2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

スパイラル 〜危険な関係〜

監督:ヤコブ・アーロン・エステスいやあこれ気にいったよ。相当毒気のあるブラックコメディでこういうの好きなんだよな。妻、隣人、友人などのなんの脈絡もない話かと思ったら、次第に関係に亀裂が入りだし自体はまさに負の連鎖のごとくとんでもない方向に…

MAKE THE LAST WISH

監督:園子温権利の問題でお蔵入りになった作品。ASAYANのようなオーディションドキュメンタリーとホラーのようなものをくっつけた珍品。「アブリル・ラビーンの妹オーディション」は実際にあったオーディションで、それ自体はガチだったようだ。A・ラビー…

マーヴェリックス/波に魅せられた男たち

監督:カーティス・ハンソン、マイケル・アプテッド実話だが劇的なドラマがあるわけではないので映画化する意味が見えない。余りに普通すぎて面白味はないのだが、それでも終盤の大波の映像の迫力には圧倒された。まあその映像だけでそれなりの作品に見えて…

ヘッドライト

監督:アンリ・ヴェルヌイユ正直平凡ちゃ平凡な不倫ドラマ。人物も特に魅力を感じなかったし、ジャン・ギャバンもただのジジイにしか見えなかった。それでもそれなりの作品に見えるのは映画を包む物哀しさにある。夢も希望もない疲れ果てた中にひとつの希望…

ペーパーボーイ 真夏の引力

監督:リー・ダニエルズミステリーとしては弱いんだけど、南部の蒸し暑さや映像音楽に当時の雰囲気が感じられそこは良かった。そして一番の衝撃はやっぱりマシュー・マコノヒーだ。あの拷問シーンがかなりショッキングで頭にこびり付いている。そしてそれを…

動脈列島

監督:増村保造新幹線の騒音公害など戦後の発展の裏にもみ消された問題をテーマにした社会派アクション。社会派と言っても実際はアクションの方が比重は大きい。内容も「新幹線大爆破」に似ている。しかも製作は同じ年。それなりに楽しめたのだが、終盤がい…

軍旗はためく下に

監督:深作欣二深作版「戦火の勇気」。当時あの映画は「羅生門」と比較されたが、実はこの映画を参考にしたのではないのか。戦争の残酷さ、狂気、振り返りたくない秘密。生き残った人間にも終わらない戦争の傷痕。ひとりひとり証言を聞いていく探偵映画のよ…

昆虫物語 みつばちハッチ 〜勇気のメロディ〜

監督:アミノテツロハッチ懐かしいなあ。。。まあ内容は完全にお子様向けだね。そりゃそうか。もうひとつ感動が弱かったかなあ。

ウルヴァリン:SAMURAI

監督:ジェームズ・マンゴールドまあ相変わらずおかしな日本はあったけど、さほど違和感無かったし結構笑えたので良かった。日本人だからか日本が舞台というだけで楽しめるものはある。日本人にしか分からないツッコミも多いしね。地理的におかしいとか。。…

忍びの者

監督:山本薩夫石川五右衛門が忍者だったという設定がナイス。ストーリーも非常に練られていて面白い。市川雷蔵の忍者も魅力だが影の主役ともいうべき伊藤雄之助の怪演が凄い。喋り方が仙人とも言えるし詐欺師とも言える絶妙の胡散臭さで場をさらう。すべて…

手討

監督:田中徳三冒頭の能舞台の鑑賞中のあくびからまさかこんな話の展開になるなんて。殿と腰元のお菊、愛し合い結婚を誓った二人がこんな状況に急変するとは。数日後には殿はお菊を手討にし、自分も切腹するわけだから。。。なんともボタンの掛け違いによる…

殺人の告白

監督:チョン・ビョンギル普通にミステリーにすれば良かったのに、ジャッキー映画のような非現実的なアクションだったりコメディ的なノリであったりとどうもはっきりしない。韓国映画特有の強引さでエンターテイメントとしてはいいと思うが、正直そういうの…

アップサイドダウン 重力の恋人

監督:フアン・ソラナス世界観は有りそうで無かったかな。着想自体はまあアリとは思うが、結局べたなラブストーリーになるのはイマイチな流れ。上下で格差社会ってのもSFではありがちな設定。つっこみ所は多々あるが除々に慣れたので良しとするか。なんと…

ゴジラ FINAL WARS

監督:北村龍平ファイナルにふさわしい超ド級のゴジラ映画。滅茶苦茶ハチャメチャのお祭り映画。確かにツッコミ所は沢山あるが、そんなのをねじ伏せるだけのとてつもないパワーがあり、これでもかってぐらい詰め込んだ。前半はミュータントと地球外人との戦…

楢山節考

監督:木下恵介舞台劇のようで緻密な作りになっている。要は姥捨山である。酷い話ではあるが、理解できる部分も。当時の日本を考えれば仕方が無いとこもあり、今だって老人ホームは違った形での姥捨なのかもしれない。田中絹代が素晴らしかった。優しさの中…

