2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

星を追う子ども

監督:新海誠新海誠の映画は好きである。彼の作品には日本の郷愁の風景があり、美しい画の中に物語を作ろうという姿勢が感じるからだ。この作品は新海版「天空の城ラピュタ」であり、天空から地下へ設定を変えたような作品。オマージュなのかは分からないが…

インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実

監督:チャールズ・ファーガソンこの手の経済ドキュメンタリーはたびたび作られているが、こういうドキュメンタリーという手法で、多くの人に真実を伝えるのは重要なことだと思う。リーマン・ブラザーズの経営破綻からの世界規模の金融危機をまとめていて、…

クライング・ゲーム

監督:ニール・ジョーダン懐かしの「クライング・ゲーム」。公開から20年か。。。何だか物凄く歳とった気がする。。。久しぶりに観ていろいろと思いだした。衝撃の事実に当時話題になったよなあとしみじみ。会話の上手さ、文学とエンターテイメントの両立…

人狼 JIN-ROH

監督:沖浦啓之戦後の日本という舞台がいい。昭和の風景と日本ならではのスパイ映画は架空の歴史であるが雰囲気に味あり。また脚本もそこそこ練られている。ただ相関図が分かりずらいのが難。赤ずきんちゃんの童話を対比させるとこは、いかにも押井守的だな…

荒野の決闘

監督:ジョン・フォードジョン・フォードの名作のひとつ。「荒野の決闘」なんてタイトルだが、内容は静かな西部劇。OK牧場ものでは一番の出来だ(まあ当たり前か)。一応最後はOK牧場で決闘はあるが、結構あっさりで、アクションよりそこに至るまでのド…

アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ

監督:スティーヴン・R・モンロー「発情アニマル」という作品のリメイクらしいが、オリジナルは知らん。いやーこれ面白いよ。これを面白いという俺もどうかと思うが。。。確かに前半は胸くそ悪い映画で、あまりの非情さになんだこの映画はとは思った。でもそ…

わが谷は緑なりき

監督:ジョン・フォードさすがはジョン・フォード、名作です。少年の視点から語られる炭鉱で生きる人々の生活が四季の移りゆく中で語られ、とにかく濃密。当時の炭鉱で働く男たち、それを支える女、成長する少年、まあそれをすべてひっくるめた大家族の絆と…

ファイナル・カウントダウン

監督:ドン・テイラーなんか昼の12チャンでやってそうな時間SF。タイムスリップした先が第二次大戦の真珠湾攻撃直前だったという内容。結局過去に行ったはいいものの、攻撃を食い止める訳でもなく、そのまま帰ってくるという拍子抜け。オチも予想通りで…

プリンセス トヨトミ

監督:鈴木雅之着想は面白いと思った。そこからどういう展開をみせるのかが重要であるが、結局ぐだぐだで終わってしまった。そもそも何がしたいのかさっぱりで、一体誰と戦っているんだ。岡田将生のやりたいことも不明だし、綾瀬はるかが誘拐した理由もわか…

婚前特急

監督:前田弘二なにこれ、予想以上に面白い。5股しているバカ女が男を振り回していると思いきや、逆に振り回されていたという話。そして完全な脇役顔の小太りが突如主役に躍り出るという変化球。しかもその小太りがもてもてというのがなんとも笑える。会話…

ソウル・キッチン

監督:ファティ・アキンファティ・アキンは「そして、私たちは愛に帰る」しか知らないが、こんなコメディを撮ったとこがなんか意外。フルモンティ系の映画のように見えるが、あっちほどドラマチックにしないで、結構あっさりしている。まあ普通のコメディだ…

ボーイズ・オン・ザ・ラン

監督:三浦大輔大甘評価だが、自分の中でなにか得体のしれない感情が沸きあがったので。。。「アメリカンパイ」の日本版のような下ネタコメディだが、あっちほどノーテンキにならないのが日本映画の真面目なところ。いやーしかし主人公の情けなさ、哀れさと…

死刑台のエレベーター

監督:ルイ・マルこの名作をなぜか今までスルーしてきたが、ようやく観た。マイルス・デイヴィスのジャズや50年代パリの映像、街を彷徨うジャンヌ・モローなど、中盤までは雰囲気で押し切っているところはあったが、実はこれはなかなかよく考えられたスト…

アーティスト

監督:ミシェル・アザナヴィシウスチャレンジ精神と溢れる映画愛に素直に拍手を送りたい。無声映画は観たことあるが、映画館で観るのは初めてであり、静寂ゆえに食い入るようにスクリーンに釘づけになり、当時の映画観賞を体感できたような気がする。これは…

