第三の影武者

監督:井上梅次

影武者映画の佳作。さすが井上梅次面白い。殿が左眼を失ったら、影武者も左眼を潰さなければいけなかったり、影武者が本物になり変わったりとこの手の影武者映画の定番ではあるが、しっかりとツボを押さえた演出で良く出来た時代劇。市川雷蔵の演じ分けも見事。サムライになりたかった百姓の最後の望みが百姓に戻ることとは皮肉も効いている。