北陸代理戦争

監督:深作欣二なかなかよく出来たヤクザ映画。さすが深作面白い。敵がコロコロと変わるのでスピード感がある。しかし昔の役者はいいねえ。今の役者はヤクザやっても迫力がないが、松方弘樹や千葉真一などは絵になるし、西村晃、ハナ肇のヘタレ感もいい。終…

容疑者X 天才数学者のアリバイ

監督:パン・ウンジン東野圭吾の「容疑者Xの献身」の韓国リメイク。結論から言うと日本版の方が全然上。構成が下手。話の運び方がスムーズでなくなぞってるだけで深みがない。湯川のキャラをなくし、刑事と湯川を同人物にしているため、いろいろと話に無理が…

陸軍

監督:木下恵介ある愛国一家の歴史を描いているが、背景には常に戦争の影があり、当時の日本人の生き方や考え方も見えてくる。戦争という側面だけでなく普通に子供の成長や母の愛情なども描かれているので、さほど堅苦しさは無かった。頑固一徹な笠智衆が素…

モンスターズ/地球外生命体

監督:ギャレス・エドワーズこの作品がきっかけで「ゴジラ」に抜擢されたギャレス・エドワーズのデビュー作。エイリアンに侵攻された世界観は割といい。低予算でここまでやれれば立派だが低予算ゆえに限界もあるのも確か。なのでもっと予算を与えて撮らせて…

ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS

監督:手塚昌明前作の続編になっている。まあ普通の出来だな。感動路線に持っていこうとしているのがミエミエでちょっと嫌だ。途中寝ちゃったので内容がやや飛んでるんだよなあ。。。

国定忠治

監督:滝沢英輔国定忠治は名前ぐらいで余り知らなかったが、義賊として英雄のような人物かと思ったら、この映画での忠治はただのヘタレにしか見えない。百姓からひょんなことでヤクザのようになるわけだが、描き方が英雄とは程遠く小悪党でなんか悪代官のよ…

ゴジラ×メカゴジラ

監督:手塚昌明大した映画じゃないが、ゴジラとメカゴジラを単純に対決させるだけというシンプルさはいい。釈由美子も昔はキレイだった。結局ゴジラは倒せず、ゴジラものこのこ帰っていって終わってしまった。。。

カルメン故郷に帰る

監督:木下恵介国内初のカラー映画。初にしてはカラーは美しい。ど田舎に浮いた二人が帰ってきて大騒動になるというのは悪くないし、それなりに面白いのだが映画の方向性がよく分からず、ただてんやわんやしただけで終わってしまった。父と娘の和解とか感動…

ベルリンファイル

監督:リュ・スンワン話がよく分からない。南だか北だかどっちの朝鮮なんだか観てる間よく分からなかった。また韓国国内なら分かるが、ベルリンっていうのもリアリティがない。朝鮮スパイがベルリンで諜報活動とかあまりに説得力がなく、ただかっこいいから…

マジック・マイク

監督:スティーヴン・ソダーバーグ米版「フルモンティ」?。あっちは深刻だけど、こっちは能天気。C・テイタムの実体験をモチーフにしてるらしく、彼も売れるまではいろいろやってたんだな。アメリカでは大ヒットして女性客が多かったらしく、アメリカ人分…

エージェント・ハミルトン 〜祖国を愛した男〜

監督:キャスリン・ウィンドフェルト悪くはないけど、もう少しヒネリがほしいところ。随分と正攻法というか真面目に作っていて、アクションもそれなりにしっかりはしている。でもあまり印象に残らないんだよね。。。

エージェント・ハミルトン 〜ベイルート救出大作戦〜

監督:トビアス・ファルクエージェント・ハミルトンシリーズ第二弾。1の方がいいかな。つまらなくはないが、コレと言って面白い訳でもない。どこかで観たことあるようなものばかりで新味がない。

ディスタービア

監督:D・J・カルーソー現代版「裏窓」と言った感じか。ずっと観たいと思っていたのだが、ようやく観れた。結論としてはまあまあ楽しめたかな。足に付けたGPSが移動距離を限定かつ超えれば警察がやってくるという特性を活かした作りで、軽量級サスペン…

ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃

監督:金子修介ちょっと甘い評価かもしれないが、近年ゴジラシリーズの中では一番の出来のような気がする。ごちゃごちゃ余計なことはしないで、怪獣をたくさん用意して単純にゴジラと戦わせる。そのシンプルな構成がよかった。特撮も結構頑張っていた。モス…

プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命

監督:デレク・シアンフランス二部構成かと思ったら三部構成で犯罪者とそれを殺した警官、そしてその息子たちと話が繋がっていく。出会ってはいけない息子たちまでがまるで引き寄せられるかのように出会ってしまい、断ち切れない負の連鎖かと思ったが、むし…