あみはおばけ

監督:今野恭成

亡き母親が映る「筐 (はこ)」で死後の母と交信する少女。筐を学校に持ってきたりして、ちょっとファンタジーのような映画かと思ったが、今度は筐の中の世界側から話が進められたりして、現実と虚構があいまいになるという設定自体は割と面白いと思った。2つの世界のどっちが現実なのかというアイデアは良かったのだが、その設定を上手く活かせたかというと微妙。アイデアは良かったので、ちょっと勿体ない。。。

冗談じゃないよ

監督:日下玉巳

主演の海老沢七海自身の実体験をベースにした作品だそうだ。自分の役を自分が演じるみたいなもんか。役者で売れるのって大変なんだな。テレビに出てる人達もたくさんのオーディションで今があるんだなと。暴走気味の主役の子だが、いるんだよなこういう変に熱い奴。気に入ってもらえるパターンもあるけど、ウザがられるケースもあるだろう。なんかめんどくさい奴だけど悪い奴ではないんだろうな。夢は残酷。だけどそれを追いかけることはかっこいいと思うよ。。。

STRANGERS

監督:池田健太

取り立ててすごいもんはないのだが、なんか嫌いじゃない。特に何かが起きてるわけではないのだが、裏で何かが起きてるようなそんな空気をずっと漂わせながら、一人の女性の生活と変化をじりじりと見せる。同僚に同化していくようなとこはちょっと気味悪かったし、皆少しずつどこか狂っていくような感じは悪くない。大西礼芳の地味な幸薄感もどこかリアルさがあり、自然と物哀しさを作品にもたらしていた。ちょいおまけ。

空とぶギロチン

監督:ホー・メンファ

なんか思ってた感じと違った。ギロチンっていうからどんなもんかと思ったら、要は巨大なヨーヨーみたいな感じで、それを投げて頭にハメて首をチョン切るという代物。追手から逃げて闘い、逃げて闘いの繰り返し。あんなギロチン投げたって簡単に逃げられそうなのだが、なぜか皆スッポリはまってしまう。ギロチンを投げ合って首ちょんぱの繰り返しに段々アホ臭くなるが、それが逆に面白かった。バカバカしさを突き抜けて真面目にやってるのが可笑しくてしょうがない。最後だってなぜかギロチンが落ちててそれで勝っちゃうという下らなさがいい。ちょいおまけ。。。

FEMME フェム

監督:サム・H・フリーマン、ン・チュンピン

復讐するのかしないのか。複雑な感情が交錯する。黒人のドラァグクイーンがゲイを嫌う白人集団に襲われる。その主犯の男と再会するが、身元を隠して仲良くなっていく。実は彼も隠れゲイだった。お互いバレるかバレないかの緊張感もあり、ラストのパーティでの告白とサプライズで呼ばれた彼の動揺。脚本もよく出来ている。ゲイの悲しみやそれでも憎み切れない感情の複雑さが余計苦しい。ずしりとパンチのある中々の傑作だと思う。。。

SKINAMARINK/スキナマリンク

監督:カイル・エドワード・ボール

これ映画館で観てたら金返せって言うレベル。ずっと家の中で暗い映像を延々と見せられ、一体なにが起きてるのかさっぱりな映画。子供が小声でこそこそ話たり、時折なにかあるけどストーリーらしきものはないに等しい。斬新といえば聞こえはいいが、映画と呼べるものになってすらない。短編程度でこれやるならまあ理解はできるが、この内容を100分はさすがにないな。シンプルにつまらん。。。

女優は泣かない

監督:有働佳史

蓮佛美沙子を見る映画。昔は全然興味なかったけど、なぜだか最近興味ある女優になってきた。まるで彼女自身を見てるようなそんな映画だった。崖っぷち女優が帰郷に帰ってドキュメンタリー映画に出るわけだが、その監督とうまくいかず衝突するわ、実家とはいろいろあって家族とももめるわで、ひと悶着の撮影旅。まあいろいろぶつかって、腹を割って話して初めて見えてくるものがある。一度原点に立ち返ってみることも人生には必要なのかもしれない。。。