ぼくのエリ 200歳の少女

監督:トーマス・アルフレッドソン

極寒のスウェーデンとヴァンパイアの組合せが新鮮。大人になる手前の子供たちという設定もいい。淡々とした話運びだが、じりじりとヴァンパイアの正体と苦悩をあぶり出し、時折見せる残酷描写には美しさすら感じた。少年とエリは、いじめられっこと吸血鬼というところに、ある種のシンパシーを感じ、エリは少年にとっての守護天使のような存在に見えた。