2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

青い鳥

監督:中西健二”いじめ”という問題に真摯に向き合い、説教臭くなりそうな題材だが、そうならなかったのは変な押し付けがましさが無かったからだ。安易な解決策を示さず、生徒に考えさせる方法をとり、迷った時には静かに助言する、教えるということの本質を…

マン・オン・ワイヤー

監督:ジェームズ・マーシュこれはドキュメンタリーか?再現ドラマに当時の映像を混ぜただけで、あまりドキュメンタリーを見ている感じではなかった。ワールド・トレード・センターに綱渡りするまでの過程に大したドラマがないのもツライ。そして待ってまし…

キミに逢えたら!

監督:ピーター・ソレット車に恋に友情となんか「アメリカン・グラフィティ」を思い出した。こういうある一夜のボーイ・ミーツ・ガールっていいよなあ。青春とか若さとかがなんか羨ましいよ。。。テイスト的には「(500)日のサマー」に近いものがあり、…

コレラの時代の愛

監督:マイク・ニューウェルこんなもんが愛だと言い切る主人公の厚かましさに呆れる。600人以上の女とヤッといて、初恋の女性のことをずっと待ち続けたとか、自分を悲劇の主人公のような美化した語りに全く乗れなかった。また演じるハビエル・バルデムの…

ララピポ

監督:宮野雅之負け組たちの群像コメディ。やけに芸人たちが大挙している。群像劇の楽しみである、各人物たちの絡みや関連性はまあまあ。役者では森三中の村上の太ったAV女優が結構インパクトはあった。そして平成ノブシコブシが当然のごとくウザかった。”…

13階段

監督:長澤雅彦死刑制度のあり方を問うのはいいのだが、問題の冤罪については、冤罪よりも反町隆史の過去の話の方が大きくなってしまい、テーマが中途半端になってしまった印象。肝心のドラマの方も、反町隆史の事件への関わりが偶然性が高いのが気になった…

トランスアメリカ

監督:ダンカン・タッカー父と子のロードムービーと言えば聞こえはいいが、父が性同一性障害というところがミソ。性に対してアメリカという国はどこかあっけらかんとしたところがあるが、この映画も深刻な話を、あっけらかんと笑い飛ばすところがあり、家族…

ヘッドハンター

監督:クリストファー・タボリヘッドハンティングするためなら人殺しもするという、ちょっとやりすぎだろって感じだが、アメリカのビジネスの世界なら大袈裟だが多少あり得なくもないとも思わせる。このヘッドハンターだが、それはもうストーカーのごとく盗…

或る旅人の日記/赤い実

監督:加藤久仁生いやーいいね加藤監督。「つみきのいえ」が物凄く良かったので、この初期の作品はどうなもんかと期待したが素晴らしい。幻想的な世界観、味のある画、温かみのあるキャラクターなど、「つみきのいえ」同様に美しい作品だが、短編作品なので…

あぁ、結婚生活

監督:アイラ・サックスまるでウディ・アレンのサスペンスコメディを観てるような面白さ。ある中年夫婦の離婚の危機を皮肉たっぷりに描いた大人のブラックコメディで、ある意味ものすごい恐い映画である。何十年連れ添った夫婦でも、その人を本当に理解して…

恋するレシピ 〜理想のオトコの作り方〜

監督:トム・デイ基本的に「10日間で男を上手にフル方法」のケイト・ハドソンをサラ・ジェシカ・パーカーに変えただけのような話。この手のロマコメはアメリカ人好きだねー。。。ロマコメは得意なマシュー・マコノヒーとサラ・ジェシカ・パーカーだけに安…

地球が静止する日

監督:スコット・デリクソン「地球の静止する日」のリメイク。CG技術が発達した現代では、オリジナルのチープさは当然なくなっている。オリジナルはゴートというロボットだったが、今回はロボットというよりはCGの巨大なでくの坊で、なんか味気ない。人…

岸辺のふたり

監督:マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット2001年のアカデミー賞短編アニメーション賞受賞作。余計なものは一切なく、最小限で多くを語るという短編アニメの真髄ここにあり。ただ哀愁ある独特のタッチで悪くないのだが、ずば抜けて良いというほどでもないか…

ロスト・チルドレン

監督:ジャン=ピエール・ジュネ、マルク・キャロ正直この映画の世界観にあまり乗れなかった。前作の「デリカテッセン」は大好きな映画だが、この作品は前作同様、不思議な世界観でヴィジュアル的には相変わらず素晴らしいのは認めるも、直々眠気に誘われ、…

罪とか罰とか

監督:ケラリーノ・サンドロヴィッチ何この監督の名前、日本人でしょ。。。時間軸をいじくったり、ひとつの物事をいろいろな人物の視点で描くというやり方は、もはやめずらしくも何ともなく普通。シュールなギャグは好き嫌い別れそうだが、うーんイマイチ。…

