2010-01-01から1年間の記事一覧

2010

発表!2010年ベスト10!!!今年観た本数は403本。こんなに映画を観た年は無かったなあ。。。その中から10+1本を決定(再見は対象外)。結果は以下の通りだが、毎年いつも、あれも入れたかったなあとか、こっちの方が良いかななど、例年より多…

ほしのこえ

監督:新海誠「秒速5センチメートル」の監督か。どうりで風景の切り取り方が似てると思った。パソコン1台で、ほぼ一人で作ったらしい。エヴァンゲリオンとか、そっち系の雰囲気は余り好みではないし、キャラクターデザインも好きじゃないが、相手にメール…

雲のむこう、約束の場所

監督:新海誠作品の世界観がイマイチ分かりづらいのが難だが、男二人と女一人による甘酸っぱい青春模様というシチュエーションに弱いので、ちょい甘評価。「ほしのこえ」でもそうだったが、モノローグの多さが、僕たち青春してます風で白ける。しかしこの監…

月に囚われた男

監督:ダンカン・ジョーンズ永久ループから脱出しようとした男の話。唐突かつテンポの悪い序盤に、やや退屈するも、話の仕組みが分かると、広大な宇宙に取り残された男の哀しみと、よく練られたストーリー展開に大いに気に入った。「2001年宇宙の旅」を…

奇跡

監督:カール・テオドール・ドライエル物や科学、そして情報がない時代、人間は神にすがって生きてきたんだなあ。宗教や信仰心というものに覆われた、この映画に息苦しさを感じたが、最後の奇跡に立ち会った時、充満していた息苦しさは解き放たれ、崇高な気…

アフガン零年

監督:セディク・バルマク宗教が中心の国の話。それゆえに日本人には理解しがたいものがある。またアフガニスタンは、男社会の国であり、女性の置かれている状況がよく分かった。神のお導きと言えば、全て正当化され、結局は力のある男が決めているだけの社…

ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ

監督:松山博昭TVファン向けかもしれないが、予想以上に楽しめた。TVの延長戦ぐらいの内容なので、映画としてのスケールは小さいが、変に豪華にして世界観を損ねるぐらいなら、これでいいと思う。“エデンの園ゲーム”自体もよかったし、騙しあり、裏切り…

マイマイ新子と千年の魔法

監督:片渕須直昔の日本の、古き良き田舎の風景は良いんだけど、話が今ひとつつかみ所がないので、何がしたいのか不明。田舎の少女と都会から引っ越してきた少女の友情物語なんだろうけど、話に膨らみがない。千年前の出来事が今とどう結びつくのかが、はっ…

赤んぼ少女

監督:山口雄大原作は楳図かずおのマンガ。こりゃ酷い。野口五郎、浅野温子という、ちょっと異色な顔合わせに期待するも、恐らく彼らはこの映画に出たことを後悔しているであろう。妖怪のような赤ちゃんと対決するだけの、なんの面白味もないホラー。しかも…

おっぱいバレー

監督:羽住英一郎目的は、どうでもいい。一生懸命頑張ることが大切だというのは分かる。分かるんだが、試合に負け、おっぱいは見れないとなると、この映画は一体何だったんだとすら思う。そもそも綾瀬はるかが主演の時点で、おっぱいが見れないことなど、始…

相棒-劇場版II- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜

監督:和泉聖治劇場版1に比べれば全然よい。相棒がミッチーに変わってからは、オチャラケ感がなくなって、さらに社会派色が強くなり、これもそんな硬派は1本。決して出来が悪い訳ではないが、テレビの延長線上ぐらいの出来。逆にいえば、テレビがレベルが…

トロン:レガシー

監督:ジョセフ・コシンスキー黒に光の線が入った衣装や建物など、デジタル世界のヴィジュアルは凄くいい。前半の見せ場であるバイク対決も、光の線の残像が印象的で、この辺のヴィジュアルセンスは買う。しかし肝心の話が正直よく分からん。良いジェフ・ブ…

Be Cool/ビー・クール

監督:F・ゲイリー・グレイジョン・トラヴォルタとユマ・サーマンの「パルプ・フィクション」コンビの再共演は嬉しい。あとハーヴェイ・カイテルも。ただショービズ界の裏話はたいして興味ないし、契約した、しないの繰り返しは退屈だ。ザ・ロックやスティ…

抱擁のかけら

監督:ペドロ・アルモドバル正直アルモドバルはそんなに好きな監督ではないが、ミステリー仕立てで、過去の悲劇を炙り出す語り口は、もはや巨匠の域に達してる言っていいだろう。重要な小道具であるビデオの使い方も上手いし、口の動きを読む作業も面白かっ…

旅するジーンズと16歳の夏

監督:ケン・クワピス4人の少女たちの、それぞれの夏の体験を瑞々しく描いた青春映画。4人まとまった体験でなく、ひとりひとりバラバラに描き、ジーンズがかけ橋となって進行する話は、いろいろな出会い、恋、大人への成長と、この甘酸っぱさは嫌いじゃな…

