荷車の歌

監督:山本薩夫

明治から第2次大戦終戦までの、ひとりの女の生き様とその家族をじっくり描いた見応えある作品。こういう貧しい時代を生き抜いたからこそ、今の日本があるんだなと、この時代の人達の強さに敬意。荷車から馬車、車と時代の急速な流れ、発展も感じられた。望月優子三国連太郎が全世代を演じきり共に熱演。三国が出てるからか「異母兄弟」となんとなく被る気も。そして何より娘が素晴らしい。親孝行で優しく力強い。この娘の存在はほんと大きかったろうね。少女時代を左時枝、大人を左幸子が演じ、実の姉妹だったのか。