2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

マーシュランド

監督:アルベルト・ロドリゲスちょっと「殺人の追憶」を思い出した。湿地帯の泥臭さのあるミステリーだけど、そののどかな映像と上空からのカメラが美しい。湿地帯の鳥、空を舞う鳥、夕陽をバックに舞う大量の鳥と鳥の美しさも印象的だ。静かな語り口だがテ…

「僕の戦争」を探して

監督:ダビ・トルエバ片手間で観てたので、イマイチ内容が入ってこなかった。じっくり観るタイプの映画なので、ちゃんと観たらいい作品かも。風景とかはいい。ジョンレノンに会いに行くロードムービーで、ハリウッド辺りでエルビスで似た様なものがあったよ…

ヴィンセントが教えてくれたこと

監督:セオドア・メルフィ少年と爺さんのつまんない話。ありふれていて特に目新しいものはなかった。そもそもビル・マーレイに昔ほど魅力を感じない。なんかいい話に持っていくけど、正直どうでもいい。ナオミ・ワッツがすっかり枯れ果ててた。ビッチ役は合…

ブランカニエベス

監督:パブロ・ベルヘル白雪姫をモチーフにしていて綺麗にまとまってはいる。ただもうひとつ盛り上がりに欠く気もするが。モノクロ&サイレント映画はおそらく「アーティスト」の影響ではないか。俺もこんなのやってみたいみたいな。主演女優が綺麗だった。

マジック・マイク XXL

監督:グレゴリー・ジェイコブズ酷い映画。前作はバカな中にもしっかりドラマがあったが、今作はただ悪ノリしてるだけというかナルシストというか気持ち悪さについていけなかった。アメリカ人のノーテンキぶりが楽しめるかどうかで評価が分かれる。下らない…

ドローン・オブ・ウォー

監督:アンドリュー・ニコルこれは現実なんだろうか。アメリカに居ながら中東でドローンを操作し爆弾を落とす。まるでゲーム感覚ではないか。なにか人の命がとても軽くて薄気味悪い。こんなのが可能になると、どっちがテロリストだか分からなくなる。この映…

ブレスト要塞大攻防戦

監督:アレクサンドル・コット出来は悪いわけではない。アクションの迫力や戦争の残酷さはあるのだが、アクションが凄い分、ドラマ性がやや弱く感じた。緩急がないとアクションも疲れるだけ。見応えは十分なのだが、印象にはあまり残らないかな。ただ戦争ア…

サイボーグ009VSデビルマン

監督:川越淳うーんなんか全然楽しめなかった。VS感がなかった。むしろ仲いいみたいな。話もごちゃごちゃしすぎていて、いろいろやってんのは分かるが、もっとシンプルでいいのに。はっきり言ってこのコラボレーション失敗だと思う。2つともそれほどファ…

マイ・インターン

監督:ナンシー・マイヤーズ久しぶりに良質なアメリカンコメディを観た気がした。最近アメリカのコメディってまともなものが余りないような。デ・ニーロの老人の魅力が発揮できていて、ファンとしては嬉しい限り。最近ロクな映画出てなかったからなあ。。。…

子猫の涙

監督:森岡利行1968年のメキシコオリンピックでボクシング・バンタム級銅メダルに輝いた実在のボクサー、森岡栄治の実話を基にしている。全体的に軽い。終盤はシリアスになったが。芸人がたくさん出てるのでちょっと安っぽく感じてしまう。娘の藤本七海がい…

横堀川

監督:大庭秀雄山崎豊子原作。出来自体は全然悪くない。当時の大阪の風俗は感じられたし、倍賞千恵子他役者の演技も素晴らしい。ただ真面目すぎるというか余り面白味がない。映画としてはすぐ忘れそう。ラストもなんかあっけなく終わってしまった。

デンジャー・ポイント

監督:ジェフリー・ジェームズ・リーヴ前半は大したことなく普通だったが、後半はいい。特にボート・チェイスのシーンは有名なだけあって、とても良く一見の価値あり。人形を吊るしたり、最後のチェーンを吊るして逃げるのをまた巻き直して犯人を落としたり…

ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う

監督:石井隆あれ?いいじゃんコレ。とにかく佐藤寛子に尽きるよ。素晴らしい。演技も体も。大竹しのぶや井上晴美にも対等に渡り合った。あと東風万智子(真中瞳)もなんか久しぶりに見た。佐藤寛子はもっと評価されてもいいんじゃないの。これからも脱げる…

GONIN サーガ

監督:石井隆どうせショボイだろうと思っていたら、確かに粗さはあるが意外に楽しかった。一作目を観てなくても平気だとは思うが、観た方がよい。さすがに前作との整合性に無理があるように思うが、まあ勢いで見せた。根津甚八が出てきたのはほんと驚いた。…

