エレニの旅

監督:テオ・アンゲロプロス

エレニを通して20世紀のギリシャ史を描いたかなり壮大な作品。じっくりと描いて見応えはあるが、さすがに170分は長い、眠い、疲れた。ほぼ全編ワンシーンワンカットの連続で、ちょっとしつこさを感じた。ただ映像美は圧巻で、冒頭の村全体を映したショットだったり、いかだに乗った葬式のシーン、画面一杯の白いシーツや木に吊るされた大量の羊など、どのシーンも神秘的なまでに美しい。