2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

17歳の肖像

監督:ロネ・シェルフィグいつの時代でもある普遍的なテーマで、大人への階段を上る少女の”教育”を地味に描いていて、クラシックな雰囲気が感じられた。人生に近道はないと理解しても、大人の世界への憧れや贅沢というものを知ってしまうと、本当の幸せとは…

迷宮の女

監督:ルネ・マンゾールどうだ衝撃の結末だろと言わせたいんだろうけど、別に驚かないし、むしろ反則すぎて脱力感の方が大きい。全体的に分かりずらいし、伏線とかも下手だし、この手のミステリーはハリウッドの方が一枚上のような気がする。ただ、ミノタウ…

しあわせの隠れ場所

監督:ジョン・リー・ハンコック結局は裕福な白人の道楽でしかない。。。と言ったら意地悪かな。まあそれでも一人の人間を救ったのは事実だし、実際に行動することの難しさは、やった人達にしか分からないだろう。現実はこんなキレイキレイな話ではないと思…

プレシャス

監督:リー・ダニエルズ人間、生まれてくる場所は選べない。そして親も選べない。周りの環境、人との出会いで人生は決まってしまうという、当たり前のことを改めて実感した。主人公の悲惨な境遇は、悲しいことではあるが、正直それほど胸に迫るほどのものに…

Dr.パルナサスの鏡

監督:テリー・ギリアム話自体が面白くないのはしょうがないとして、せめてヴィジュアル面での驚きを期待したが、テリー・ギリアムのイマジネーションは枯渇してしまったようだ。ヒース・レジャーの代役として集められた役者たちは、皆ジョニー・デップに見…

ゼロ時間の謎

監督:パスカル・トマ全体的にスマートさに欠ける。殺人が起こるまでに、時間が懸りすぎるのもいただけない。前半の無関係なシーンが、後半に関係するんだけど、上手くないんだよなあこれが。。。トリック自体はまあまあだが、夕食時に話す過去に事件を起こ…

悲しみよりもっと悲しい物語

監督:ウォン・テヨン究極の純愛映画と言いたい。ほんと韓国ってこういうの好きだね〜。主人公の行動や、一緒に住んでいる彼女との不思議すぎる関係性、そしてその彼女の二股のような理解不能な行動に、イライラしつつも、至って安易な難病ものラブストーリ…

12モンキーズ

監督:テリー・ギリアム元になった「ラ・ジュテ」を観た後だし、オチをよく憶えていなかったので、再見してみたが、特に驚くような結末ではなく普通だった。一種のタイムトラベルものなので、やっぱりこのジャンルは好きだなあ。初見時は、B・ピットの芝居…

噂のモーガン夫妻

監督:マーク・ローレンスまあいつものヒュー・グラント映画である。サラ・ジェシカ・パーカーとのコンビも、まあまあ。証人保護プログラムに入って、命を狙われるっていう、この手のパターンはどっかで観たことあったなあ。。。相変わらずサム・エリオット…

ヘンリー五世

監督:ケネス・ブラナーブラナーの監督デビュー作であり、当時はオリヴィエの再来の注目を集めていたなあ。イギリスの実力派、重鎮で固めたシェークスピア劇で、堅苦しさはあるが、良く出来ている。戦争による悲劇を強調した作りなので、ヘンリー五世の人物…

戦場でワルツを

監督:アリ・フォルマンまるで版画のような、独特のアニメーションに味があり、監督自らの戦争体験を、こういうやり方で表現したのは、なかなか面白い試みだ。冒頭の犬のシーンから、かなり画面に引きつけられるインパクトはあった。しかし各所で絶賛された…

穴/HOLES

監督:アンドリュー・デイヴィスなんか妙なファンタジーだ。現代の穴掘り話と大昔の先祖の話が時空を超えて密接に絡み合う。またそこに関わった人物たちも現代で引き合わせるといった、まあまあ面白くなりそうな話なんだけど、イマイチな出来。パトリシア・…

ブリキの太鼓

監督:フォルカー・シュレンドルフ一人の少年の目を通して、ポーランドの歴史を寓意あふれた作風で描いた名作。ただちょくちょく眠気に襲われたけど。。。3歳で成長が止まり、金切り声を上げるとガラスが割れるという、この主人公の少年のキャラクター設定…

火天の城

監督:田中光敏生真面目すぎる気はするが、とても丁寧に作っていて好感が持てた。日本の自然の風景も美しい。安土城築城には、こういう背景があったんだという、歴史的に見ても興味深いものはあった。ただ残念なのは、終盤の妙なアクションだったり、死んだ…

脳内ニューヨーク

監督:チャーリー・カウフマン苦手なチャーリー・カウフマンだが、自分の人生を演劇にして、自分を他人が演じ、それを後ろから見る構成自体は中々面白い試みであったが、お得意の不条理劇なので、ついて行くのが段々めんどくさくなる。場面転換が凄まじいの…

狼よさらば

監督:マイケル・ウィナー70年代アクションの傑作。昼の12チャンネルでやってそうなブロンソン物だが、単純明快なストーリーだからこその力強さと説得力で、引き付ける魅力がある。暴力描写にも時代性を感じる。犯人に復讐では無く、社会に復讐するとこ…

ザ・タウン

監督:ベン・アフレック硬派な犯罪映画だが、その中にベン・アフレックの真面目さが伺えた。撮影、編集も一級で、ホームタウンであるボストンを知ってるからこその裏通りなど、彼なりのこだわりも見えた。ただ正攻法すぎて、やや物足りなさも感じたが、傑作…

コネクテッド

監督:ベニー・チャン「セルラー」のリメイク。基本オリジナルといっしょなので、まあまあ面白いし、まあまあ練られている。しかし主人公があそこまでして、見ず知らずの電話の相手を助けるかね〜。まあそれを言い出したら話が先に進まないか。。。オリジナ…

マークスの山

監督:崔洋一原作は当時最高のミステリーと謳われたが、映画化したらこんなもんか。テレビ版を観ていたので、なんとなく理解はできたが、観てなかったら、余りの説明不足と情報量の少なさに、付いていけなかっただろう。ミステリーとしての謎や驚きもないの…

サロゲート

監督:ジョナサン・モストウ自分の代理ロボットを動かすって、要は「アバター」とさほど変わりない話。同じSFでも向こうとは、スケール、興行成績で随分と差が出てしまったが。。。近未来SFとして、この程度のロボット話のアイデアは誰でも思いつきそう…

復讐 消えない傷痕

監督:黒沢清「運命の訪問者」の続編。前作同様、復讐話ではあるが、あまりそっちに重点を置いていなく、むしろ北野武のような暴力表現に近いヤクザ映画といった方がいいかも。暴力団組長の奇妙なキャラクターやバッタバッタと拳銃で殺されていく人間たちが…

復讐 運命の訪問者

監督:黒沢清感情を殺した乾いたアクションが、黒沢清らしい。復讐というシンプルなテーマゆえに、もう少し主人公の怒りや、ようやく犯人を見つけた高揚感をダイレクトに表現しても良かったのでは。六平直政の怪演だけが目立ってしまって、影のボス?である…

RED

監督:ロベルト・シュヴェンケなんかみんな歳とったなあ。。。特にマルコヴィッチ。ジジイだらけのスパイ大作戦は、結構期待したんだけど、思いのほか生彩がなく、ちょっと痛々しかった。随所に挿入されるギャグもイマイチ笑えないし、これは完全に年輩者向…