アメリカン・ドリーマー 理想の代償

監督:J・C・チャンダーなんか80年代を舞台にした「ゴッドファーザー」を観てるようだった。寂れた映像とギャングまがいな商売の否定、そしてオスカー・アイザックの風貌にアル・パチーノの姿が重なった。真っ当なやり方では成功しない。それでも最後まで…

グラスホッパー

監督:瀧本智行原作は伊坂幸太郎で以前読んだ。でもほとんど忘れてる。。。まあ散らかった話だけど、それが下手になってない。でも終盤の解決編での解説がちょっと余計な気がした。あれを見ると余り伏線とかが巧くいってるとは思えないんだよな。監督は娯楽…

サスペクツ・ダイアリー

監督:パメラ・ロマノウスキー個人的には普通に殺人事件を追求していく話の方が興味あったが、この映画はむしろ主人公の精神的トラウマや親子関係、記憶のあいまいさが重点となっていて、ミステリー要素はなかった。最終的にはなんとなく綺麗にまとまったよ…

悪のクロニクル

監督:ペク・ウナクそもそもの最初の正当防衛の殺人をもみ消す動機が弱い。真犯人は特に驚きはないが、警察官への復讐は筋違いだろ。まあ韓国映画らしくいろいろ強引。暇つぶし程度にはなったが。

ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声

監督:フランソワ・ジラール「陽のあたる教室」をなんとなく思い出した。まああっちほどいい映画ってわけじゃないけど。最後NYの舞台で披露する「メサイア」がよかった。天使の声でいられる時間は限られている。その短い儚い輝きがこの映画から感じられたの…

警察署長 ジェッシイ・ストーン 4番目の真実

監督:ロバート・ハーモン正直このシリーズ微妙だけど、これは比較的マシなレベルだった。ありがちではあるけど、プロットがまあまあよかった。ルーク・ペリー歳取ったなあ。。。

盗まれた恋

監督:市川崑市川崑も多彩だな。こんなポップなラブコメを作っていたなんて。ただ普通に明るいコメディでいいのに、そうならないのは市川崑なのかな。なんというか結構残酷というか、画家への仕打ちがコメディにしては笑うに笑えない。でも最終的にはハッピ…

さいはてにて 〜やさしい香りと待ちながら〜

監督:チアン・ショウチョン台湾女性監督の日本映画。まあ雰囲気はいい。なんとなく海の潮の香りを感じさせる、ゆったりと流れる空気感がいい。ただドラマとしてもうひと山ぐらいあればよかったのだが。永作博美が意外と金持ってるのも気になる。しかし一番…

マックィーンの絶対の危機(ピンチ)

監督: アーヴィン・ショーテス・イヤワース・Jrこれ「ブロブ」のオリジナルだったのか。別にマックィーンじゃなくてもいい。さすがに今の時代に観るとショボイ。話も平凡。ラスト南極に飛ばすのはいい。

ルック・オブ・サイレンス

監督:ジョシュア・オッペンハイマー「アクト・オブ・キリング」の姉妹編。でもあっちより良かった気がする。この映画はいろいろなものが見えてくる。無知への恐怖だ。ここで言う共産主義者とは一体なんなんだろうか。その実態はよく分かってないけど、悪い…

宇宙大怪獣ドゴラ

監督:本多猪四郎ドゴラなんてゴジラみたくスケールありそうな名前してるが、怪獣感ゼロで全くの肩透かし。終盤のドンパチも一体何と戦ってんのかよく分からなくなってくる。クラゲの群れを大怪獣と言われてもねえ。綺麗ではあったけどさあ。。。

アノマリサ

監督:チャーリー・カウフマン、デューク・ジョンソンまあチャーリー・カウフマンだから一筋縄ではないとは思ったが、案の定どこか哲学的というか訳わかんない自己世界に浸っている。そもそもこれアニメである必要があるのか。個人的にはロボットたちSFミ…

博徒解散式

監督:深作欣二なんかウトウトしてしまい余り内容が入ってこなかった。深作なので期待したけど、特にどうってことない任侠もの。渡辺文雄は好きなんだよね。

何かが道をやってくる

監督:ジャック・クレイトンレイ・ブラッドベリ原作。スティーブンキングの安いテレビ映画のような作品。話が進まない序盤から退屈で、ありがちな怪奇ジュブナイル。オープニングの列車のシーンだけはよかった。

吸血鬼ゴケミドロ

監督:佐藤肇素晴らしい。B級ホラーの傑作?珍作?。こういう掘り出し物があるから日本映画は侮れない。遊び心があるというか、こんなのを真面目に作るその姿勢が今の邦画にはない魅力がある。ツッコミ所は満載だが、笑って楽しむべし。スチュワーデスの佐…

独裁者と小さな孫

監督:モフセン・マフマルバフエミール・クストリッツァを思わせる寓話。ただユーモアや辛辣さは足りない。でも真面目さはよく出てる。独裁者がクーデターで、追われるただの平民になり下がる。孫との逃亡で自分の独裁的行いを見つめ直す。独裁者側の立ち位…