2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

それぞれのシネマ 〜カンヌ国際映画祭60回記念製作映画

監督:テオ・アンゲロプロス「3分間」、オリヴィエ・アサヤス「再燃」、ビレ・アウグスト「最後のデート・ショウ」、ジェーン・カンピオン「レディ・バグ」、ユーセフ・シャヒーン「47年後」、チェン・カイコー「チュウシン村」、マイケル・チミノ「翻訳不要…

東京プレイボーイクラブ

監督:奥田庸介大したことないような気もするが、それでも役者にテンション高い芝居をさせて、グイグイ引っ張る強引さは、やや捨てがたいものがあるのも事実。まだ若い監督なので、才能あるのか無いのか次の作品をみて判断したい。大森南朋、光石研が良かっ…

ディア・ブラザー

監督:トニー・ゴールドウィン冤罪から無実を勝ち取った実話だそうだ。うーん、悪くないんだけど、正直ヒラリー・スワンクもサム・ロックウェルも余り共感できるような人物像ではないので、素直に応援できないというか。。。まあそれでも最後は二人の兄弟愛…

セクレタリアト/奇跡のサラブレッド

監督:ランドール・ウォレス馬は画になる。馬の走る姿は美しい。競走馬セクレタリアトの物語。ディズニー映画なので、キレイで安全に作られているけど、この話はそれでいい。「シービスケット」のような感じだが、あっちより好きかも。ダイアン・レインやマ…

ベルセルク 黄金時代篇 II ドルドレイ攻略

監督:窪岡俊之1はたいへん気に入ったが、これも凄くよく、このシリーズ見逃せない作品となった。前半はキャスカに焦点を当てた内容で、過去やら夢、ガッツとの和解などで、影の中心的キャラになっている。そしてドルドレイ攻略はいつもながらの激しいアク…

孤島の王

監督:マリウス・ホルスト少年たちの反乱。ノルウェーの孤島に実在した少年院の話。抑圧された人間は、いつか爆発するという典型例。くすぶっていた火種は、ひとりの少年がやってきてから、じわじわと負のパワーのようなものが広がっていく。あんな孤島で生…

カエル少年失踪殺人事件

監督:イ・ギュマン同じ韓国映画「殺人の追憶」を何となく思い出した。実際の未解決事件の映画化で、5人の子供が失踪した事件を追う。あの程度の証拠で、被害者家族の一人の家を掘り返すとか、韓国の警察は無茶苦茶すぎないか。まあどこまで脚色かよく分か…

執行者

監督:チェ・ジンホ小林薫の日本映画「休暇」に何となく似ている。私自身は死刑賛成派なので、いろいろ思う所はあるが、殺人というのは被害者、加害者だけでなく、その連鎖は刑務官まで影響を与えるんだなと。死刑執行のニュースなんかがあると、死刑囚ばか…

渦巻

監督:マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー悪い映画ではないんだけど、結局何が言いたいのか、随分と遠回りした語りのくせに華やかさがないので、観ていて感情が揺さぶられない。そして主人公の女優に魅力が薄い。また海軍士官との恋も、どうも…

冬の嵐

監督:アーサー・ペンちょっと「ミザリー」や「パニックルーム」を思わせるサスペンス。メアリー・スティーンバージェンが3役やってるのがミソ。囚われの身なのに、結構自由が利くので、正直これではサスペンスが足りない。ロディ・マクドウォールが結構不…

依頼人

監督:ソン・ヨンソン韓国の法廷サスペンス。テンポ良くスイスイ進んでいき、退屈こそしないが、余り巧いとは思わなかった。アメリカの某法廷映画と同じパターンなので、終盤の展開には特に驚きはない。3人の役者たちは、いい演技をしていたと思うよ。

ももへの手紙

監督:沖浦啓之日本の田舎の風景には癒される。そこで出会う妖怪たちとの交流と田舎の生活、そして親子関係など、とても丁寧に作られている。妖怪たちは悪くはないんだけど、いまひとつ存在感がなかったような。最後の妖怪たちの一致団結ぶりなど、何となく…

青い塩

監督:イ・ヒョンスンつまらん。ソン・ガンホがいつもの大袈裟な芝居をしなかったのが良かった。まあソン・ガンホありきの映画で、いなかったらもっとつまらなかっただろう。オッサンと少女の中身のないやりとりをグダグダやってるだけで、正直かなり早い段…

私立探偵ヴァルグ 禁断の果実

監督:エリック・リクテル・ストランシリーズ第2弾。1作目よりはいい。だが探偵ものでありがちな出生の秘密というネタなので、犯人等に大した驚きはなし。本国では人気シリーズらしいが、いまのとこ主人公のキャラもイマイチだし、このシリーズもう少し様…

地中海式 人生のレシピ

監督:ホアキン・オリストレル調べてみたところ男二人は兄弟だったの?え?そうなの。。。他人っていう設定で観てたよ。まあ女ひとりと男二人による夫婦であり、友人であり、愛人でありの奇妙な三角関係と料理の映画。小さい頃からの三人の人生を描いている…

