2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

CLOSE/クロース

監督:ルーカス・ドン 辛い。人生は辛い。そして残酷だ。こんな事態になるとは。でも後悔してももう元には戻らない。少年時代の結構あるあるな話だと思う。誤解されたくないから距離を取る。敏感な年齢だし、子供は気を使わないから言いにくいことも普通に言…

12日の殺人

監督:ドミニク・モル 未解決事件を扱った作品。最初から未解決と言っているので当然解決しない。そこがなんとももどかしい。でも事件などすべてドラマのように綺麗に解決するとは限らない。こういう姿こそ現実的なのかもしれない。なぜこの事件が起きたのか…

マルセル 靴をはいた小さな貝

監督:ディーン・フライシャー・キャンプ 実写にストップモーション・アニメを組み合わせたもの。YOUTUBEとか現代的な要素を入れた優しい作品。小さな巻貝キャラも可愛くて最初は目新しさも感じたのだが、段々それに慣れてくると単調になり若干退屈になった…

家なき子 希望の歌声

監督:アントワーヌ・ブロシエ 名作児童文学の映画化。過去に実写化やアニメ化はたくさんされているが多分観てない。なんとなーく話は聞いたことあるような感じだったが、こういう話なのね。映像、美術、衣装が豪華で、この時代のフランスの雰囲気がいい。奇…

ドライ・クリーニング

監督:アンヌ・フォンテーヌ ある夫婦の前に美しい青年が現れ、夫婦関係が微妙に変化していく。まあ隠れゲイみたいな話になって最後は悲劇的展開に。それほど驚くほどの内容ではなかった。90年代の映画なので当時は衝撃だったのかなあ。。。

オフィシャル・シークレット

監督:ギャヴィン・フッド キャサリン・ガン事件を映画化。イギリスの諜報職員がメールをリークした事件。なんか正義が実行された風になってはいるが、正直これはどうなんだろうと思った。確かに違法な戦争であった。そもそも戦争は正しくない。大量破壊兵器…

おまえの罪を自白しろ

監督:水田伸生 原作真保裕一。真保裕一もかつての勢いはないなあ。プロットは悪くない。政治家の孫娘を誘拐して、身代金の代わりに自らの罪を告白しろと要求する。ただもっとびっくりするような告白を期待したんだけど、そういう感じではなかった。あといろ…

スランバー・パーティー大虐殺

監督:エイミー・ジョーンズ 80年代の安いホラー。なぜか殺人鬼がJKたちを狙っている。まあいちいちそんな説明などなく、ひたすらJKたちが血祭りにあげられるだけ。80分弱と短いのが救い。。。

異人たち

監督:アンドリュー・ヘイ 原作は山田太一の「異人たちとの夏」。亡き両親に会うという骨格は同じではあるが、主人公がゲイという変更により、両親との邂逅よりもゲイに焦点を当ててるように思えた。監督自身がゲイということで自身を投影した話に見えた。彼…

JFK/新証言 知られざる陰謀【劇場版】

監督:オリヴァー・ストーン ストーンはケネディ好きだねえ。陰謀だ陰謀だと騒ぎたくはないが、これを観るとそう思わざるをえない。オズワルドは本当に殺したのか。多分は本当に撃った奴は別人なんだろうな。明らかにおかしな解剖結果だったり、その道のプロ…

グリーン・インフェルノ

監督:イーライ・ロス 食人族映画。イーライ・ロスにしてはおとなしいと思った。しかし環境保護映画と見せかけた前座が終わったら本領発揮し出した。捕まった仲間がバラバラにされるとこは直視できなかった。まあでも凄かったのはそこぐらいで後は意外と見れ…

探偵マーロウ

監督:ニール・ジョーダン フィリップ・マーロウといってもレイモンド・チャンドラー原作ではなく、「ロング・グッドバイ」の公認続編として別人が書いた物。うーん可もなく不可もなくといったとこ。戦前のアメリカ、ただしあまり当時のムードが出せてるとは…

悪なき殺人

監督:ドミニク・モル 「ハリー、見知らぬ友人」の監督だったんだ。懐かしい。いやーこれ面白い。それぞれの視点で話が進んでいくが、後でああそういうことだったのと伏線回収していくのが結構上手い。しかしねえあまりに偶然すぎるだろ。こんな偶然あるかい…

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー

監督:デヴィッド・クローネンバーグ 臓器映画。こんなジャンル、クローネンバーグしか撮らないだろう。なんか「イグジステンズ」を思い出した。あれも結構好きなんだよな。この意味不明な世界観は嫌いではない。全てのデザインが内臓的というかあの椅子なん…

特別編 響け!ユーフォニアム ~アンサンブルコンテスト~

監督:石原立也 1時間弱の中編。現在TV放送中の「ユーフォニアム3」は楽しく観てる。このシリーズのファンではあるが、これはTVシリーズの1エピソードぐらいの内容で思ったよりも普通だった。3はちょっとヒリヒリ感があるが、これはどっちかというとほん…

