2024-01-01から1年間の記事一覧

駒田蒸留所へようこそ

監督:吉原正行 いい映画だ。映画の世界に入り込めた。お仕事アニメの第一人者ともいえるP.A.WORKSだけに安定の出来。ウィスキー作りについて学べるし、仕事の大変さだけでなく人間としての成長もしっかり描いていて気持ちのいい作品であった。火事の時は思…

犬猿

監督:吉田恵輔 まさに犬猿の仲。兄弟と姉妹の4人が絡み合う人間模様。まあ嫉妬したり時には憎み合い兄弟なんてそんなもん。いい時期もあれば悪い時期もある。近いからこそ嫌なものも見えてくる。収穫はニッチェの江上敬子。彼女は素晴らしい。こういう小太…

パトリック

監督:リチャード・フランクリン 植物人間で寝たきりのパトリックがなぜか超能力を身につけるという映画。目開けっ放しで寝たきり演技というキャラはまあまあ斬新。このパトリックがマイケルシャノンみたいで結構個性的な顔でインパクトあり。ホラーとしては…

みらいの婚活

監督:上田慎一郎 ネットニュースで見かけたので観ることに。スマホ用の縦型画面の約5分半の短編映画。今こんなことやっているのね。短い時間ながらいろいろと仕掛けを用意し、マッチングアプリの未来を描き上田慎一郎らしいユーモアやシニカルさがあった。…

夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく

監督:酒井麻衣 いわゆる少女漫画のような映画ではあるが好感が持てた。これはコロナ禍のマスクから着想を得た話だと思った。マスクをやりすぎて取りづらい現代を映していると思った。しかしこの小説はコロナ以前と知り、なんかすごい先見性を感じた。主演の…

ユリ子のアロマ

監督:吉田浩太 匂いフェチの女と思春期男子。どうせならもっと変態性がほしかったが、そこまで踏み込むわけでもなく中途半端で終了。14年前か。江口のりこも染谷将太も若い。江口の下着姿とかなんか貴重かも。原紗央莉懐かしい。。。

母という名の女

監督:ミシェル・フランコ まあ毒親ってことなんだろうけど、この母親は一体なにがしたいのか。やってることが常軌を逸している。自分の娘にどこか女として対抗しようとしているのか。そして娘の旦那もよく分からん男である。娘が最初から母親と関わりたくな…

哀れなるものたち

監督:ヨルゴス・ランティモス フランケンシュタインの成長。体は大人、脳は子どもの女性が旅を通じて精神的に大人になっていく。エマ・ストーンが体を張った熱演。本当に一人の赤子が成長する過程を見るようで凄い。ただ映画はおぞましい。セックス、傷跡、…

ヴィーガンズ・ハム

監督:ファブリス・エブエ ヴィーガンズ・ハムって何かと思ったら人肉かい。肉屋夫婦がヴィーガンの人間を殺してしまい、その肉を売ったら美味しくて大ヒットしたというブラックコメディ。いろいろとモラルを無視したヤバい映画ではあるが、まあコメディなの…

もみの家

監督:坂本欣弘 当たり前のように学校に行っていたけど、そこになじめない人間もいる。結局学生時代って友達なのかなと思う。ひとりでもいると耐えれるかもしれないが、ひとりもいないとやはり厳しいのかな。話し相手がいない学校生活はきついと思う。不登校…

エッシャー通りの赤いポスト

監督:園子温 園子温の原点回帰を見た。ワークショップだったり、無名役者を大量に使ってやりたい放題に暴れている。良くも悪くも過剰でパワフル。初期の無鉄砲さを感じた。ただオーディションが無駄に長い。終盤の撮影も長くこれで時間が長くなった。テーマ…

マリア狂騒曲

監督:井土紀州 元カノ殺した男への復讐。井土紀州だから観た。死んだ元カノが幽霊で出たり、変な女マリアと共闘したりと話は割と面白かった。ただ吉岡睦雄がクセが強い。彼が出てるとどうしてもふざけた感じになってしまう。でもそのスルメみたいな個性が魅…

その消失、

監督:狩野比呂 中盤まではあまりよろしくない。演出も演技もどこか素人臭い。ただ終盤からこの映画のやりたいことが見えてきて多少面白くはなった。やりようによってはもう少し面白くなった気はするが、やはり前半が足を引っ張っている。女優陣はいいけど男…

ショッカー

監督:ウェス・クレイヴン 80年代、そしてウェス・クレイヴンらしいホラー。思ったほど面白くなかったけど、設定とかは嫌いじゃない。次々に電波になって人に乗り移ったり、電波になってテレビの中に入り込んだりとアイデア自体は悪くないのだが、どこか滑…

