2011-01-01から1年間の記事一覧

2011

年末恒例、2011年間ベスト10+1発表!今年は始まる前は期待したんだけど、期待していた作品がどれも普通で拍子抜けした1年であった。星4つが1つもなく、ズシリと衝撃のある作品もなく、映画ファンとしては寂しい1年だったので、来年は大満足する…

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル

監督:ブラッド・バードほとんどルパン三世のようなアクションで、観客を飽きさせない連続技と世界各国を飛び回る豪華さは、ハリウッド王道エンターテインメントでそれはそれでいいんだけど、さすがに現実離れしすぎていて、浮きまくっている。まあこういう…

きみがくれた未来

監督:バー・スティアーズヨットに乗るザック・エフロンが何となくアラン・ドロンに見えた。。。「シックスセンス」っぽいことをやりたかったんだろうけど、まあ大して中身のないものになってしまった。ザック・エフロンには次世代のトムクルーズとして、少…

エクスペリメント

監督:ポール・T・シュアリングドイツ映画「es[エス]」のハリウッドリメイク。あっちは結構楽しめたけど、リメイク版はまあまあといったとこ。実験台として人間モルモットにされた被験者が、人間的な理性を次第に失い、自然と主従関係が出来上がっていく…

リトル・ランボーズ

監督:ガース・ジェニングス「スタンドバイミー」的な少年時代の成長ものを期待したんだけど、正直どのエピソードも面白味に欠け、印象に残らない薄い映画になってしまった。家庭のこともつっこんで描けていないし、ランボー愛も足りないねえ。最後の映画上…

ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ

監督:サム・テイラー=ウッド二人の母の間で揺れ動く青年の物語。そしてその青年こそがジョンレノンなんだから、とても興味深いものがあった。ビートルズ結成の裏話なども盛り込まれているので、つまらない訳ない。なるほどねジョンレノンはこういう家庭環…

果しなき欲望

監督:今村昌平当時としてはオリジナリティが高かったかもしれないが、今観るとさすがに設定自体はありがちなもの。でもこれはこれで面白い。今村昌平の作品の中では比較的難解でないものではないか。お宝目指して、穴掘りして、裏切りがあってと非常に映画…

裸のジャングル

監督:コーネル・ワイルドなるほど確かにこれは「アポカリプト」の原型だな。郷に入っては郷に従えという諺が身に沁みる、アフリカで人間狩りを強制させられた男の話。なんか昼の12チャンでやっていそうな映画。まあB級カルト映画です。

ウッドストックがやってくる!

監督:アン・リーアン・リーとウッドストックという何ともミスマッチな組合せ。伝説的イベントの裏側にはこんなことがあったんだというのは分かったが、内容的には正直大した盛り上がりはない。ただヒッピーたちの何の目的もなく、時代という名のノリに身を…

接吻

監督:万田邦敏この監督はなかなかできる監督のようだ。また主人公の考え方自体はある程度共感できる部分はある。実際世の中には従う者と従わせる者の2種類の人間がいるというとこはよく分かる気がする。まあそれでも殺人犯と獄中に結婚とか、そこまでいく…

借りぐらしのアリエッティ

監督:米林宏昌思ったよりも良かったというのが正直な感想。小人と人間の交流という映画としては決してめずらしい題材ではないが、ミニマムな世界観を大層な冒険にせずに、小さくまとめたのには好感が持てた。小人から見た世界は、それだけで冒険になるし、…

白いリボン

監督:ミヒャエル・ハネケこの監督のひねくれぶりが分かる、愛人の女性にあびせる台詞など、らしさはあったが、いつもよりはおとなしめな内容。真面目な「ツインピークス」って感じ。説明を省き、村の悪意を白黒映像で綴る様は、奇妙で、この話がどこへ向か…

お家をさがそう

監督:サム・メンデスサム・メンデスがこんなインディーズっぽい映画を撮ったことが意外だが、地味な作風は、どこか心地よいロードムービーになっている。行く先々には自分勝手な変人ばかりで、確かに彼らといっしょの街には住みたくないな。有名俳優が主役…

デイブレイカー

監督:マイケル・スピエリッグ、ピーター・スピエリッグヴァンパイア映画の新たな切り口として、人間と吸血鬼の逆転の設定はなかなか面白いと思ったし、映像もいい。ただ話がどんどん小さくなり、思った以上にストーリーが加速しない。すべてが中途半端で、…

フローズン

監督:アダム・グリーン誰にでも起こりえるスキー場での地獄の体験。ぜひスキー場の関係者には観てほしい作品。「オープン・ウォーター」のスキー場版であり、取り残される恐怖や凍傷、飛び降りた時の骨が飛び出る骨折など、観る者はかならず自分ならと想像…

