すべて、至るところにある

監督:リム・カーワイ

この監督の映画はじめて観るが、なんかよかった。とても心地よかった。シネマドリフターと名乗ってるようだが、本当に異国を彷徨ってる空気が感じられた。過去と現在を描き、コロナ後の世界を漂っている。特になにも起きないのだが、映画監督の目を通して描かれる喪失感だったり、各国の不思議な建築物とかもどこか虚無感があってこの映画の世界観にマッチしていた。尚玄ってあんま好きじゃなかったけど、今作はとてもよかった。英語の方が日本語喋ってるよりいいのかも。。。

MaXXXine マキシーン

監督:タイ・ウェスト

三部作の完結編。この80年代の空気を再現してる辺りがいい。ポルノ業界やハリウッドの猥雑さが見えて、この時代自体が主役。ミア・ゴスって全然美人じゃないけど、ホラー映画に欠かせない。昔でいうはすっぱという言葉を思い浮かべる女優だ。それでいてどこか肝が据わっている。ケビン・ベーコンの死に方。。。

イタズ 熊

監督:後藤敏夫

とにかく子熊がかわいい。ぬいぐるみかと思うぐらいかわいい。そこに尽きるね。子熊がいろいろな動物と戯れる映像なんて結構貴重なのではないか。マタギと少年が子熊を育てるが、成長するに従い自然に返すことに。そしていつしかあの子熊は大人の熊へと成長して対決することになる。まあありがちではあるが、このドラマティックな展開が熱い。田村高廣はもっと評価されるべき名優だ。

異端者の家

監督:スコット・ベック、ブライアン・ウッズ

まあまあかな。思ったほどではなかった。ほぼ3人だけの家の中の話。もう少し二人の少女とヒュー・グラントの心理戦というか攻防戦が見たかった。ヒュー・グラントも悪くはないけど、まあ想定内の演技。宗教話は日本人には取っ付きにくいものはあるが、ボードゲームや音楽に例えたりするのは面白い考察。全体的には小ぶりなサスペンス程度だが、宗教は支配という結論には納得するものがあった。ちょいおまけ。。。

花嫁三重奏

監督:本多猪四郎

三姉妹の恋愛模様。SFばかり撮ってたわけではなく、こういう家族映画も撮っていた本多猪四郎。古き良き明朗映画といった感じで、まあこれはこれで悪くない。頑固親父がうざいんだけど、シングルファーザーとして育ててきたからこその愛情ってことなんだろう。草笛光子、根岸明美、団令子の三姉妹も魅力的だった。柳家金語楼や清川虹子も下町の雰囲気を感じさせる味のある演技だった。火事の消火活動に熱心な親父のエピソードも楽しかった。ちょいおまけ。。。

新解釈番町皿屋敷 お菊寺 念の章

監督:藤井秀剛、宇越智候

お菊寺の第二弾。「苦魔人形」「マッチングアプリの女」「樹海で首を吊る」の3つのオムニバス。はっきり言って前作の方が面白かった。強いて言えば「マッチングアプリの女」がこの中ではマシだったかな。まあ3つとも平凡なホラーだったけど。。。

伊達騒動 風雲六十二万石

監督:佐伯清

あまり入り込めなかった。伊達騒動がよく分からず、予備知識がないと楽しめないと思う。しかしこの殿様伊達綱宗が時代劇ではあまり見たことないぐらい人を斬りつけていて、遊びふけるは気が短いはでキャラとしては面白い。大友柳太朗は貫禄ある演技でよかったのだが、いかんせん行動がよく分からん。江戸時代の人間の行動原理がイマイチ理解できなかった。。。