2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ダンボ

監督:ベン・シャープスティーンおよそ70年前のアニメだが、古臭さは感じない。ディズニーのスピリッツはこの頃から既に確立されていて、ぶれてない。基本的には「みにくいあひるのこ」のディズニー版といった内容で、まあ普遍的なテーマではあるが、ダン…

昨日・今日・明日

監督:ヴィットリオ・デ・シーカ3話からなるオムニバスで、ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニが違う役で3話に出ているのがミソ。第1話のひたすら妊娠し続ける話は、イタリアの人情喜劇として中々楽しめたのだが、2,3話が平凡な内容でつ…

G.I.ジョー

監督:スティーヴン・ソマーズパリの街中でのハイパースーツを着たアクションは面白かった。でも面白かったのはそこだけで、あとはクソみたいな映画。終始登場人物が暴れ、物を壊し、周りを爆破させるだけのアホアクションの典型であくびがでた。ジョセフ・…

エレニの旅

監督:テオ・アンゲロプロスエレニを通して20世紀のギリシャ史を描いたかなり壮大な作品。じっくりと描いて見応えはあるが、さすがに170分は長い、眠い、疲れた。ほぼ全編ワンシーンワンカットの連続で、ちょっとしつこさを感じた。ただ映像美は圧巻で…

パルス

監督:ジム・ソンゼロ黒沢清の「回路」のハリウッドリメイク。えーとこんな話だったっけ。印象的な袋を被った女が袋をとるシーンが無いのは勿体ない。黒沢清独特のジメーとした触感は出せてなかったが、思ったよりも悪くなかった。ただ後半はグダグダになっ…

バッドタイム

監督:デヴィッド・エアー今最も期待している監督の一人で、クライム映画の名手デヴィッド・エアーの初監督作。いやーこの主人公には1ミリも感情移入できないなあ。過去のトラウマはあれど、相当のイカレ野郎で、はっきりいって観ていて気持ちのいいもので…

ブライダル・ウォーズ

監督:ゲイリー・ウィニックどおってことない映画だが、意外と楽しめた。ビッチなケイト・ハドソンとアン・ハサウェイでは、どうしてもアン・ハサウェイを応援してしまう。しかし何と言ってもこの映画の一番の見所は、アン・ハサウェイのストリッパーのよう…

永遠と一日

監督:テオ・アンゲロプロス霧がかかった国境シーンなど、霧の幻想的な映像が美しい。老人と少年の交流は面白く観れたが、後半は行き詰った感あり。奥さんとの思い出話も退屈。長回しもいま一つだなあ。。。花嫁のシーンや楽団など、日常の隙間にそっと入れ…

霧の中の風景

監督:テオ・アンゲロプロス旅芸人の登場や兄弟の名前がアレクサンドロスとヴーラという「シテール島への船出」の主人公兄弟と同じ名前であったりと過去の作品との関連性が興味深い。いわゆるロードムービーであり、人との出会いや過酷な出来事はあれど、意…

あの胸にもういちど

監督:ジャック・カーディフ全裸に黒革のライダースーツを着たマリアンヌ・フェイスフルがエロカワでよい。なるほど確かに峰不二子を思わせる。黒革を着た女がバイクで疾走するだけの映画ではあるが、その能天気さや時代を感じさせるサイケデリックな映像に…

シテール島への船出

監督:テオ・アンゲロプロス現実なのか映画の中のシーンなのか、あまりの説明不足に理解できない。登場人物もほとんど感情を表に出さないので、一体何を考えているのか、ちっともわからない。今置かれている状況が理解できないため、全く話についていけず、…

相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿

監督:長谷部安春相棒ファンなので、それなりに楽しめはしたが、内容はテレビで十分なレベル。映画としてはスケールが小さいし、やはり米沢ではパワー不足だな。そもそも鑑識が仕事しないで捜査することに無理があり過ぎる。長谷部安春監督の遺作だが、最後…

プライド&グローリー

監督:ギャヴィン・オコナーエドワード・ノートンが好きだから観たが、クライム映画としては特に見所はない。話もどっかで観たことあるような悪徳警官もので、コリン・ファレルとの共演もあまり化学変化は生まれなかったようだ。ノートンの過去のトラウマ話…

暗黒街のふたり

監督:ジョゼ・ジョヴァンニこのタイトルだとギャング映画のようだが全然違う。とても哀しい映画である。出所した元犯罪者が、足を洗ったのに昔の悪仲間に足を引っ張られるというパターンはよくあるが、これは警察につけ回されるという珍しいパターン。犯罪…

おろち

監督:鶴田法男楳図かずおの漫画だそうだが、ホラーにしてはちっとも恐くない。昭和の怪奇譚の風味や二世代に渡る話の作りなど、それ自体は悪くないのだが、結局何がしたのかよく分からない。おろちの存在もあまり意味を成していないし、姉妹の確執も中途半…

