2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

イキガミ

監督:瀧本智行原作マンガは読んだことあるので、ストーリーは知っていたが、それでも3つの話を上手くまとめていてなかなか良かったのではないか。政府によって強制的に殺されるという架空の設定だが、その理不尽な設定にも特に違和感は感じず、独特の世界…

やわらかい手

監督:サム・ガルバルスキやわらかい手って一体何のことだと思ったら、手コキかよ。しかも東京にあった風俗店のマネって日本人スケベすぎだろ。。。孫の手術費を稼ぐために、仕方なく風俗店に入ったら思わぬ才能が開花して人気手コキ師にという話だけ聞くと…

アウェイ・フロム・ハー 君を想う

監督:サラ・ポーリーサラ・ポーリーの監督デビュー作。認知症に直面した老夫婦の話を、サラ・ポーリーは20代の若さでこの題材を選んだということが驚きだ。ただサラ・ポーリーは普通の女優と違いちょっとインテリっぽい気がしたし、アトム・エゴヤンのよ…

ダイアリー・オブ・ザ・デッド

監督:ジョージ・A・ロメロお得意のゾンビものを普通に撮ったらいつもと同じなので、今度はドキュメンタリー・タッチにしましたって感じで、つまらなくはないが新しくない。同じようなことをやるなら「28日後」や「クローバーフィールド」レベルぐらいな…

彼が二度愛したS

監督:マーセル・ランゲネッガー孤独な都会の夜の雰囲気がよく、ムードあるサスペンスに期待するも、良かったのは始めだけで、映画が進むに従って平凡なサスペンスとどこかで見たことあるようなプロットに急速に興味を失ってしまった。悪役の人物背景をもっ…

落下の王国

監督:ターセム独特の表現方法と映像美、アジアンテイストな衣装や美術と凝りに凝りまっくった映像で、この監督ターセムって何者かと思ったが、「ザ・セル」の監督か。あれつまんなかったから途中までしか観てないや。。。ワンカットワンカットに力を入れ、…

アントワン・フィッシャー きみの帰る場所

監督:デンゼル・ワシントンデンゼル・ワシントンの初監督作品。デンゼルらしく優等生な出来で、とても好感の持てるいい映画だ。何か「小説家を見つけたら」をちょっと思い出した。黒人青年と精神科医の交流と過去に向き合おうとする青年の心の成長を温かな…

スモーキング・ハイ

監督:デヴィッド・ゴードン・グリーンジャド・アパトー、セス・ローゲンコンビのコメディだが面白くねえ。基本的にセス・ローゲンってあんま好きじゃないし、イケメン・ジェームズ・フランコもがんばってはいるが、無理している感がでていた。マリファナ中…

永遠のこどもたち

監督:J・A・バヨナ「パンズ・ラビリンス」と並ぶスペインホラーの到達点。巧みな語り口、練り上げられた脚本、息子のゲームや”だるまさんが転んだ”など伏線をはり、ほぼ孤児院の中の話なのに全く失速しないスピーディな展開とこれが監督J・A・バヨナの…

言えない秘密

監督:ジェイ・チョウジェイ・チョウの監督デビュー作だが、この年でデビューとは恐れ入る。ピアノの中を流れるようなCG映像や変化球をつけた話、それとピアノの演奏などマルチな才能を見せている。話のトリックは予想通りで驚きはなかったが、辻褄が合わ…

蛇男

監督:エリック・バルビエ前半のエロティックサスペンスとしての面白さで期待できる出だしであったが、後半は普通の復讐劇になってしまいイマイチ。「007/慰めの報酬」では全く魅力的に見えなかったオルガ・キュリレンコが、エロス全開で最高にいい。彼…

あいつはママのボーイフレンド

監督:ジョージ・ギャロ好きな監督ジョージ・ギャロということで期待したが、まあまあだなあ。旬が過ぎた感があるアントニオ・バンデラスとメグ・ライアンの共演だったが、やはりちょっと2人とも年取った気が。。。ただ実際主役はコリン・ハンクスと言って…

アイアンマン

監督:ジョン・ファヴロー話は結構単純なものではあるが、ロバート・ダウニー・Jrのユーモアと演技力でトニー・スタークというキャラクターをただのアメコミヒーローにしていない。1週間でアイアンマンが作れるかいとかツッコミどころはたくさんあるが、…

トワイライト〜初恋〜

監督:キャサリン・ハードウィックなんだ面白いじゃないか前半は。ヴァンパイアと人間の恋を少女マンガ風に描いて意外にいい。前半の冷たい雰囲気は好きだが、後半に行くに従って2人の恋が燃えあがってくると、ただのつまらないラブストーリーになっていき…

バイオハザード ディジェネレーション

監督:神谷誠ゲーム原作のフルCGアニメ。可もなく不可もなくで思ったよりもよく出来ていた。CGアニメも結構力が入っていて、日本のCG技術の向上が伺えた。ゲームを知っているので、キャラクターたちにもすんなり入れたし、ゾンビものというのはそれな…

