戦火の馬

監督:スティーヴン・スピルバーグ

全体的にジョンフォードというか昔のクラシックな映画を思わせ、スピルバーグらしい良心的な映画になっている。よく観るとこれは主役が馬であり、俳優が完全に脇役になっている。美しい馬を見ているだけで映えるし、その辺はスピルバーグもよく心得ている。途中「プライベートライアン」風にはなるが、最後は馬との友情でしっかり感動させ、手慣れた演出はさすが。ラストシーンなんかまさにクラシック映画であり、夕日がまぶしい。