2012-12-01から1ヶ月間の記事一覧

サンゴ礁伝説 青い海のエルフィ

監督:黒田昌郎子供向けアニメだけど、そこにあるメッセージはシンプルで普遍的。自然破壊や戦争批判など分かりやすい。子供向けなので物足りなさはあるが、昔のジブリっぽい温かみある画とエルフィの声がナウシカの島本須美なので、どうしてもナウシカを連…

野良犬

監督:黒澤明見所は戦後の日本の風景のような気がする。野球場のシーンも印象深い。うだるような暑さの中、拳銃探しに奔走する刑事たちを描いた犯罪サスペンスで黒澤らしい本格的なものではあるが、思ったほどの凄さは感じなかった。話のテンポもさほどいい…

ハーフ・デイズ

監督:スコット・マクギー、デヴィッド・シーゲル1組のカップルの異なる1日の話を並行して描く、「スライディングドア」っぽい映画。一方の話のタクシーの中でケータイを拾ったがために、抜き差しならない状況になる方はまあまあかな。もう一方の話は犬を…

ルパン三世 風魔一族の陰謀

演出:大関雅幸劇場版第4弾。昔観たことあったようなないような。。。今回はルパン・ファミリーの声優を総入れ替えした意味不明な作品。時間も映画にしてはやけに短い70分程度。正直出来はTVで十分なレベル。なんかいろいろ設定を変えていて、新しいこ…

ライアーゲーム -再生-

監督:松山博昭TV版は好きだし、前作の映画も気に入った。しかし今回はダメだ。椅子取りゲーム1本だけで映画をまるまる使ったため、単調になってしまった。そもそもこのゲーム自体がイマイチ面白くない。てゆうか正直ゲームがよく分からん。捨てメダル?…

神様のカルテ

監督:深川栄洋櫻井翔の髪型は笑うとこなのか。オバサンにしか見えず、とても医者としては頼りない。そもそもこの映画のテーマがよく分からない。医療の人手不足とか地域格差とかなのか。それにしては意味不明な同居人との生活など何が言いたいのかさっぱり…

フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ

監督:本多猪四郎こういう日本の怪獣ものってほとんど観たことなかったが、なかなか良かった。バカバカしさやマヌケさは確かにあるが、それを結構マジメにやってるとこが素晴らしい。60年代なのにこの特撮の技術の高さに驚き、日本映画の怪獣映画に対する…

グレート・ディベーター 栄光の教室

監督:デンゼル・ワシントン「アントワン・フィッシャー」もそうだが、監督デンゼルもいいね。大スターになっても黒人としてのルーツや歴史、差別などに戦ってきた先人たちへの尊敬を忘れない。そして映画としては地味な題材だが、こういう事実を採算なしで…

刑事コロンボ/二枚のドガの絵

監督:ハイ・アヴァーバックコロンボは結構観てるが、これは数ある中でも名作といわれる一本。確かに脚本がよく出来ている。中盤の何でもないコロンボのある行動がラストの証拠となる見事なオチ。バカを装うが、コロンボのとんでもない狡猾さに犯人もタジタ…

刑事コロンボ/指輪の爪あと

監督:バーナード・L・コワルスキーコロンボの生みの親であるリチャード・レヴィンソン&ウィリアム・リンク自らの脚本なので面白いのは当然か。刑事対探偵の好対決。でもこの探偵、この事件に自ら首をつっこんだのがそもそもの敗因。余計な事しなければ逃…

殺人狂時代

監督:岡本喜八バカバカしくもどこか憎めないコメディ。センスがあるようでない、いやないようである微妙さが絶妙。話もコロコロと転がっていき、どんどん面白くなってくる。情けない風貌だが実は・・・な仲代達矢の変身ぶりも意表をつく展開だった。団令子…

宇宙戦艦ヤマト 復活篇

監督:西崎義展前作「完結編」なのにまだやるヤマト。完結編から17年後の話。声優も山寺宏一に変わったが、最近観たアニメにはほとんど山寺宏一が参加していて食傷気味かも。アニメの質は当然上がってはいるが、それがヤマトの古臭さというか味を消してる…

クリスマスのその夜に

監督:ベント・ハーメル決して悪くないけど、クリスマスの悲喜こもごもなエピソードを沢山ならべただけで面白味には欠ける。もう少し核になるエピソードとそれぞれの人物たちの関連性があればもっと楽しめたんだけどなあ。ベント・ハーメルらしいミニマムな…

50/50 フィフティ・フィフティ

監督:ジョナサン・レヴィンガンを宣告された青年の闘病記だが、深刻さを比較的排除して、重たいテーマを軽やかにかわしている。辛気臭い話にあえてしなかったとこに好感を持った。ジョセフ・ゴードン=レヴィットも好演。ザキヤマみたいなセス・ローゲンの…

ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-

監督:ウィリアム・モナハン脚本家W・モナハンの監督デビュー作。どうやら脚本家に専念したほうがいいようだ。全体的に散漫で何がしたいのかさっぱりなちぐはぐな映画。このキャストでびっくりするぐらいのスカスカぶりに監督はもうやめた方がいい。キーラ…

