2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

引き裂かれた女

監督:クロード・シャブロルなんかもう監督自身が何をやりたいのかわかんなくなってしまったのではないか。登場人物の行動や心理が不可解で誰一人共感できない。よってストーリーが頭に入ってこない。リュディヴィーヌ・サニエは可愛いし好きな女優だが、余…

スープ・オペラ

監督:瀧本智行そこまで悪くないんだけど、これだけだとパンチがない。いかにも日本映画的なホームドラマで独身女子のゆるい奮闘記って最近よくあるね。時折はさむ演奏者たちとか、それはそれでいいんだけどラストのみんな揃ってメルヘンな世界はいらない。…

悪の華

監督:クロード・シャブロル歴史は繰り返すという展開は何となく最初から予想できました。いたって平凡なサスペンスで、この題材では誰が監督やっても大したもんは出来上がらない。怪文書が全くサスペンスの効果を上げていないので必要あったのか。。。最後…

兄とその妹

監督:島津保次郎戦前の日本映画。監督島津保次郎のことは知らなかったが、どうやら知られざる名匠だったらしい。当時のファッション、風習など日本の小市民の生活がここにあり興味深くかつ楽しんで観れた。今の時代に観ても退屈しなかったことに何よりも驚…

沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇

監督:クロード・シャブロル想像していたものと違い恐ろしい映画である。ある一家に家政婦がやってくる。前半は特に何も起こらない。しかし何かが起こりそうな不穏な空気が後半じわじわと顔を出す。過去に何かをしでかしたサンドリーヌ・ボネールとイザベル…

キッズ・オールライト

監督:リサ・チョロデンコレズビアン・カップルの家族映画だが、そこにあるのはいたって普通の家族映画でした。観る前はレズビアンという内容から、こゆい感じを予想し、あまり観る気しないなあと思ったが、ゲイと違ってレズビアンの場合は、ある程度ドライ…

家の鍵

監督:ジャンニ・アメリオ決して悪くないのだが、何度となく作られた障害者と父親の物語で残念ながら目新しい要素や発見は見られなかった。一定の距離感で感動的にも悲観的にもせず、淡々と冷静に見つめている。そこが逆に物足りなさを感じた。自分が同じ立…

菊豆(チュイトウ)

監督:チャン・イーモウ、ヤン・フォンリャン最初は中国のアダルトビデオかと思ったが、どうやら官能的な方向には持っていかなかったらしい。正直もっとエロティックなコン・リーを期待してしまった自分がいる。。。布を縦に吊した構図が素晴らしく、これは…

パーフェクト・ホスト 悪夢の晩餐会

監督:ニック・トムネイそれなりには面白いし、いろいろと工夫もしてあるんだけど最高とまではいかない。相手を騙したと思ったら騙されたっていうパターン。さらに後半に仕掛けあり。悪党と変人のエアーバトル。全然違うけどジョニー・トーの「MAD探偵」を思…

休暇

監督:門井肇ミニマムな世界観。日本版「デッドマンウォーキング」?この程度の話をわざわざ映画化する必要あるのかなあ。日本映画の陰気さがよく出ているよ。死刑囚を深く掘り下げるでもないし、中年で結婚した男の新婚旅行の話を描いているだけで、個人的…

SR サイタマノラッパー2 〜女子ラッパー☆傷だらけのライム〜

監督:入江悠相変わらずイタい連中だが、なんかコイツら憎めないんだよな。空気読めないし、ダサいし、アホばっかなんだけどコイツらは自分に正直に生きている。だからカッコ悪いけどカッコイイんだよ。今回は崖っぷち女子たちだけど、みんな根性出してラッ…

野望の系列

監督:オットー・プレミンジャー社会派オットー・プレミンジャーらしい政界もの。ヘンリー・フォンダが主役と思いきや、それを取り巻く周りの議員たちの根回し、恐喝、裏切りの内幕が繰り広げられ、非常に見応えあり。なかでもチャールズ・ロートンのふてぶ…

川の底からこんにちは

監督:石井裕也スカした笑いと満島ひかりの私上手いでしょ演技が馴染めず、最初は苦痛でしかなかったが、主人公がふっ切れ出したら、まあまあ観れる映画にはなったかな。世の中ほとんどが中の下だ。それでもやるしかない。そんなこと言われると耳が痛い。。…

ヴィンセントは海へ行きたい

監督:ラルフ・ヒュートナー施設を脱走し海を目指すドイツ映画ってどっかで聞いたことあるような。。。脚本は主役のフロリアン・デヴィッド・フィッツ自身が書いたそうだ。傷を持った者たちのロードムービーで、まあ無難な仕上がり。もう少しユーモアがほし…

デビル

監督:ジョン・エリック・ドゥードルシャマラン完全復活とまではいかないが、B級テイストで十分楽しめるレベルには達している。エレベーターという外から遮断された密室空間と外から犯人さがしをする構成は悪くないアイデア。最後の刑事も実は関係あり、懺…

