もいいがやはり墨田ユキに尽きる。色白で惜しげもなく晒…

バック・イン・クライム 時空を超えた事件

監督:ジェルミナル・アルヴァレスタイムトラベル物。とても静かな語り口。それなりによく出来ていて悪くはない。ただもう少し何かひとつ驚きはほしかったかな。中年と若者を演じ分けたジャン=ユーグ・アングラードがいい。同じ役者に見えなかったのは役者…

ジャングル -不滅-

監督:アンドリュー・トラウキパラノーマル系POV。ジャングルに入って正体不明の生物に遭遇するという何ともありがちなホラー。似た様なもんばかりでいい加減このジャンルもう終わってる。

スキンウォーカー・プロジェクト

監督:デヴィン・マッギンファウンドフッテージもの。まあまあ良かった部分もあったのでどうかなあとは思ったが、終わってみれば平凡なよくある映画。突然宇宙人が家に入ってきてあちゃーとなってしまった。。。

小さいおうち

監督:山田洋次次第に戦争に向かっていく時代を舞台に、ある家に女中として仕えるタキの視点で語られる許されざる隠れた恋。もっとドロドロさや燃えるような恋のような激しさがほしいとこだが、極めて日本的というか山田洋次的な語り口である。それはそれで…

リベンジ・マッチ

監督:ピーター・シーガルロッキー対レイジング・ブル。企画ありきで勢いで作ったような代物。頑固ジジイが殴り合って分かり合うみたいなまあ予想通りな話。老体で頑張ってるのは凄いがデニーロのこういう姿はあまり観たくないかな。金目当てみたいな臭いも…

Wの悲劇

監督:澤井信一郎今観るとさすがにありがちすぎて正直普通。女優たちの確執、嫉妬など恨み妬みのドロドロさが薄く、大女優と新人の衝突的なものも弱く全体的に迫力不足。現実と舞台が重ね合わさるような構成もあまり上手い演出になってない。薬師丸ひろ子は…

キアヌ・リーブス ファイティング・タイガー

監督:キアヌ・リーヴスキアヌ・リーヴス監督デビュー作。キアヌ主役かと思ったら違うのかよ。てっきり戦うと思ったのに(まあ最後は闘ったけど)。てゆうかそんなに強いなら最初からお前がやれよって感じだが。。。主役のタイガー・チェン役がタイガー・チ…

緋牡丹博徒 花札勝負

監督:加藤泰話はまあやったやられたの紋切り型なヤクザ映画なのだが、ヤクザと言うより任侠と言った方がいいような昭和な昔堅気な世界を堪能できた。とにかく高倉健がかっこよすぎる。また役者の顔がいいんだよね。弱々しさのない男らしい顔ぶれの数々が今…

ドラッグ・ウォー 毒戦

監督:ジョニー・トージョニー・トーらしい骨太で硬派なアクション映画。悪くはないけど、それほど興奮するものはなかった。終盤のアクションも余りキレがないように思えた。協力者テンミンのキャラもどうもフラフラしていて裏切ったところで驚くこともない…

LIVE AND DIE リヴ・アンド・ダイ

監督:デヴィッド・A・アームストロングまあなんともありがちなダイナーに入った強盗たちのクライム映画。いろいろと話をこねくり回していて、まあ暇つぶし程度にはなった。リオッタとかフォレスト・ウィテカーとかこんな安い映画に出なくてもいいのに。。。

コールド・ウォー 香港警察 二つの正義

監督:リョン・ロクマン、サニー・ルク話はあまり整理されてないんだけど、香港映画特有の強引さでねじ伏せまあまあ楽しめた。役者たちもいい顔している。あの二人はアーロン・クォックとレオン・カーフェイだったのか。まあもしかしたらそうかもと思ったが…

ロンドン・リバー

監督:ラシッド・ブシャールテロの犠牲者になったかもしれない娘を探す母親の旅。テロリズムや人種問題などを浮かび上がらせ、静かながらも終わりのないテーマを見つめている。日本でもテロの事件があったからこそ一層他人事ではない思いで観れた。無関係な…

11ミリオン・ジョブ

監督:ディート・モンティエル82年にニューヨークで起きた現金強奪事件の実話を基にしている。史上最悪と言われる額の大きさの割には随分とこじんまりした小物たちの事件という顛末。80年代の雰囲気はいい。主人公がアホすぎる気もするが、それは逆に真実…

網走番外地

監督:石井輝男なんとなく「暴力脱獄」を思い出した。こっちの方が先か。モノクロと雪そして高倉健。監獄脱獄物なんだけど実は余り知られてないんじゃないかな。かなりの秀作だよこれ。南原宏治やどこの映画にも出てる田中邦衛など囚人たちがいい顔してる。…

ブルージャスミン

監督:ウディ・アレンウディ・アレンの快作。ロマンチックなものよりこういった毒づいた方がやっぱり好きだな。ケイト・ブランシェットも大熱演。やりすぎにならない微妙なラインで本領発揮。セレブからの転落人生の悲劇を妹との関係やフラッシュバックを駆…