いとはん物語

監督:伊藤大輔

いとはんとは関西地方でお嬢さんの意味。京マチ子がブスメイクで頑張る。ブスが振られるのはある種当たり前。しかしこれは映画である。主役のブスが男と結ばれてハッピーエンド、そうなると思ったら随分と残酷でびっくり。50年代、この時代映画に夢や娯楽を求めてきた観客は何を思ったことだろう。でもこういうひねくれた映画は個人的には好き。心が綺麗な京マチ子ならきっといい人は見つかるはず。鶴田浩二との富士山への旅行の妄想シーンがいい。

チワワちゃん

監督:二宮健

日本版「スプリング・ブレイカーズ」と呼びたい。これ結構好きかも。パリピたちの生態。こういうリア充たち基本嫌いだが、どこか青春の危うさが潜んでいて、チワワの儚さが哀しくどこか美しい。とにかくひたすら突っ走る彼らは下らなくもあり、自分にない人生に羨ましさのようなものも感じた。テンポのいいかっこつけた編集も今時。羅生門風味で技もある。そして吉田志織がとにかくいい。彼女なしでは成立しないぐらいの説得力ある存在感。あと寛一郎がよかった。佐藤浩市の息子なのね。。。

日日是好日

監督:大森立嗣

もっと期待したんだけど、そこまですごくはなかったかな。お茶を通して人生の喜びを見つけていく話。就職とか結婚とかなんか先を越される不安みたいなものはちょっと共感できる。お茶をフェリーニの「道」に例えるのはいい。毎回繰り返される変わり映えのないお茶会。でもそれこそが幸せなことと言う。なるほど災害や戦争があればできない。ここにはそっと導いてくれる優しさがある。黒木華の日本的な地味顔はお茶にあう。唯一無二な樹木希林のおとぼけと包容力、当然素晴らしい。

人魚の眠る家

監督:堤幸彦

原作東野圭吾東野圭吾映画としてはいい部類に入るのかな。我が子が脳死になったらというテーマで、脳死の在り方を考える。でもやはりここに正解はない。奇跡を信じる気持ちも分かるし、死を受け入れる気持ちも分かる。実際当事者にならない限り、どういう行動に出るかはそれぞれあると思う。しかし東野らしいのは、ここに妙な科学を入れてくるところだ。それによってホラー風味になり、気味悪さを出し、脳死というものを多角的に見つめている。それでも結局は家族の愛、それしかないのだ。

春待つ僕ら

監督:平川雄一

少女漫画系には甘いけど、これは面白くない。旬な役者たちを揃えてるんだろうが、上辺だけキラキラしてるだけで、中身が薄いのでどうも乗れない。主人公が中途半端なぼっちなので、お話としてもっと振り切れてないと大した共感も得られない。結局イケメンに囲まれた少女ってだけのつまらない逆ハーレム映画。

君がくれた恋のシナリオ

監督:ジャスティン・リアドン

クリス・エヴァンスミシェル・モナハンのロマコメ。うーん地味。未公開なのもやむなし。なんかちょっとマーク・ウェブの映画を狙ったような都会派コメディって感じなのだが、残念ながら上手くいってない。。。

少女

監督:三島有紀子

原作は湊かなえ。まあ彼女らしいイヤミスではあるが、そこまでドロドロ感はない。ポスターのイメージとは随分違ったけど。女子高生、いじめ、援交など定番ネタでどうも新味がない。登場人物たちの繋がりはまあ面白かったけど、内容自体は全く共感もできず、なんだかなあって感じ。稲垣吾郎は良かった。