情無用のジャンゴ

監督:ジュリオ・クエスティ 期待外れ。全然面白くなかった。そもそもジャンゴって誰。主人公名前呼ばれないからよく分からん。小さい範囲の中で小競り合いしてるだけでどうも迫力がない。登場人物たちが魅力的でない。主役がちっともカッコよくない。つまら…

マヤの秘密

監督:ユヴァル・アドラー ノオミ・ラパスって何気にいいサスペンス映画多いよね。これも中々楽しめた。1950年代のアメリカで昔暴行されたナチス将校を見かけて。結果こいつを拉致監禁するわけだが、果たして彼は元ナチなのか人違いなのか。こういうシチュエ…

屍憶 -SHIOKU-

監督:リンゴ・シエ 台湾ホラー。中華系のホラーってなんかみんなこんな感じだ。ハッタリの演出と哀しみの真実みたいな。“冥婚”という台湾の伝承文化もイマイチ上手く組み込まれてなかったように思う。こういうホラーになんで?とか言っても意味ないわけだが…

ローガン・ラッキー

監督:スティーヴン・ソダーバーグ 序盤ややダラダラした進行で、こりゃダメかなと思ったけど、後半は中々よく盛り返した。小規模な「オーシャンズ」って感じで、ソダーバーグは違う形で「オーシャンズ」をもう一度やりたかったのではないか。脱獄して戻る件…

その男を逃すな

監督:ジョン・ベリー 立てこもり系。なんつーかあまり緊張感がない。結構自由に外に出てるし、犯人もなんか頭悪そうだし、逃げようと思えば逃げれるし。その辺の犯人と人質の攻防戦みたいなものははっきり言って何もない。微妙だけどラストシーンはよかった…

ブリタニー・ランズ・ア・マラソン

監督:ポール・ダウンズ・コレイゾ おデブちゃんの自分探し。悪い映画じゃないけどそこまで主人公に共感できなかった。でもマラソンにはどこか浄化する効果があるように思う。体にしろ心にしろ。撮影は逆から始めたのかなあ。痩せから体重増やしいったのか実…

エキストロ

監督:村橋直樹 エキストラたちの悲喜こもごもを描いたフェイクドキュメンタリー。なんか思ってた感じと違った。エキストラが変に目立とうとしてるのウケた。頭にピストルのマネして何しとんねん。最初の萩野谷幸三のエピソードはよかったけど、その後のやつ…

サイコ・ゴアマン

監督:スティーヴン・コスタンスキ 下らないB級バカホラーで楽しかった。スプラッターとギャグが入り乱れて、思わずクスっと笑えるしょーもなさがいい。サイコ・ゴアマンよりもむしろ妹の方がヤバい。友達のアラスターが一番かわいそうだった。ラストの朝食…

盗まれたカラヴァッジョ

監督:ロベルト・アンドー 実在の名画盗難事件をモチーフにしたサスペンス。悪くはないんだけど、どうも観辛い。集中しないと話が入ってこない。脚本家とゴーストライター、そこに謎の老人からの情報提供とシチュエーション的には面白いんだけど、作りが複雑…

青い戦慄

監督:ジョージ・マーシャル レイモンド・チャンドラー書き下ろしの脚本ってのに興味を持ったが、それほどでもなかったかな。登場人物が多く交錯させるが、どこか話がダラダラしてるし、犯人は予測できないのに楽しくない。終盤ようやく盛り上がりを見せたが…

ミリオン・マイルズ・アウェイ ~遠き宇宙への旅路~

監督:アレハンドラ・マルケス・アベジャ 世界初の移民労働者から宇宙飛行士になったホセ・ヘルナンデスの実話。正直もっと波乱万丈なエピソードがほしかったとこだが、意外とあっさりしていて少々物足りなさを感じた。ただ彼の諦めない心、これが人よりも優…

ブレスレット 鏡の中の私

監督:ステファヌ・ドゥムースティエ この映画一体どう捉えればいいのだろう。まるでいっしょに陪審員をしてるような気分になった。陪審員ってこういう感覚なんだろうな。彼女は親友殺しをやったのかやってないのか。真犯人を探す気はない。ただ有罪か無罪か…

市子

監督:戸田彬弘 市子とは一体何者なのか。過去と現代を行き来して彼女の実像に迫るミステリー仕立て。何と言っても杉咲花と若葉竜也。「アンメット」の二人ということで興味深く観たが、ちゃんと別人になり切っていた。特に若葉竜也が物凄くよかった。この監…

私は殺される

監督:アナトール・リトヴァク 後で考えるととても話はよく出来ているとは思う。しかし観ている間、あまり内容が理解できなかった。話は面白いはずなのに、見せ方が上手くない。こっちの理解力の問題なのかもしれないが、もう少し分かりやすくしないと何が起…

アルゼンチン1985 ~歴史を変えた裁判~

監督:サンティアゴ・ミトレ 1985年のアルゼンチンであった軍事独裁政権の弾圧に対する裁判を映画化。まあ正攻法で描いたものなのでシンプル。誘拐だ拷問だと政府がこんなことやってりゃいつかは終わる。妊婦への誘拐とかも人権侵害もいいとこ。脅迫されたり…