チェ 28歳の革命

監督:スティーヴン・ソダーバーグ伝説の革命家チェ・ゲバラのキューバ革命までの活躍を描いた伝記物。前半のゲリラ戦は退屈だったが、後半市街地への銃撃戦がよかった。ゲバラ人物像などは特に深く掘り下げているわけではなく、アクションという力技で押し…

チェ 39歳 別れの手紙

監督:スティーヴン・ソダーバーグチェ・ゲバラがキューバ革命の後、ボリビアで再び革命を起こそうとしていたとは知らなかった。2部作後篇はボリビアでの山での生活がメインで、起伏のない話がダラダラと続き面白さははっきりいってない。90分で十分な内…

地獄へ秒読み

監督:ロバート・アルドリッチ傑作!第二次世界大戦後のベルリンでの爆弾処理班を描いたアルドリッチらしい男の映画。不発弾の処理をする男6人チームの過酷な戦いをスリリングに演出。真面目なリーダー・ジャック・パランスとダンディな風貌だが軽いジェフ…

カメレオン

監督:阪本順治脚本の丸山昇一が松田優作を想定して書いたかは知らないが、「野獣死すべし」とかあの辺の作品にそっくりだ。ただ藤原竜也だと松田優作と比べるとちと弱い。今時珍しい80年代ハードボイルドで、このレトロ感は嫌いではないが、意外と何も残…

キッスで殺せ!

監督:ロバート・アルドリッチこれはフィルムノワールの味を楽しむ映画だ。冒頭のいきなり女が車を止めるシーンから始まるこの映画、何かこれから起こりそうな予感があり、この幕開けでいきなり映画に引き込まれた。主人公の探偵もアルドリッチ映画だからか…

恐怖との遭遇

監督:シドニー・ルメットジョン・ル・カレのスパイ小説を映画化したもので、さすがシドニー・ルメット面白い。冒頭、唐突な話の始まりに戸惑ったが、除々にスパイ映画の面白さである誰がスパイかというサスペンスもあり、意外とよく出来ている。役者陣も味…

ダーティ・ダンシング

監督:エミール・アルドリーノ今年ガンで亡くなったパトリック・スウェイジの出世作。「フットルース」同様、80年代の時代を感じさせるダンス映画(舞台は60年代だが)。不良のパトリック・スウェイジとお嬢様のジェニファー・グレイの恋を、いろいろな…

ヤング@ハート

監督:スティーヴン・ウォーカー老人たちのコーラス隊を描いたドキュメンタリー。平均年齢80歳ということで撮影中に亡くなる人も何人かいるが、めげずに明るく歌う老人たちには恐れ入ります。もうこれぐらいの年齢になると死を恐れないというか、ある程度…

ダークネス

監督:ジャウマ・バラゲロちょっと期待したんだけど、蓋を開けてみれば平凡なホラー映画。終始暗い映像で、家とそこにすむ家族の闇を描いているが、ありきたりというか話がテレビ映画並みで驚きがない。過去の出来事や日食などいろいろな要素を絡めているが…

蛇にピアス

監督:蜷川幸雄空虚な現実からの逃避をピアスや刺青、セックスで表現したある意味今時の若者たちを分かりやすく描いている。登場人物たちが、はっきりしないというか何も考えていないような奴ばかりでウンザリする。また主演カップルの男の方の幼稚じみた会…

誰も守ってくれない

監督:君塚良一最近、犯罪を犯した加害者側の映画をよく観るし、こういう映画が増えている。この映画も自分の家族に犯罪者が出た時の加害者家族に突き付けられる非難や、それに付随して起こるハイエナのようなマスコミ報道やネットの暴走なども詳細に描かれ…

シャッフル

監督:メナン・ヤポアイデア自体はどこかで見たことあるようなもんだが、そこそこ楽しめた。何が起きているのか分からない前半は結構引き付けられたが、話が進むにつれ、それほど斬新な展開でないため、ちょっと失速してしまったかな。この手の映画は、どれ…

カールじいさんの空飛ぶ家

監督:ピート・ドクター初の3D観賞(まあ小さい頃観たことあったような気はするが)。ぶっちゃけ普通に見た方が画面は綺麗なので、もう3Dは観たくないです。。。さて内容ですが、はっきり言って凡作です。アメリカでの絶賛が信じられないぐらい平板な出…

インフォーマント!

監督:スティーヴン・ソダーバーグアメリカで実際にあった、大企業の内部告発者を主人公にしたブラック・コメディ。企業どころかFBIまで騙し、そのくせ自分は悪いことする奴許せないみたいなことを平気で言う、この根っからの詐欺師をマット・デイモンが…

寒い国から帰ったスパイ

監督:マーティン・リットアクションがある訳でもないし、サスペンスも特にないし、淡々とした進行にスパイ映画としてはやや退屈な気がする。しかし白黒映画がこの「寒い国から帰ったスパイ」というタイトルにマッチしているし、リチャード・バートンなど役…