ヘヴンズ ストーリー

監督:瀬々敬久約4時間半の大作。それだけ時間をかけても見れる映画にしているのは大したもんだが、そこまで時間をかける必要があったかは疑問。「ユリイカ」っぽい作風はあまり好きではないが、登場人物が絡みあう交錯する話は嫌いじゃない。悲しみを背負…

シリアスマン

監督:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエンコーエン兄弟らしいシュールなコメディ。ほぼ無名なキャストで、コーエン兄弟のパーソナルな作品になっている。ユダヤ人ネタの映画なので、日本人には分かりにくい部分はあるが、次々と不幸に見舞われる主人公…

切腹

監督:小林正樹時代劇なのだが、チャンバラ劇ではなく心理ドラマのようなアプローチが大変面白く観れた。武士道批判という見方もあるようだが、単純に復讐の物語として、凝った構成をしており、先の見えない展開がより異色さを醸し出すよくできた脚本。どこ…

40オトコの恋愛事情

監督:ピーター・ヘッジズ帰郷映画(そんなジャンルあるのか)の佳作。この監督兼脚本家のピーター・ヘッジズはほんと才能あります。こういうなんでもない話を面白く見せるのが一番難しいと思う。小さなエピソードの数々が、あとでつながるんだけど、とても…

エリート・スクワッド ブラジル特殊部隊BOPE

監督:ジョゼ・パヂーリャ「エリート・スクワッド」の続編。人間関係もあるので、前作観ていた方がいい。前作はひたすらギャングと特殊部隊の暴力を描いていたが、今回は警察と政府の腐りきった汚職を描き、個人的には前作よりいい。主人公が偉くなりすぎ、…

タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密

監督:スティーヴン・スピルバーグ冒険活劇に必要なもの、それはわくわく感であり、「インディジョーンズ」にはそれがあったが、こちらはやや足りない。まあ出来自体は悪くないけど。どことなく「ラピュタ」の影響を感じたけど、気のせいか。海賊と戦う海の…

熱い血

監督:ニコラス・レイ部類としては人情コメディになるんだけど、ジプシーの話なので、情熱的で、エネルギッシュ。世間とは外れたコミュニティに属し、自信と誇りに満ちていて、こういう社会もあるんだと興味深く観れた。詐欺師と結婚するはめになり、嘘の結…

キャタピラー

監督:若松孝二なにか見てはいけないものを見ているような残酷さ。しかし観ている方も段々慣れてくるから恐ろしい。戦争の地獄ではなく、帰還後の地獄を描き、戦争とは何かを考えさせられた。今という時代と全く価値観の違う時代なので、戦争に行くことが当…

マイネーム・イズ・ハーン

監督:カラン・ジョーハル最初はインド版「レインマン」かと思ったら、「フォレストガンプ」でした。なんか大統領出てきたり、ベンチ座ったり、全米旅したり。。。平和や差別など言いたいこと、伝えたいことは分かる。だが主人公が障害者ということをダシに…

マチェーテ

監督:イーサン・マニキス、ロバート・ロドリゲスロドリゲスが趣味で作ったとしか思えない、映画というオモチャで遊んでいる。狙ったようなB級具合が気持ちよく、一歩間違えばアホであるが、ギリセーフな怪作。デニーロとセガールとメキシコ俳優が混然一体…

孤独な場所で

監督:ニコラス・レイこれはこれで悪くはないんだけど、なんかつかみ所がない映画で、恋愛ものなのかサスペンスなのか、ニコラス・レイがどう料理しようか迷っているような印象。ハンフリー・ボガートがいつものダンディ役と思いきや、除々にキレやすい本性…

ロビン・フッド

監督:リドリー・スコットあまりに生真面目に作りすぎているので、面白さという点があまりない。ケビン・コスナー版の「ロビンフッド」の方が、エンターテインメントに徹している分楽しめたなあ。「プライベートライアン」以降、あの映画がのちのアクション…

黒く濁る村

監督:カン・ウソク結構期待したんだけど、うーんイマイチな出来。何よりこの内容で160分って長すぎる。過去の出来事を引っ張った割には、大した真相を用意していないし、ミステリーだと思っていたけど、その辺も全然弱い。父に興味がなかった主人公が、…

いま、会いにゆきます

監督:土井裕泰なんか似たような韓国映画があったぞ。こっちの方が先だけど。終盤まではあまりに平凡なラブストーリーに、これで終わりはないんじゃないと呆れていたが、最後にある仕掛けを用意してあったので挽回したかな。ただ個人的には夢の中の妄想の方…

MAD探偵 7人の容疑者

監督:ジョニー・トー、ワイ・カーファイ主人公のキャラクターや奇妙な設定が面白いので、事件自体は大したことないけど、見せ方が凝っているので結構楽しめた。容疑者の人格が7人分ぞろぞろと存在し、主人公だけがそれを見れるので、主人公の視点と実際の…