僕の大切な人と、そのクソガキ

監督:ジェイ・デュプラス、マーク・デュプラスブラックコメディなんだろうけど変な恐さがある。「エスター」とかのマザコン版って感じで、ジョナ・ヒルって意外と悪役とかもやれそう。それぐらい不気味さがあった。撮影がドキュメンタリーっぽくしているの…

ザ・ホークス ハワード・ヒューズを売った男

監督:ラッセ・ハルストレム大富豪ハワード・ヒューズの自伝をねつ造した男の話。しかしとんでもない詐欺師である。本人に似せて録音したり、筆跡真似て手紙送ったり、ヘリ飛ばしたりと今の時代ではこんなことが通用しないが、ハワード・ヒューズ自身が謎の…

ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜

監督:テイト・テイラー不覚にも泣いてしまった。人種差別が根強い時代に戦ったメイドたちの物語は、ほぼキャストは女性たちによる女性映画で、これを男の白人監督が映画化したところに時代も変わったんだと感じた。役者のアンサンブルも見所で実は白人のほ…

フード・インク

監督:ロバート・ケナーアメリカの食に関するドキュメンタリー。この手のものはたびたび作られるので、正直またかって感じであり、いろいろと考えさせられるものはあるが既に使い古された切り口なので新味に欠ける。ほとんどの食べ物に入っているコーンの存…

アウェイク

監督:ジョビー・ハロルドなんとも酷い話である。手術中に麻酔が利かず覚醒状態に陥るという地獄のような体験。しかしそこから実は意外な展開を見せ、この手の医療スリラーって結構好きです。医者は命を救える、しかし逆を言えば簡単に殺すこともできてしま…

ボトル・ドリーム カリフォルニアワインの奇跡

監督:ランドール・ミラー地味だし、ありがちすぎる展開に物足りなさはあるものの、嫌みがないし、広大なカリフォルニアの空と大地にやや評価が甘くなってしまったかな。もうひとつの「サイドウェイ」と呼びたいワイン映画。しかしそこそこのレベルに達して…

ボディクライム 誘惑する女

監督:マニュエル・プラダルB級映画だが映像が渋いなあと思ったら、撮影はアンゲロプロス映画のヨルゴス・アルヴァニティスだったのでなるほど、どうりでいい雰囲気が出ている訳だ。思ったよりまともなサスペンスで、どっかで見たことあるような話ではある…

ミスター・ノーバディ

監督:ジャコ・ヴァン・ドルマル過去、現在、未来そしてもしも別の選択をしていたらのifの数々と縦横無尽に行き来する、目くるめく映像体験はとても良かったのだが、1時間もするとそれに慣れてきて、映像だけに気をとられすぎて話自体に変化が乏しいので…

去り行く男

監督:デルマー・デイヴィスフィルムノワールにありそうな話を西部劇に取り込んだような話。嫉妬とちょっとしたボタンの掛け違いによって引き起こる悲劇。グレン・フォードのもてもて男ぶりにやや?がついたが、まあいっか。ロッド・スタイガーのイヤな奴ぶ…

八日目の蝉

監督:成島出いろんな賞をとったので、かなり期待したが結構フツーだった。まあいろいろと考えさせられるものはある。犯罪が起き、犯人が捕まっても被害者にとってはそこで事件は終了しないということが改めてよく分かった。主人公は幼少の頃連れ回された場…

ロスト・アイズ

監督:ギリェム・モラレスギレルモ・デル・トロ製作でベレン・ルエダ主演なので、傑作「永遠のこどもたち」級のものならいいけどと思ったが、さすがにあのレベルには達していないが、それなりに良く出来ている。視力が見えないという特徴を利用したサスペン…

ドライヴ

監督:ニコラス・ウィンディング・レフン今北欧が熱い。今ハマっているドラマ「キリング」もデンマークだし、この監督もデンマーク出身なので、どこかハリウッドテイストとは毛色が違う。とにかく映像がクール&スタイリッシュ。そして音楽もいい(ただ歌に…

テイク・シェルター

監督:ジェフ・ニコルズ狼少年が最後に真実を言った、そんな話。マイケル・シャノンはお得意の妄想演技で、こんな役ばっかだな。除々に妄想に蝕まれていくので、終始緊張感がありマイケル・シャノンがいつ爆発するか、本当にひやひやもんでした。ジェシカ・…