2013-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2013

今年もやってきました恒例年間ベスト10+1。今年も古い日本映画がたくさん入ってしまった。余り観たことなかった小津安二郎を観たが、やはり素晴らしい作品ばかりだった。そしてアニメ作品も多くランクインした。最近思うのは、新しい作品よりも昔の映画…

シャンボンの背中

監督:ステファヌ・ブリゼとても静かながら、しっとりとした大人の映画。なんてことない語りつくされた不倫映画だが、なぜかすごく引きつけられる魅力があった。主演の二人とも美男美女でない、その普通さが良かったのかも。特に女優は孤独感や幸薄感が出て…

ザ・ウーマン

監督:ラッキー・マッキーこりゃ狂ってるわ。まあジャック・ケッチャムが原作なので、ある程度覚悟はしていたが、やはり鬼畜でした。不快で胸糞悪くなること間違いなしだが、映画としてはとてもよく出来てるし、ラッキー・マッキーの演出力の高さも伺えた。…

HK/変態仮面

監督:福田雄一うーん、まあまあかな。所々で笑えるとこはあったが、CGなりアクションなりが安っぽいので、どうもテンションが上がってこない。同じバカヒーローものでは「ミラージュ」の方が優れてる。鈴木亮平はいい体してるね。清水富美加も可愛かった…

愛について、ある土曜日の面会室

監督:レア・フェネールバラバラなエピソードがひとつになると思いきやならなかった。それゆえに勿体ないというか物足りなさが残る。決して悪い出来ではないんだけどね。群像劇としての面白さを活かしきれなかったのと、サスペンス的なものを多少期待したの…

映画 鈴木先生

監督:河合勇人TVドラマの劇場版。TVシリーズは観てないので、どうかと思ったが問題なく楽しめた。脚本は古沢良太だったのか。なるほどね。問題ありの生徒が成功し、いい子が実は社会で成功しない。この世界の理不尽さはよく分かるよ。目立つ子をひいき…

脳男

監督:瀧本智行原作は随分昔に読んだ。日本のエンターテインメント映画としては結構頑張ったといえる。中盤まではかなりいいんだけど、二階堂ふみがしゃしゃり出てきてからは台無しになった。やっぱり二階堂ふみは嫌い。どことなく宮崎あおい臭が嫌だ。一応…

結婚哲学

監督:エルンスト・ルビッチルビッチのサイレント映画。1920年代でこの軽快さ。軽妙洒脱なロマンティックコメディで、のちのコメディ映画の基礎ともいえるぐらい、役者たちを駒のように配置し、バラバラにしたり、カップルを入れ替えたりと脚本の練り具合が…

四十八歳の抵抗

監督:吉村公三郎娘より若い女に入れあげる中年おやじの悲哀を描く。山村聡がとても良かった。たださほど大した映画じゃないんだが、主人公をそそのかす船越英二のキャラが一応実在してるようだが、妙に浮いているというか架空の存在のような立ち位置で映画…

綿の国星

監督:辻伸一大島弓子の同名コミックを劇場アニメ化。猫を擬人化したという設定なのね。もろ人間なのに猫とか言っちゃってるので、最初は何言ってんだとやや戸惑った。この猫の大冒険なのかなと思ったら、全然たいした冒険などなく、普通の日常生活なので若…

ある殺人に関するテーゼ

監督:エルナン・ゴルドフリードミステリーとしては正直大したことなかったが、雰囲気の良さとリカルド・ダリンの存在によってそこそこなものには仕上がった。まあリカルド・ダリンは好きだし、あの濃い存在感は健在。ただ、教授と教え子の頭脳戦みたいにし…

ジャングル大帝

監督:山本暎一1966年の作品。原作は手塚治虫。TVアニメの第1話と第41話を基に再構成。レオがかわいい。声もかわいい。まあ時間も短いし、その中で名シーンをくっつけ、きちんとまとめられていた。特にすごい作品ってわけじゃないが、レオのかわい…

超人ロック

監督:福富博エスパーの悲しみとか人間との恋とか、それなりにいろんな要素は入っていて悪くはないが、ちょっと古臭すぎるかな。そしてロックが超人すぎる。まあ超人なんだけどさ。レディ・カーンの正体にしてもよくある話。いろんなアニメの影響が感じられ…

遺体 明日への十日間

監督:君塚良一震災という敏感なテーマだし、遺体ばかりでとても気が滅入る映画である。でも監督は奇をてらわず、ただただ真摯な姿勢で取り組んだ結果、とても考えさせられ、真っすぐな作品となった。こういう映画を作った意義はとても大きいし、君塚良一へ…

推理作家ポー 最期の5日間

監督:ジェームズ・マクティーグつまらん。てゆうか途中何回か寝てしまってストーリーに完全についていけなかった。まあついていけたとしても、出来がよろしくないのは変わらないが。。。エドガー・アラン・ポーが主役で、最期の数日の死の真相に迫るって、…

トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 1

監督:ビル・コンドン最終章の前篇。これは金もうけのために、無理やり2つに分けて儲けようという魂胆がミエミエで、まああざといわ。しかも延々と主演二人のいちゃいちゃを見せられるという、ファンには嬉しいのかもしれんが、こっちは白ける。終盤でよう…

トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2

監督:ビル・コンドン最終章の後編。前篇は呆れたが意外と後編はよい。まあ結構間延びしてるんだけど、終盤の対決が良かったので許す。なんか妙に首チョンパが多くて、いいのかこれ(笑)。あの敵の超能力者の女ってダコタ・ファニングだったのか。マイケル…

相棒シリーズ X DAY

監督:橋本一若干飽きてきた感はあるが、でもまだ続けて観ている相棒。今回はスピンオフの第二弾。伊丹とサイバー犯罪専門の岩月コンビ。まあ可もなく不可もない内容で、TVで十分な気もするが。。。どうせなら伊丹、亀山コンビならもっとファンは喜ぶと思…

さよならドビュッシー

監督:利重剛悪い映画ではない。ただミステリーとして観た場合、かなり弱い。全身やけどの時点で話の仕掛けがバレバレなので、まあミステリーとして観るより、少女の成長物語として観た方がよい。橋本愛ってそんな好きじゃないけど、この映画では良かった。…

おおかみこどもの雨と雪

監督:細田守とても良かった。「時かけ」も良かったし、「サマーウォーズ」は普通だったけど、これで細田守が信用ブランドとしてある程度確立してきたかな。話の転がし方が上手く、なんか随分と成長したような気がする。狼男という、まあ使い古された設定だ…

絞殺

監督:新藤兼人家庭内暴力というと「積木くずし」があるが、まさにあの時代の家庭の変なドロドロ感はよく出てる。日本が裕福になり始めたことによる、いろいろな歪みがこういう形で姿をあらわしたんだろうね。息子は気持ち悪いが、そもそもこうなったのも親…

荷車の歌

監督:山本薩夫明治から第2次大戦終戦までの、ひとりの女の生き様とその家族をじっくり描いた見応えある作品。こういう貧しい時代を生き抜いたからこそ、今の日本があるんだなと、この時代の人達の強さに敬意。荷車から馬車、車と時代の急速な流れ、発展も…

私が棄てた女

監督:浦山桐郎原作は遠藤周作。まあまあ面白くは観れたんだけど、サスペンス風な仕上がりにもできたはずなのに、そうはしなかったため、どこか煮え切らない。終盤のカラーの前衛的表現がどうも白ける。ただ小林トシエがこの映画の全てともいえるぐらい素晴…

ゼロ・グラビティ

監督:アルフォンソ・キュアロン同じキュアロンの「トゥモロー・ワールド」真っ青というぐらい、冒頭の長回しが凄い。実際CGやらなんやらで分からないが、ノーカットに見せるその撮影技術が素晴らしい。一体どうやって撮影してるんだろうか。。。無重力だ…

セカンド・ハウス

監督:エルナン・ベロンうーん、何度も眠くなった。郊外に家を買った夫婦が、田舎の生活に慣れずイライラする話。奥さんが情緒不安定すぎて、機嫌良かったり悪かったりで、あれでは旦那が気の毒。結局また引っ越すことになり、最後の旦那の涙が全てを物語る…

北のカナリアたち

監督:阪本順治これ映画化するほどのものか。TVドラマで十分だと思うけど、原作が湊かなえってのが売りなんだろうね。いろいろとストーリーに無理を感じた。なぜ警官と恋愛に発展するのか、あまりに説得力がなく不自然。過去の真相がちょっとずつ明らかに…

バラキ

監督:テレンス・ヤング「バラチ」だよ”チ”。こういう細かいとこが気になるんだよな。もうひとつの「ゴッドファーザー」と言える作品で、公開年も同じだったのか。雰囲気とかはいいし、チャールズ・ブロンソンも好演。リノ・ヴァンチュラも素晴らしい。だけ…

第九軍団のワシ

監督:ケヴィン・マクドナルド正直前半は余り面白味がなく、時代背景もよくわからないし、アメリカンな木偶の坊チャニング・テイタムでは、どうもリアリティに欠けるかなあなんて思っていたが、そこはケヴィン・マクドナルド。やっぱり実力ある監督でした。…

東京家族

監督:山田洋次「東京物語」のリメイク?。小津のオリジナルは観てないので比較できず。それよりもデニーロの「みんな元気」に似てた。まあアレもリメイクだけど。。。序盤はどうも不自然なセリフが気になったけど、まあ除々に無くなりほっとした。どうせや…

ロサンゼルス

監督:マイケル・ウィナー「狼よさらば」の続編。これ昔観たなあ。。。やってることは前作とほとんど同じだけど、非常にシンプルな復讐劇なので、普通に面白い。被害が残酷なほど、主人公の怒りに共感できる。ただもう少し娘が殺された怒りの描写はほしかっ…