2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

大人は判ってくれない

監督:フランソワ・トリュフォーやっぱりトリュフォーは苦手だな。悪くはないんだけど途中で眠くなった。ヌーヴェル・ヴァーグを代表する作品だが、当時は新鮮だったんだろうけど今の時代これ観ても何の感慨も起きなかった。

愛されるために、ここにいる

監督:ステファヌ・ブリゼおとなの恋愛映画。とても地味だし、50男の恋愛なんてと思ったが、こういう微妙な感情のやりとりや静かで大人の恋はいかにもフランスらしいなかなかの一品。おふざけのない「Shall We Dance」といったらいいのかな。偏屈父の不器…

4月の涙

監督:アク・ロウヒミエスフィンランドの戦争映画とは珍しい。女性も兵士として戦っていたという歴史と捕虜となった女性たちの扱いの残酷さに、フィンランドもこういう時代があったんだと知る。敵同士だが惹かれあう男女と信頼していた判事の倒錯した本性等…

SHAME -シェイム-

監督:スティーヴ・マックィーンこの主人公になんか共感というか物凄く理解できるんだけど、これって恥なのか病気なのか。ただよくよく考えると主人公はイケメンだし、相当恵まれた環境の人間なのでさほどの苦悩は伝わらない。いろんなものをさらけ出したマ…

スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー

監督:ロイ・アンダーソン結構オーソドックスなラブストーリーで、普通二人の間に何らかの障害があるんだけど、すんなりいい仲になってしまう。純愛と呼ぶには物足りなさもあるけど、70年代の映像や若者たちがバイクに乗る姿に時代を感じさせ悪くない。怒…

抱きたいカンケイ

監督:アイヴァン・ライトマン無難ではあるが、ラブコメとしてはフツーな出来。ナタリー・ポートマンにこういう役はちょっと違和感というか無理してるような気がする。アシュトン・カッチャーの脳みそ空っぽだけど、いい奴ってのはデフォルトか。ケヴィン・…

リミッツ・オブ・コントロール

監督:ジム・ジャームッシュ音楽映画だと思っていたら全然違った。。。1人の黒人がよく分からん奇妙な任務を淡々と遂行する、まあいわゆる変な映画ではあるが、スペインの街を彷徨う不思議なテイストは嫌いじゃない。ストーリーはあってないようなものなの…

愛する人

監督:ロドリゴ・ガルシアこの監督お得意の女性映画なので、どうかなと思ったがすごい良かった。親子とは、そして養子についても考えさせ、普遍的なテーマだが深いストーリーになっている。皆辛い過去を背負い、それでも現実を必死で生きている女性たちが力…

キラー・インサイド・ミー

監督:マイケル・ウィンターボトムおそらくジム・トンプソンの原作は面白いんだろうなとは思うが、ノワールに必要な雰囲気作りができていないので、ちっとも面白くなかった。女性の顔をボコボコに殴るのも見ていて、やや引いてしまった(もう少し違ったやり…

わが青春のアルカディア

監督:勝間田具治全体的に男のロマンというものを貫いており、こういう古臭さというか、ある意味今の時代では失われてしまったロマンチシズムは良くも悪くも80年代のアニメらしい。駆け足で進んでいくので、イマイチ背景が分かりずらかったが、いかにハー…

ハーヴェイ

監督:ヘンリー・コスタージェームズ・スチュワートにぴったりな適役で、彼の持ち味が発揮されていて、今この役をやるならトムハンクスあたりか。彼にしか見えない巨大なウサギが友なのだが、幻覚だったら病気なんだけど、実際ドアが開いたりする訳なので実…

アメイジング・グレイス

監督:マイケル・アプテッド名曲『アメイジング・グレイス』誕生の話とおもいきや、イギリスの奴隷貿易廃止にした政治家の話。英国実力派俳優がたくさん出てくるのでそれだけで満足してしまった部分はある。歴史の裏には知られていない事実があり、多くの命…

漫才ギャング

監督:品川ヒロシ前作よりは格段に良くなった気はする。ただ相変わらず喧嘩が好きなようでなんだかなあ。ギャグはまあまあ、漫才もまあまあ、でも品川にしては頑張ったともいえる。少年漫画っぽい展開は最初呆れたが、徐々に慣れてきたし、所々カット割りや…

エクトプラズム 怨霊の棲む家

監督:ピーター・コーンウェル越してきた家が実はいわくつきの家だったという、まあよくあるパターンのホラー映画。可もなく不可もなくの平凡なホラーで、特に目立った点もない。ロバートパティンソン風のカイル・ガルナーはブレイクするかも。好きな俳優イ…

ハーヴェイ・ミルク

監督:ロバート・エプスタイン、リチャード・シュミーセンゲイの政治家ハーヴェイ・ミルクのドキュメンタリー。ガス・ヴァン・サントの「ミルク」を先に観ていたので、どういう人物かは大体分かっていた。ゲイの人って差別を受けてきたからこそ他人に優しく…

西部開拓史

監督:ヘンリー・ハサウェイ、ジョン・フォード、ジョージ・マーシャルある一家の家系を通して、激動の西部開拓の歴史を見せるという結構な大技にふさわしい大作で非常に見応えがあった。こういう三代に渡って物語が続いていくという話は、その人間関係の繋…

我が家の楽園

監督:フランク・キャプラ人情映画を撮らせたらフランク・キャプラの右に出るものはいないと改めて思わせる傑作。細かいギャグの繰り返し(椅子に座るとこ)とか花火の爆発のハチャメチャぶりなど適度に笑わせつつ、自分を見つめ直し、友情という手に入れら…

戦火の馬

監督:スティーヴン・スピルバーグ全体的にジョンフォードというか昔のクラシックな映画を思わせ、スピルバーグらしい良心的な映画になっている。よく観るとこれは主役が馬であり、俳優が完全に脇役になっている。美しい馬を見ているだけで映えるし、その辺…

ボビー

監督:エミリオ・エステヴェスロバート・F・ケネディ暗殺までのホテル内の1日を描くエミリオ・エステヴェスの監督作。暗殺に至るまでの各エピソードがたいして面白くないのと暗殺が唐突すぎて犯人側のことを全く描いていないのがイマイチ。まあ一番の見ど…

ブルーバレンタイン

監督:デレク・シアンフランス1組のバカップルの恋愛を見せられるだけの映画でしかないのだが、時間軸のいじり方や役者が体を張っているので、リアルなものにはなっている。最初はライアン・ゴズリング随分と頭薄くなったなあと思ったらそういうことね。ミ…

メランコリア

監督:ラース・フォン・トリアー惑星の地球接近とかそういう話結構好きです。終末世界とトリアー節は相性もよく、独特の世界観ははっきりいって嫌悪感がないといったら嘘になるが、この有無も言わさぬパワーにねじ伏せられた気がする。またオーケストラの大…

ヒューゴの不思議な発明

監督:マーティン・スコセッシスコセッシがファンタジーなんてと思ったが、これはスコセッシ少年の映画に対するラブレターであり、シネフィルで映画保存にも力を入れるスコセッシとしてはこの映画化はある意味自然な流れだったのかもしれない。いやーしかし…