2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

陰獣

監督:バーベット・シュローダーこれ面白い。ヨーロッパの変な日本映画と思いきや、日本描写は意外とまともで、怪しさが独特な味へと昇華していて、まさに拾い物である。原作は江戸川乱歩で、乱歩らしさというのはよく分からないが、日本という異空間に迷い…

プリズン・フリーク

監督:ボブ・オデンカークまたしても「プリズンブレイク」のバッタもんみたいなタイトル。これは観なくてもよかった。。。コメディなのに笑えない。いや笑いを取りにいこうともしないので、逆に腹が立った。へなちょこが刑務所のボスになるとことか、ストー…

約束の旅路

監督:ラデュ・ミヘイレアニュまず歴史の勉強になった。1984年、エチオピアのユダヤ人を救出するという移送作戦“モーセ作戦”というのがあったことを知らなかった。そしてこの映画はいろいろと考えさせられるものがあった。私自身、日本で生まれたから日…

ニュームーン/トワイライト・サーガ

監督:クリス・ワイツ前半は恐ろしいぐらい退屈だったが、狼人間が出だしてからは、まあまあ面白くなった。相変わらず少女漫画風な話で、勝手に悩んでろよって感じだが、思ったよりも観れる映画にはなっていた。エンドロールでダコタ・ファニングを見て、え…

アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン

監督:トラン・アン・ユン肉体や傷、そして痛みというものを追求した奇妙な映画。殺人犯の不気味なオブジェは漫画「寄生獣」っぽい。現代のキリストのような話の作りやフラッシュバック、香港の街並みなど中々不思議なテイストはある。ジョシュ・ハートネッ…

トランスポーター3 アンリミテッド

監督:オリヴィエ・メガトン車から離れたらブレスレットが爆発するという、もはやトランスポーターじゃなくてもいいじゃんな設定。そしてジェイソン・ステイサムの強さはセガール以上で、ちょっと強すぎねぇか。運動神経も半端なく、マウンテンバイクで追っ…

トランスポーター2

監督:ルイ・レテリエもう何というかひたすらバカ。続編というよりも、ほとんど「アドレナリン」と同じ。前作はフランスアクションの風味があったが、今回はストーリーは間抜けだし、平凡なハリウッド映画に成り下がってしまった。ただアクションの馬鹿さ加…

変態島

監督:ファブリス・ドゥ・ヴェルツ「変態村」に続く、変態シリーズ第2弾(2つに関連性は全くないが)。導入部はいい。しかし肝心の息子の捜索が冗長で、一向に話が進まない。結局監督は何がしたいのか不明で、東南アジアのジャングルを夫婦がただ彷徨うだ…

トランスポーター

監督:ルイ・レテリエ、コリー・ユンリュック・ベッソン製アクションに余り期待してなかったので、ずっと観ないでいたが、気が向いたので観てみる。これが予想以上の面白アクションで、特に前半の畳みかける展開とアクションは素晴らしく、物語の転がし方の…

トイ・ストーリー2

監督:ジョン・ラセター面白いことは面白いが、それ以上に巧さがすごい。小道具の使い方であったり、おもちゃの特性を活かしたアクションであったりと、監督、脚本家たちの細かなアイデアが本当に素晴らしい。またこれだけ沢山のおもちゃキャラが出てくるの…

変態村

監督:ファブリス・ドゥ・ヴェルツタイトルからどれくらい変な映画かと思ったが、意外とオーソドックスなホラー映画で悪くない。ただ割とよくある設定で、「ミザリー」とか「ホステル」系統で新鮮味はない。タイトル負けしてしまった感はあるが、ヨーロッパ…

マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと

監督:デヴィッド・フランケルいたって普通の家族と犬の話。バカな子ほどかわいいというが、このバカ犬も迷惑ばかりかけるが、そのどれもが強烈な思い出となり、憎めない家族のような存在になっていく。犬を飼ったことのある人、犬の死に立ち会ったことのあ…

ファンボーイズ

監督:カイル・ニューマンどこか80年代のコメディを観るような懐かしさを感じる、愛すべきオタク映画。作り手のスターウォーズ愛が一杯つまっていて、オマージュや楽屋ネタが満載なのが楽しい。オタク達のロードムービーと見せかけて、ちゃんとした友情物…

アルマズ・プロジェクト

監督:クリス・ジョンソンつまんね。ドキュメンタリー風なものをやりたいゆえに、セットも安上がり。映像はとことん見辛い。内容は宇宙ステーションの中で、米ソ乗組員が対立し、気がつけば人がどんどん死んでいる。ほとんど説明が無いまま突き進み、結局宇…

ブラック・ボックス 〜記憶の罠〜

監督:リシャール・ベリ最初は、これは昨日観た「インセプション」か?と思った。マリオン・コティヤールも出てるし。しかし後半に入ると、前半部分のある話があまり大きな意味を成していないのに気付く。一体何がしたいんだという感じだが、後半話が動き出…