愛のむきだし

監督:園子温変態男の愛のゆくえを無駄に壮大なスケールで描いたバカ映画。前半2時間は面白かった。個々の人物紹介と盗撮やら勃起やら宗教が絡み合い、まるでコロコロ転がる石のような予測不能なストーリー展開は、非常にバカバカしくはあるが楽しめた。し…

ビッグ・ガン

監督:ドゥッチオ・テッサリこれはアラン・ドロン主演作の中でも最高の一本ではないか。とにかく激シブなドロンがかっこいい。話は妻子を殺された殺し屋が組織に復讐するという、まあありふれた設定ではあるが、そのシンプルさが映画の面白さの基本というこ…

シシリアン

監督:アンリ・ヴェルヌイユこれは渋い犯罪映画の傑作だ。前半はややスローテンポだったが、後半大掛かりな宝石強盗劇に胸が躍った。フランス犯罪映画のムードもあるし、何といってもジャン・ギャバンが渋い。アラン・ドロンも良いけど、今回はギャバンの貫…

打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?

監督:岩井俊二こういうひと夏の特別な一日というやつに弱いんだよな。まあ映像は素人っぽいし、岩井俊二もまだまだ青臭さはあるが、奥菜恵の可愛さに免じて許せてしまう。美少女時代の奥菜恵の輝きを残しただけでも、この映画の意義は大きい。夏休みが終わ…

トランスフォーマー/リベンジ

監督:マイケル・ベイもう何でもありな展開で、バカバカしすぎてどうでもよくなった。ロボットたちの変形する姿やその迫力あるCG自体は素晴らしいが、後半にいくに従って、いきなりエジプトに飛んだり、無駄に火薬を使ったりとダラダラアクションに眠くな…

PERFECT BLUE パーフェクト ブルー

監督:今敏最初は気色悪いストーカー映画で、イマイチ乗れなかったが、除々に主人公の精神状態がおかしくなるにつれて、これは現実なのか夢なのか、はたまたドラマの中なのか、今どの状態にいるのか混乱するような編集が見事で非情に面白い。この辺は夢と現…

ダウト

監督:ウェイン・ビーチ二転三転とどんでん返しが続き、興味を引くのはいいんだけど、話が込み入り過ぎて、複雑なだけで巧さが無い。なので全くやられた感がなく、まあ暇つぶしで観る分には丁度いい。キウェテル・イジョフォー、メキー・ファイファー、LL…

瞳の奥の秘密

監督:フアン・ホセ・カンパネラ主人公の一途な愛がそれほどダイレクトに伝わってこず、イレーネに対する思いが伝わるような描写が少ないため、二人の愛が唐突すぎる気がした。まあ個人的には愛よりもミステリーの方に興味があったので、ミステリー部分は中…

グッド・バッド・ウィアード

監督:キム・ジウンタイトルから察するに、マカロニウエスタンへのオマージュを捧げた?韓国風西部劇。日本の糞西部劇「スキヤキウエスタン」と比べるとアクションにキレがあり、その辺で差を感じるも、肝心の中身はこれがイマイチ盛り上がらない。四つ巴の…

がんばれ!ベアーズ ニュー・シーズン

監督:リチャード・リンクレイターなぜリチャード・リンクレイター?と嫌な予感はしたが、やはり微妙な出来でした。リインクレイターがファミリー映画なんて何を血迷ったか。そもそも今更「がんばれベアーズ」なんて古臭いコンテンツを引っ張り出さなくても…

サンシャイン・クリーニング

監督:クリスティン・ジェフズここに出てくる人達は負け組ばかりだ。家族全員が失敗の人生だが、どこかユーモアを感じさせ、そして必死で生きている。そんな姿が憎めない共感を覚えるんだよなぁ。低予算で作ったインディーズっぽい乾いた映像で、大きな事件…

ウォーロード/男たちの誓い

監督:ピーター・チャン中国の歴史物ってイマイチ乗れないんだよなぁ。三国志とかも好きじゃないし。義兄弟の契りを交わしたジェット・リー、アンディ・ラウ、金城武3人の熱い絆や運命に翻弄されていく様は良かったのだが、所々に納得がいかないというか疑…

トイ・ストーリー3

監督:リー・アンクリッチおもちゃの世界を舞台にした「大脱走」。その話の練り込み具合は凄まじく、これでもかというぐらいのアイデアの数々に、ピクサーのクリエイターたちには本当に頭が下がる。今回は身内だけでなく、「リトル・ミス・サンシャイン」の…

ヒックとドラゴン

監督:クリス・サンダース、ディーン・デュボアなんか「ドラえもん のび太の恐竜」を思い出した。ドラゴンに乗って飛行するシーンなんかは「アバター」っぽい。話の展開や日本人の好きなドラゴンというキャラに、日本の漫画やアニメに近いものを感じた。ひ弱…

BALLAD 名もなき恋のうた

監督:山崎貴クレヨンしんちゃんの「嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」の実写リメイク。アニメだと許せる部分も、実写だとさすがにうそ臭い。なぜタイムトラベルできたのか一切説明なし。そもそもなぜ実写リメイクする必要があるのか疑問だが、まあ出来に関し…