ヒューマン・ファクター

監督:オットー・プレミンジャーオットー・プレミンジャー監督の遺作。原作グレアム・グリーン、脚本トム・ストッパードと意外と豪華なスタッフによる二重スパイもの。それとタイトルデザインはソウルバス。非常にストーリーが分かりずらく、いまいち素直に…

枢機卿

監督:オットー・プレミンジャー約3時間は長い、そして疲れた。若い神父の葛藤を激動の時代を背景に描く。そこには妹の死から黒人差別、ナチスドイツとてんこ盛りすぎて、もっと絞って描いた方がよかったのでは。。。しかし宗教的映画をみると、いろいろと…

世にも怪奇な物語

監督:ロジェ・ヴァディム、ルイ・マル、フェデリコ・フェリーニ期待が大きすぎたか正直どれも「世にも奇妙な物語」程度にしか感じなかった。ロジェ・ヴァディムのは当時の妻ジェーン・フォンダが馬に乗ってるだけのPVぐらいの印象しかない。ルイ・マルの…

黄金の腕

監督:オットー・プレミンジャータイトルデザインはソウル・バス。シナトラの役がジャンキーなので、注射打つシーンなど50年代では結構問題になったのでは。こういうジャンキーとかアル中演技は評価されやすいのは昔も同じか。キム・ノヴァクが思いのほか…

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監督:山下敦弘松山ケンイチが出ているからか「ノルウェイの森」とちょっとかぶる学生運動もの。しかしこれ実話だったのか。あの時代に生きていなかったので分からないが、若者たちが社会の中心になれるかのようなエネルギーに満ちていて、その中で自分も何…

トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン

監督:マイケル・ベイ途中で寝てしまった。。。最後まで観なかったので本来なら何ともいえないんだけど、仮に最後まで観たとしても大して得るものは無かっただろう。脇に無駄に演技派を揃えている(マルコビッチとか)。ビルを破壊しつくすCGは凄いけど、…

黒い十人の女

監督:市川崑ストーリーは思ったほど良くなかった。だが撮影が素晴らしくいい。モノクロで撮ったことが一番の功績。フィルムノワール風ではあるが、これはコメディ映画といえる。冒頭の女たちがぞろぞろと1人の女を追っていくシーンと黒い十人の女たちに囲…

ハンター

監督:バズ・キューリックスティーヴ・マックィーンの遺作。なんかわざとカッコ悪く見せるような演技はマックィーンに合ってないような気もするが、彼も歳をとったということなのか。ただアクションは意外と頑張っている。連続性の薄い脚本がどうもちぐはぐ…

ファースター 怒りの銃弾

監督:ジョージ・ティルマン・Jrそこそこできる監督ジョージ・ティルマン・Jrなので、ドウェイン・ジョンソン映画としては面白い部類。ドライバー、警官、殺し屋が三つ巴の攻防は最初、必要ないキャラ多くねと思ったが、そういうことね。終盤にそれなり…

ストーン

監督:ジョン・カランロバート・デ・ニーロ、エドワード・ノートンの「スコア」の二人が再共演。最も好きな俳優二人なので、それだけで満足っちゃ満足なのだが、映画の出来としてはいただけない。正直この映画の目的がよくわからん。受刑者と刑務官の心理戦…

行きずりの街

監督:阪本順治2時間ドラマで十分な内容。ハードボイルドにしては雰囲気が作れていないし、ミステリーにしてはハラハラしない。誰かが台詞でも言っていたが、そもそもの主人公の行動が不思議すぎる。元奥さんやその父親との背景もいまいち分かりずらい。敵…

ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える

監督:トッド・フィリップスコメディの続編は失速するパターンが多いが、これは及第点といえる。前作同様、二日酔いで何も憶えていないという展開を踏襲していて、いろいろな持ち物から記憶を手繰っていくのはなかなか面白い。主役の3人も健闘しているが、…

殺意の夏

監督:ジャン・ベッケル自分の出生の秘密を探る復讐の物語だが、サスペンス映画としてはつまらないことはないが、余り上手くない。それよりも基本イザベル・アジャーニを見る映画。脱ぎまくるのは素晴らしいが、ぷっつんしだすと手がつけられない。最後は幼…

奴らを高く吊るせ!

監督:テッド・ポストえっ、、、終わり!?残りの悪党退治にこれからいくぞって時にいきなりエンドクレジットが出てきて目が点。随分と思い切った幕切れだが、これは当時どう捉えられたんだろう。ただ素晴らしいとこもある。冒頭、濡れ衣を着せられ、いきな…

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

監督:田中誠ドラッカーの『マネジメント』と高校野球のマネージャーを結びつけて、経営学を分かりやすく説明するというアイデアというかその手法はそれなりに面白く見れた。ただ野球映画として観た場合、妙に安っぽい。病気のマネージャーや各部員、コーチ…