The FEAST/ザ・フィースト

監督:ジョン・ギャラガーまぁ早い話が「トレマーズ」のようなもの。ただあっちよりは大分劣るが。。。所々でいい部分もあるが、全体的には新鮮味はなく、どこかのホラー映画で見たことあるシーンばかりで、もう少し工夫がほしかった。わざとはずしたような…

パニック・エレベーター

監督:リゴベルト・カスタニーダエレベーターに閉じ込められるという、ありがち設定の中で、どういうアプローチをするか期待して観たが、全く驚きの無い平凡な内容だった。こういうワンシチュエーション物は、もっと斬新な展開をしてもらわんと、90分とい…

インセプション

監督:クリストファー・ノーランこれほどYOUTUBEで予告編を見た映画はない。それぐらい期待した映画であるが、結果的にクリストファー・ノーラン節が炸裂した快作でした。ちなみにIMAXで鑑賞(絶対IMAXの方がよい)。かなり突拍子もない世界観で、序…

デス・ルーム

監督:ケン・ラッセル、ショーン・S・カニンガム、モンテ・ヘルマン、ジョン・ゲイター、ジョー・ダンテ部屋に閉じ込められた男女が怪談話をする訳だが、その話がどれもびっくりするぐらいつまらない。これだけの監督を揃えて、なぜこんなに酷い出来になっ…

セブンティーン・アゲイン

監督:バー・スティアーズザック・エフロンのアイドル映画。ひとりバックトゥザフューチャーといった感じの映画で、結構楽しめるかなと思ったが意外と面白味がない。過去に戻るのとは違って、一人だけ若返るだけなので、話があまり膨らまず、本来感動させた…

ロビンとマリアン

監督:リチャード・レスターロビン・フッドの後日談を描いた異色作。ショーン・コネリーとオードリー・ヘプバーンの共演がうれしい。ヘプバーンは久しぶりの映画復帰作だそうで、歳をとったが、映画スターとしての輝き、気品、美しさは健在だった。逆にコネ…

天はすべて許し給う

監督:ダグラス・サーク年下庭師との再婚という、ありふれたラブロマンスが、こんな大きな問題に発展するなんて。。。基本的にダグラス・サークの映画とは、メロドラマと見せかけた偏見のドラマなのではないか。「悲しみは空の彼方に」もそうであったように…

雨の訪問者

監督:ルネ・クレマン脚本家セバスチャン・ジャプリゾがチャールズ・ブロンソンをモデルに書いたシナリオだそうだが、ブロンソンはいつも通りのブロンソン芝居であった。冒頭、雨の降る町にやってきた男。そこから主人公が襲われるまでのシークエンスは、結…

狼は天使の匂い

監督:ルネ・クレマン逃げるジャン=ルイ・トランティニャンとそれを追う男たち。逃げた先で、死体と出くわし、別のグループに捕まる。この序盤の展開が物凄く面白い。しかし捕まった後、犯罪グループたちとの共同生活をするんだが、ここから映画がモタモタ…

ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い

監督:トッド・フィリップスとことん下らないバカ映画だが、記憶をたどるというストーリーがしっかりとしているため、その中で繰り出されるギャグが、ただのバカでは終わらない爆発力がある。3バカトリオの相性も抜群で、本当の悪友のような、愛すべき馬鹿…

ぼくのエリ 200歳の少女

監督:トーマス・アルフレッドソン極寒のスウェーデンとヴァンパイアの組合せが新鮮。大人になる手前の子供たちという設定もいい。淡々とした話運びだが、じりじりとヴァンパイアの正体と苦悩をあぶり出し、時折見せる残酷描写には美しさすら感じた。少年と…

グッド・ガール

監督:ミゲル・アルテタ退屈な日常から逃れようとする主婦が、もがきあがく映画。雰囲気はエイドリアン・シェリーの「ウエイトレス」に通じるものあり。ジェニファー・アニストン映画なので、軽いコメディだと思ったが意外と毒気があり、話の展開が唐突なの…

さらば友よ

監督:ジャン・エルマン時代を感じさせるが、こういう渋い映画は今の時代には存在しない。この頃のフランス映画って何か色気がある。佇まいや存在自体がかっこいいアラン・ドロンとチャールズ・ブロンソンだからこその映画であり、これぞ映画スターってもん…

ホッタラケの島 遥と魔法の鏡

監督:佐藤信介全く期待してなかったが、普通に楽しめた。もっとCGとかもショボイと思ったけど、結構作りこんでるとこもあり悪くない。ほったらかしにされ、忘れ去られた物がどこにいくのか。その着想がなかなか良いし、”勿体ない”という文化?のある日本…

名探偵コナン ベイカー街の亡霊

監督:こだま兼嗣コナンの事はよく知らないし、興味もないが、脚本が野沢尚ということで、どんなもんかと観てみた。人工知能とヴァーチャルリアリティという2つの設定を入れてしまったため、ただでさえリアリティがないのに、話の基本となる部分で既に興ざ…