2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

モンティ・パイソン/人生狂騒曲

監督: テリー・ジョーンズ、テリー・ギリアム初めてのモンティ・パイソン。”生きる事の意味”というある種哲学的なことを、下品でバカバカしく、下ネタ満載で送る快作。全7編からなるオムニバス映画なのでテンポもよく、冗長にならずにうまくまとまっている…

幻影師アイゼンハイム

監督:ニール・バーガー期待が大きかったせいか終盤のトリックが大したことなく、ちょっと拍子抜け。やってることもクリストファー・ノーランの「プレステージ」とさほど変わらないような。。。ただ雰囲気は良く出ているし、E・ノートン、P・ジアマッティ…

アフタースクール

監督:内田けんじ結論から言ってしまうと前作の「運命じゃない人」の方が面白かった。物語を複雑にしすぎてしまった感あり。いろいろと伏線を張っているが、それがイマイチ上手くなく技はたくさんかけるも効き目が余り無い。大泉洋と佐々木蔵之介の2人のや…

コンスタンティン

監督:フランシス・ローレンス地獄の映像や昆虫のモンスター、ビルの壁の破壊などのビジュアル的な面白さはあるが、ストーリーは天使と悪魔の争いというあまり目新しいものではない。なんか「メン・イン・ブラック」のシリアス版みたいな感じだ。人間でない…

悪魔のくちづけ

監督:カーティス・ハリントン流石に今見ると古臭いサスペンス。オチは容易に予想は付くが、何か伏線を張らないと唐突すぎる。そのオチも手が込んでいて、あまりに不自然なため驚きが薄くやられた感は全く無い。ただシモーヌ・シニョレが不気味で彼女の貫禄…

CQ

監督:ロマン・コッポラポップなセンスは悪くなく、映画の中の映画「ドラゴンフライ」のいかにもレトロなスパイ映画はいいんだけど、話自体がつまらない。ソフィアといいロマンといいコッポラファミリーの僕たちおしゃれでしょうみたいな所は、何だかなあと…

F-16

監督:ジョナサン・モストウB級ではあるが意外と面白い。狂ったエリート・パイロットの暴走という話がよく、アクションもサスペンスもまだまだ未熟な部分はあるが、ジョナサン・モストウのストーリー作りの上手さはこの頃から伺える。「U-571」といいこ…

麦の穂をゆらす風

監督:ケン・ローチアイルランド独立を描いた戦争映画。復讐と報復の繰り返しで負の連鎖が止まらず、いつの時代もやってることは同じで、今のイラク戦争もそうだが争いは決して絶えないということか。目的はいっしょだったのに時代の荒波によって、いつしか…

ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女

監督:アンドリュー・アダムソン衣装だんすを抜けるとそこはナルニアだった。「ロード・オブ・ザ・リング」の二番煎じ感は否めないが、少年の成長物語とか多彩な動物キャラとか要所は押さえていて、べたなファンタジーだが悪くない。第2章とかあるので途中…

ショーシャンクの空に

監督:フランク・ダラボン再見。もうこの映画何度見たことか。最初に観たときの感動は今でも忘れず、映画を観る喜びに満ち溢れた名作でオールタイムのベスト5に入る大好きな映画だ。「ミスト」を見た後なので改めて見てみた。何気ないシーンが重要な伏線に…

ミスト

監督:フランク・ダラボンいやーフランク・ダラボンやってくれたね。あえてあのラストにしたことにダラボンのホラー監督としての意地の悪さを垣間見た気がする。スティーヴン・キングの原作も面白かったが、その面白さを損ねることなく、ファンも納得の出来…

最高の人生の見つけ方

監督:ロブ・ライナー予想通りのストーリーラインや意外性のない展開が物足りない。棺おけリストをただ埋めていくだけで深みがなく、折角のジャック・ニコルソン&モーガン・フリーマンという名優二人が勿体無い。とはいえこの二人が出ているからこそそれな…

明日へのチケット

監督:エルマンノ・オルミ、アッバス・キアロスタミ、ケン・ローチ イタリア、イラン、イギリスを代表する3人の巨匠のコラボ映画。一応独立した作品にはなっているが、一本の映画として成立している。ローマ行きの列車で起こる乗客たちの人間模様で、派手さ…