レ・ミゼラブル

監督:トム・フーパーふう長い。ドラマの合間に歌が入るパターンではなく、ほぼ台詞すべてが歌なので、観てる側にも気合が強いられる。物凄いパワーに溢れているし、ミュージカル好きには堪らないだろうが、私には少々疲れた。数年前のオスカー受賞式でH・…

COWBOY BEBOP 天国の扉

監督:渡辺信一郎TV版は最高に素晴らしいシリーズだった。その期待もあって観たがTV版には遠く及ばない平凡なものだった。なぜこんなことに。。。まずハードボイルドしていない。そしてTVでは街や世界がレトロな雰囲気だったが、映画は現在の日本みた…

望郷

監督:ジュリアン・デュヴィヴィエジャン・ギャバンというと爺さんのイメージしかなく、比較的若い頃(といってもオッサンだが)の作品なので、単純に若いなあと。貫録あるし、リーダー的な役にもあっている。アルジェリアのカスバの迷路のような入り組んだ…

ランゴ

監督:ゴア・ヴァービンスキー丁寧な作りと安定した笑い、そして西部劇風味も楽しく行儀のいいアニメ。CG技術の向上にももはや驚かない。主人公のカメレオンのキャラはいいんだけど、その他キャラがはっきりいって存在感が薄い。酒場のシーンで強そうな奴…

アップルシード XIII 〜遺言〜

監督:浜名孝行OVAの「アップルシードXIII」を再編集した前篇。前にアップルシードの映画は観ているが正直詳しくないので、やや置いてけぼりを食らったが、除々に慣れてきた。まあそれでも専門用語が多く、名称や人間関係は完璧には把握していないが。。。映…

アップルシード XIII 〜預言〜

監督:浜名孝行OVAの「アップルシードXIII」を再編集した後篇。前篇と合わせてひとつの話。出来としては前篇のほうが全然いい。話としては1本に繋がったが、全体としては余計話が分からなくなった。ディアのキャラもすっかり変わっているが、あれはクローン…

ダーティハリー

監督:ドン・シーゲル再見。大昔に観たのでほとんど忘れてると思ってたけど、久しぶりに観たら結構憶えているシーンがあった。40年以上前の映画だが、今観ても十分観賞に堪える出来。冒頭のビルとプール、銀行強盗、のぞき、公衆電話間を走らされたり、ス…

運命の子

監督:チェン・カイコー古代中国の物語「趙氏孤児」を映画化。まるでシェークスピア劇を思わせる重厚なストーリーで、権力争いや謀殺、唯一生き残った子供の運命を描いたこってり時代劇。さらに実は子供の入れ替えもあって、父と子の葛藤や復讐などもあり中…

少女たちの羅針盤

監督:長崎俊一4人の少女たちが劇団を立ち上げ、奮闘する青春ドラマとしてはとてもよい。しかしミステリー部分が蛇足で、なぜ余計な事を。。。現在パートの解決編の不自然さがせっかくの青春劇に水をさす。真相を暴くためにわざわざあそこまでセッティング…

ラストデイズ

監督:ガス・ヴァン・サントカート・コバーンをモデルにしたということで音楽映画かと思ったら全然違った。G・V・サントらしいインディーズ風なざらついた映像で、破滅的ミュージシャンの最期の2日間を描く。空虚感につつまれ、終始ダラダラしたマイケル…

パラノイドパーク

監督:ガス・ヴァン・サント「エレファント」のような学校内の思春期の少年たちのドラマかと思ったら、まあそういう側面もあるが、ちょっとミステリーしている。個人的にはミステリーを主体にした展開を期待したが、G・V・サントは当然そんなことに興味は…

警察日記

監督:久松静児戦後日本の田舎の風景があり、貧しい中で必死で生きている日本人の姿が、この中で今の経済成長に繋がったことに驚きと感慨深いものがあった。いくつものエピソードがゆったりと語られ、騒がしくないどこか懐かしい昭和の温かさを感じた。その…

悪魔の美しさ

監督:ルネ・クレールゲーテの戯曲「ファウスト」は知らないが、悪魔に魂を売った男ジェラール・フィリップと悪魔のミシェル・シモンの掛け合いが面白い。自分はコメディとして観たけど、人間の強欲さとか科学技術の発展が破滅を導くとか、そういう警鐘も見…

ラスト・クリスマス

監督:フィリップ・オットーニイタリア映画だが、なぜか英語な感動話。でも全然感動しなかったのはオレのせい?難病ものというところは違うが両親の離婚と子供との関係、そして80年代な雰囲気に「クレイマー、クレイマー」を思わせる。子供の歌はよかった…

宇宙戦艦ヤマト 完結篇

監督:西崎義展、勝間田具治劇場用第5弾。いろいろとつっこみ所を探すとキリがない。あまりに設定を無視した作りに呆れるやらなんとやら。あれ古代は辞表出したんじゃ。。。死んだはずの沖田艦長が。。。話自体もつまらない。デスラーとはすっかり仲良しに…