ハンニバル・ライジング

監督:ピーター・ウェーバー日本刀を振り回すハンニバル・レクターには違和感があり、前半はあの「羊たちの沈黙」と同一人物とは思えず戸惑ったが、除々に冷酷さと狡猾さが出てきて、中盤からの復讐劇はまあまあ盛り返しはした。日本人という設定のコン・リ…

タイヨウのうた

監督:小泉徳宏難病ものなので敬遠していたが、思ったよりも湿っぽくならずに清々しさがあった。YUIの拙い芝居(悪い意味ではない)を周りの役者たちがサポートしているような感じで、皆いい奴ばかりだ。特に塚本高史はいろいろなトコでよく観るけど、ホ…

インビクタス/負けざる者たち

監督:クリント・イーストウッド結構最近「マンデラの名もなき看守」を観たが、あれはマンデラが囚人から大統領になるまでを描いたものであったが、これは大統領になった後の話。マンデラの素晴らしさは、迫害を受けた白人たちに仕返しするのではなく、彼ら…

ゴールデンスランバー

監督:中村義洋首相暗殺の濡れ衣を着せられた男という話自体はいいんだけど、リアリティが全くないので中盤ぐらいで、この物語に冷めてしまった。最大の原因はキャラクター設定で、特に濱田岳と永島敏行のうそ臭い人物像が映画を台無しにしてしまった気がす…

パラノーマル・アクティビティ

監督:オーレン・ペリホームビデオ感覚の撮影がリアルさを出していて、思ったよりもショック演出はうまくいっていたと思う。ただそれでも話は家の中だけなので、どうしても話に広がりがなく、よく出来たシロート作品程度のものでしかない。こういう映画にい…

譜めくりの女

監督:ドゥニ・デルクールサスペンス映画だが、大袈裟な演出は一切なく淡々と復讐を仕掛けるところがフランスらしい。復讐の発端となる出来事が、その程度の事かいとは思うが、人の恨みとはそんなもんかもしれない。主人公の用意周到ぶりを見ると、復讐の原…

ジェネラル・ルージュの凱旋

監督:中村義洋「チーム・バチスタの栄光」の続編。竹内結子と阿部寛のコンビは悪くないが、今回竹内結子は殆ど何もしていない。阿部寛も小さい役を無理して大きくしてもらったみたいな感じで、実質的主役は堺雅人である。倫理委員会での大立ち回りなど、役…

純喫茶磯辺

監督:吉田恵輔話はなんてことない喫茶店を始めた男の話なのだが、そこに漂うまったりとした空間が意外と心地よかったりする。随所に散りばめられたユーモアも爆笑はしないが、クスリと笑わせる。むっちりとした仲里依紗、潔い麻生久美子、中年太りしたよう…

幸せになるためのイタリア語講座

監督:ロネ・シェルフィグラース・フォン・トリアー監督提唱のドグマ作品。小さな街での人と人との繋がりや日常のちょっとした出来事を淡々と描いたもので、派手さの無い地味な作品。悪くないが映画としては面白味がない。イタリア語講座を受けていた人達が…

きみの友だち

監督:廣木隆一二人の少女が友情を築くまでは良かった。足が不自由になった主人公にはあまり好感が持てなかったが、親友の女の子が献身的な優しさで友情物語としては悪くないのだが、話が2人意外の女の子の話や主人公の弟の話になったりとどこか話が散漫に…

レッド・サン

監督:テレンス・ヤング三船敏郎、チャールズ・ブロンソン、アラン・ドロンの日米仏のビッグスターのまさに夢の競演。結構無茶苦茶な設定ではあるが、この3大スターを前にしたら、そんな細かいことは気にするなと言わんばかりの問答無用な娯楽大作だ。侍と…

ラーメンガール

監督:ロバート・アラン・アッカーマンまたハリウッドがおかしな日本映画撮ったぞ。マジなのかギャグなのか、もはやストーリーはアホ臭くてお話にならんが、こんな映画を観たらまた日本って変な国だと思われるね。西田敏行は本来の芝居をやらせてもらえなか…

秘密調査員

監督:ジョセフ・H・ルイス監督のジョセフ・H・ルイスのことは全く知らず初めて観る作品だが、これが中々面白く、この監督の代表作「拳銃魔」というフィルムノワールも観たくなった。「アンタッチャブル」の元ネタのような話で、巨悪に立ち向かう財務省の…

パーフェクト・ゲッタウェイ

監督:デヴィッド・トゥーヒー監督は観客の裏をかいたつもりだろうが、正直犯人は最初からすぐわかった。さらにその裏をかかないと、この程度では騙せないぞ。ハワイロケもそれほどいい効果を上げているように見えなかったし、結構この映画には期待したんだ…

(500)日のサマー

監督:マーク・ウェブ等身大の若者たちのラブストーリーをスマートに撮りあげた監督のセンスが光る。一見草食系のジョセフ・ゴードン=レヴィットと相変わらずエキセントリックな芝居をするズーイー・デシャネルの都会の片隅の小さなドラマだが、その中でミ…