不思議の国の数学者

監督:パク・ドンフン

劣化版「セント・オブ・ウーマン」。しかし韓国という国は北朝鮮を絡めないと映画を作れないのか。なんでもかんでも北を絡める。そうしないと劇的な話が作り出せない。そもそも北朝鮮に優秀な数学者ってリアリティ無さ過ぎでしょ。。。

Students & Teachers

監督:今泉力哉

短編。相変わらずいつもの今泉節。構成自体は面白い。話を聞いてみんなで次の話を聞いて、どんどん人が膨れ上がっていく感じ。この構成はとても面白いのだが、話自体があまり面白くない。今泉らしいめんどくさい恋愛がここにある。。。

俺は善人だ

監督:ジョン・フォード

ジョン・フォードがこういう映画撮るのか。1930年代にこんな影武者コメディがあったとは。脚本も非常によく出来ている。そしてエドワード・G・ロビンソンである。やっぱ好きだなあロビンソン。ギャングと小市民の一人二役を見事に演じる。ジーン・アーサーもかっこいい女である。この手のそっくりさん映画の原点といえるのではないか。

撮影/鏑木真一

監督:仲里依紗

アクターズ・ショート・フィルム4。まあそこそこ面白かったよ。「世にも奇妙な物語」でも通用しそう。もう少し追い詰められる怖さがあればよかったのだが。ロバート秋山は一言も喋らない役だった。。。

劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE

監督:塩谷直義

シーズン3の前の話。オリジナルの虚淵玄が消え、構成が冲方丁に変わってからは面白くなくなってきたけども、それでも劇場版はそれなりに見れるものになっている。シーズン3で常守朱が捕まったから何があったのかと思ったらこういうことね。人間とAIの関係。将来様々なものがAIに置き換えられるだろう。その時人間はどう選択するのか。そんなことを少し考えてしまった。終盤にテーマ曲が流れ、やっぱりそこは痺れた。

深夜復讐便

監督:ジュールス・ダッシン

中々のノワール。まず林檎を運ぶトラック野郎というこの職業が映画としてめずらしい。青果物の流通のやり取りにノワールをくっつけるセンスがよい。「恐怖の報酬」を思わせるトラックのサスペンスとしても面白い。途中で修理中にトラックに押しつぶされそうになるとこもよい。そして悪役のリー・J・コッブがきちんと悪くて憎さが伝わってきた。個人的にはもっとぶちのめしてもよかった。