旅するジーンズと19歳の旅立ち

監督:サナー・ハムリ4人が再び集結したのは、いいんだけど、皆大人になってしまって、瑞々しさが失われてしまった気がする。また、正直ジーンズが余り意味をなしていないような。。。大人になると、それぞれの道を歩み始め、次第に会う機会が減っていく、…

ジョーズ・アパートメント

監督:ジョン・ペイソンよくもまあこんなアホな映画作ったよ。ゴキブリやらウンコやら、大の大人が書いた脚本とは思えない馬鹿馬鹿しさ。映画史上最大といってもいいゴキブリの数なので、キモチ悪いったらない。またよく喋るし、働くし、コイツら味方にする…

空気人形

監督:是枝裕和是枝裕和も随分とオタク的妄想映画を撮ったなあと思ったら、オリジナルではないのか。。。希薄になった現代人の繋がりを、空気人形を通して描く異色作。ダッチワイフとのセックスとか、かなり挑戦的な映像。ゴミというキーワードにも注目。し…

正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官

監督:ウェイン・クラマー「クラッシュ」の移民版って感じ。アメリカの移民問題をいろいろな視点で描き、きちんと群像劇としても、まとまっている。移民がテーマゆえに、いろいろな人種が入り乱れたキャストだが、さらに人種が複雑になってきたアメリカの、…

バッド・ルーテナント

監督:ヴェルナー・ヘルツォークオリジナルのハーヴェイ・カイテル版は観てない。終始ラリったニコラス・ケイジの演技が見物で、こういうイっちゃった芝居はN・ケイジの十八番なので、久しぶりに本領発揮している。行く先々で敵を作り、にっちもさっちもい…

ステップファーザー 殺人鬼の棲む家

監督:ネルソン・マコーミック「W/ダブル」のリメイク。この手のリメイクは出来が知れてるが、予想以上に健闘している。全くと言っていいほど、新味のないスリラーだが、渡された平凡な脚本を、ここまでソツなくこなすのには、それなりの実力があってのも…

エレジー

監督:イザベル・コイシェかつて”ガンジー”や「シンドラーのリスト」で会計士など生真面目な役のイメージがあるベン・キングズレーが、性欲ありあまるジジイを演じているとこがミソ。しかしこれが違和感なく、むしろ内に秘めた野獣ぶりが垣間見れた気がする…

引き裂かれたカーテン

監督:アルフレッド・ヒッチコックヒッチコック映画としてはイマイチ評価が低いが、むしろなぜ評価が低いのかが不思議なくらい面白い。確かに、追いつめられている割には、緊迫感が足りないなど欠点もあるが、エンターテイメントとしてはヒッチコックらしさ…

ダイイング・メッセージ

監督:ジャック・スナイダーまさに低予算映画。せめてアイデアで勝負してほしかったが、そのアイデア自体がショボイ。真相、真犯人、ストーカー、どれも全く驚きがない。良いとこなんて何もないが、強いて挙げれば、主役でドイツ出身のエリザベス・ロームぐ…

ガマの油

監督:役所広司役所広司初監督作品。全体的に中途半端で、やりたいこともよく分からない。登場人物の描き方が薄っぺらいし、人間関係もイマイチ分かりずらい。ディテールもいい加減で、なぜ電話で瑛太の声ではないと気付かないのか?。交通事故にあったのに…

海外特派員

監督:アルフレッド・ヒッチコック雨の中、会場前の階段で射殺される有名なシーンが観れてよかった。黒い傘が印象的。また風車のシーンもよく、ロケ地が効果的な役割を発揮。ここまでの前半は物凄く良いのだが、その後は、普通のスパイ映画でやや物足りない…

映画 レイトン教授と永遠の歌姫

監督:橋本昌和ゲームの映画版で、ゲームは3本プレー済みなので、世界観とかは問題なく入り込めたが、知らない人には、やや唐突かも。ゲーム同様ナゾが提示される訳だが、もっと観る人に考える時間なり、分かりやすい演出があってもよかったのでは。。。前…

早春

監督:イエジー・スコリモフスキ思春期の少年の性や年上への憧れといったものは、よく出ているし、70年代の雰囲気も感じることはできた。しかし、この主人公の少年の青臭さや自分勝手な行動にいらいらして、共感はできない。またスーザンにも魅力をあまり…

ジュリー&ジュリア

監督:ノーラ・エフロン2つの異なる原作を1つにまとめた、ノーラ・エフロンの試みは悪くない。ただジュリアのパートがイマイチ面白くなく、メリル・ストリープの作りすぎた芝居にも、ややうんざり。ノーラ・エフロンは過去、手紙や電子メールといったもの…

沈まぬ太陽

監督:若松節朗戦後日本がここまで成長してこれたのは、こういうサラリーマンが沢山いたからなんだろうなあと、しみじみ感じてしまった。企業の犬になった男と、それを拒んだ男の対比もいい。世界各国をたらい回しにされ、国内最大の飛行機事故まで体験して…