くたばれ!ハリウッド

監督:ブレット・モーゲン、ナネット・バースタイン こういうハリウッドの裏話は面白い。「ローズマリーの赤ちゃん」のエキセントリックなポランスキーやミア・ファローを降ろせと脅すシナトラ、「ある愛の詩」で結婚したアリ・マッグロー、「ゴッドファーザ…

おわらない物語 アビバの場合

監督:トッド・ソロンズ「アイム・ノット・ゼア」のように同じ役を複数の人間が演じていて、独特な切り口で一人の少女の物語を作っている。トッド・ソロンズはいつも弱者を突き放して、救いが無い感じではないが残酷だ。今回も主人公の少女は辛い現実ばかり…

レッド・サイレン

監督:オリヴィエ・メガトン東欧の独特の暗さや前半の話の展開など面白く、期待させられたが面白かったのは前半だけで、段々とつまらないアクション映画と成り下がっていき残念だ。話も整理されていなく分かりずらい。残酷なDVDの話はどこいっちゃったの…

監督:キム・ギドクまたキム・ギドクは変な映画撮ったなあ。船で二人だけで暮らす老人と少女の屈折した愛を描いているわけだが、監督の趣味というか妄想がいっぱいで、設定の奇抜さもあり結構楽しめた。ただ何の意味も無いのに、あたかも何か意味があるよう…

彼氏がステキになったワケ

監督:ニール・ラビュート相当悪趣味な映画でニール・ラビュートの本性?が出た映画。「彼氏がステキになったワケ」なんて邦題が付いているが、タイトルからは想像もつかないような内容で、そこら辺のホラー映画より怖い。男女4人の2組のカップルしか出て…

上海の伯爵夫人

監督:ジェームズ・アイヴォリーレイフ・ファインズとナターシャ・リチャードソンの大人同士の恋愛というのはよく出ているが、雰囲気作りに力を入れすぎ話が中々進まない。カズオ・イシグロの脚本自体は悪くないとは思うのだが、映画としては面白味に欠ける…

北京ヴァイオリン

監督:チェン・カイコー映画の作りが真面目なのかそうでないのか、どこかはっきりせず観ていて違和感を感じた。感動を押し付けるような感じが個人的にはあまり乗れなかった。終盤に分かる少年と父の関係や音楽が感動させるための道具にしかなってない印象で…

ブロークン・フラワーズ

監督:ジム・ジャームッシュジム・ジャームッシュの一人よがりな映画になってなければいいなあと思ったが、ユーモアも健在でまだまだインディーズ魂は失われてなくてよかった。ドン・ジョンソンと間違えるような名前の付け方とか好きです。独特の間とビル・…

トスカーナの休日

監督:オードリー・ウェルズ人生の再出発やサンドラ・オーが出ている所から、どこか「サイドウェイ」に似た所があるが、あっちほど深みはない。ただ深みはないが、イタリアの美しい風景や生活感がイタリアに行きたいと思わせ、イタリアの観光映画としては最…

シャーロット・グレイ

監督:ジリアン・アームストロングジリアン・アームストロングは正直好きではないので期待していなかったが、これが思ったよりよかった。戦争映画でありスパイ映画でもあるわけだが、サスペンスに乏しい所はあるが、その分ドラマ部分はしっかりと描けていて…

ヴェロニカ・ゲリン

監督:ジョエル・シューマカージェリー・ブラッカイマー製作に多少不安を抱いたが、結構な力作だった。女性たった一人で麻薬犯罪組織に立ち向かったその勇気がすごい。家族を危険にさらしながら除々に主犯に迫っていく過程がそれほどスリリングではないが、…

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

監督:ポール・トーマス・アンダーソン石油でアメリカンドリームを実現した山師の人生を描いた一大叙事詩。どちらかというと軽量級な映画が多かったポール・トーマス・アンダーソンだが、こんな重量級の映画も撮れるなんて改めてこの監督の懐の深さを感じた…

さよなら。いつかわかること

監督:ジェームズ・C・ストラウス戦死した妻を子供に告げるために旅に出るロードムービー。起伏が乏しい物語にやや物足りなさを感じるが、逆にそのシンプルな語り口が静かな感動を作り出しているのも確か。とにかくシンプル。子役も上手い。エンドロールの…