ザ・ガール ヒッチコックに囚われた女

監督:ジュリアン・ジャロルド「鳥」、「マーニー」撮影時のヒッチコックとティッピ・ヘドレンの関係を描いた作品。二人の間にはこんな裏話があったんだね。正直、変質的なヒッチコックに大分イメージが悪くなった。ヒッチコックのコンプレックスの哀しみな…

僕達急行 A列車で行こう

監督:森田芳光森田芳光の遺作。オリジナル脚本だからか、妙に古臭いというか時代遅れ感が出ている。台詞も不自然だし、役者の演技もリアリティがない。だがその変な感じが段々ハマってくるから不思議。なんか憎めない作品になっている。人間の出会いや縁、…

私立探偵ヴァルグ 苦い花

監督:ウルリック・イムティアズ・ロルフセンまあごくありふれた探偵ものだね。それほどストーリーも練られているわけでもないので、正直物足りなかった。北欧製なので期待したんだけどね。。。

TIME/タイム

監督:アンドリュー・ニコル奇抜な世界観はアンドリュー・ニコルたるところ。命の時間が通貨になっている設定はまあまあ面白かった。ただ設定だけで、ディテールが弱いので、つっこみ出したらきりがない。父親の謎みたいなものも、もっと話を広げても良かっ…

隣の女

監督:フランソワ・トリュフォーもっと小難しいかと思ったけど、そうでもなかった。正直トリュフォーにしては大した映画ではない。恋愛沸点の男女の移動が激しい映画で、G・ドパルデューは低い時は、相手のファニー・アルダンが高くなり、逆にドパルデュー…

狐の呉れた赤ん坊

監督:丸根賛太郎1945年終戦時に作られた作品か。拾った子供と突然父親になった男との情愛の物語。まあ話はありきたりのものではあるが、しっかりと定石通りのいい話に仕上がっている。ただちょっとアクションがちゃっちいのはご愛嬌。これがバンツマっ…

KOTOKO

監督:塚本晋也最初はCoccoのドキュメンタリーかと思った。Coccoの持つ危うさが普通の女優では出せない演技以上のものが出ていた。この何かやらかしそうな空気は、リアリティを一層高めている。リストカットが嘘臭くない。残念なのは塚本晋也の存在がややこ…

クラウド アトラス

監督:ラナ・ウォシャウスキー、トム・ティクヴァ、アンディ・ウォシャウスキーハリウッド版「火の鳥」なんて評があったので、観る気なかったが観てみた。が、うーん。。。「火の鳥」ほどの深みはない。約3時間の時空を超えた話は、バラバラのピースを嵌め…

キリング・ショット

監督:アーロン・ハーヴィータランティーノの「パルプフィクション」の影響がミエミエで、ダイナーでの銃撃戦、下世話な話、くだらんジョーク、時間軸いじり、そしてブルース・ウィリス等々。よっぽど好きなのか。もう少しオリジナリティがないとねぇ。。。…

紙ひこうき

監督:ジョン・カース2012年オスカー短編アニメ賞作。「シュガー・ラッシュ」の併映作品だがYOUTUBEで観る。モノクロがいい味。アイデアがいい。中盤までの紙ひこうきを隣ビルに投げ続けるのが微笑ましい。そこまでのアイデアは良かったが、終盤ちょっと…

360

監督:フェルナンド・メイレレス監督はメイレレスだし、脚本ピーター・モーガンだが、なんというかこれでは未公開も仕方ないぐらい地味な内容。ただ出来はいいです。個人的に複数の人間がどこかで絡み合うような群像劇が大好きなので、これは予想外にイケた…

スネーク・フライト

監督:デヴィッド・R・エリス監督エリスは今年亡くなった。合掌。。。それはさておき、典型的なB級映画。証人を殺すために、飛行機で護送中に刺客を送る。その刺客がへびというおバカな映画。なんかいろいろつっこみ所満載だが、まあそんなことは気にする…

風と共に去りぬ

監督:ヴィクター・フレミング言わずと知れた映画史に残る不朽の名作。真っ赤な夕日、タラのテーマ、それだけで映画ファンを黙らせるだけのパワーと古き良きハリウッドへの憧れのようなものを感じさせる。4時間弱の堂々たる大河ドラマ。さすがに少々疲れた…

アパッチ

監督:ロバート・アルドリッチバート・ランカスターはカウボーイ役かと思ったら、インディアン役だった。色黒くして、バンダナ付けりゃいいってもんじゃねえだろ。まあそれなりに見えないこともないが。。。結局何が言いたいのか、最後は赤ん坊が生まれて、…

世にも奇妙な物語 映画の特別編

監督:落合正幸、星護、鈴木雅之、小椋久雄「雪山」、「チェス」、「携帯忠臣蔵」、「結婚シミュレーター」の4本のオムニバス。出来でいえば「結婚」>「忠臣蔵」>「雪山」>「チェス」かな。「結婚シミュレーター」は短編映画としては結構良かった。なん…