デモンズ

監督:ランベルト・バーヴァ 監督はマリオ・バーヴァの息子で脚本にダリオ・アルジェントとなんか濃厚。典型的な80年代のホラー映画。映画館を舞台にしたゾンビ映画で、血がドバドバ内蔵ぐちゃぐちゃなやつ。ひたすら残虐シーン一辺倒で、もはや内容はない…

ガラスの花と壊す世界

監督:石浜真史 アンチウィルスを擬人化して萌え化したアニメ。「マトリックス」みたいな感じか。アイデア自体は面白いと思う。人類がAIに突き進む終末的な未来と衰退など、ありがちな設定ではあるがよく出来ていると思う。1時間強と中編なので観やすいけ…

Sexual Drive

監督:吉田浩太 「納豆」「麻婆豆腐」「背油大蒜増々」の3つのオムニバス。一番好きなのは「麻婆豆腐」。全体的にまあまあな短編なんだけど、全てに出てる芹澤興人の変態キャラが面白く、奇妙でシュールな笑いがクセになる。それなりに面白くなったのは彼の…

ピンカートンに会いにいく

監督:坂下雄一郎 売れない元アイドルグループ“ピンカートン”がアラフォー女子となり、全員集まって再結成をめざす。哀しく痛々しいけど、それでもやり残したことがあったのだろう。売れなかったアイドルたちの応援歌。あまり再結成までの葛藤がなく、結構あ…

At the terrace テラスにて

監督:山内ケンジ 「おとなの事情」の二番煎じかと思ったら同じ時期に作っていた。あっち観てなかったらもっと楽しめたのになあ。山内ケンジは好きだけど、これはそこまでハマらなかった。最初は確かに面白い。独特な空間を作り出し奇妙でシュールな会話劇は…

渇きと偽り

監督:ロバート・コノリー オーストラリアの乾燥地帯という舞台がいい。この干上がった土地が主役といってもいい。田舎に戻ってきた刑事が旧友の自殺事件を追う。この事件と自分たちの過去の事件が交錯する構成になっている。多少ダラダラとした展開ではある…

あした世界が終わるとしても

監督:櫻木優平 劣化版新海誠みたいな映画。ありがちな並行世界。二つの日本。一方の世界は恋人同士でもう一方の世界は敵対している。なんだか中二病全開な話だった。よくこれで企画が通ったなあ。結構たくさんの人死んでいて、かなり滅茶苦茶やっている。や…

残念なアイドルはゾンビメイクがよく似合う

監督:森川圭 なんかすごいタイトル。この監督の「メイクルーム」シリーズの第3弾に当たる作品らしい。「メイクルーム」は観てないけど、このタイトルに惹かれ観てみる。メイクルームだけのワンシチュエーション物で、映画撮影の舞台裏で映画関係者達がわち…

サマーゴースト

監督:loundraw さすが乙一。幽霊と青春。こういうの書かせたら乙一は天下一品。儚く切なく美しく。少年時代の暗い瞬間をすくい取り、それでいて希望を信じている。頑張れ生きろという言葉が伝わってきた。黄昏、夜、花火などの夏の映像がとても美しかった。…

7BOX [セブンボックス]

監督:フアン・カルロス・マネグリア、タナ・シェムボリ とてもめずらしいパラグアイ映画。そもそもあまり映画を作ってない国で映画後進国。監督も役者も素人同然みたいな連中なのだが、その割にはレベルが高い。話は正直それほど面白くはなかったのだが、こ…

夏へのトンネル、さよならの出口

監督:田口智久 ちょっと新海誠っぽさがあった。ウラシマトンネルという都合のいいトンネルが出てきて少年少女に冒険を提示してくれる。夏、田舎、不思議なトンネルとどこかで観たことあるような設定なのだが、過去のいろんな作品のいいとこ取りのような話で…

ユー・アー・ノット・マイ・マザー

監督:ケイト・ドーラン アイルランドのホラー映画。まあまあ。アイルランドがどこか閉鎖的というか淀んだ空気が漂っている。いじめとかも陰湿。主人公がどんくさい感じがリアル。母親がなんか呪われているらしい。派手なものはないが、所々で気味の悪さを演…

足跡はかき消して

監督:デブラ・グラニック 「ウィンターズ・ボーン」の監督か。たくましい少女ってとこが似てる。父と娘が森林で二人で暮らしている。まあホームレスみたいなもんだが、こういう自然の中で暮らすのはそれはそれで強くなる気はする。でもずっとはここでは生き…

オールドマン

監督:ラッキー・マッキー 爺さんの家にある迷子の青年がやってくる。基本この二人だけの会話劇。まあ何かあることは分かるのだが、そういうオチね。まあありがちちゃありがちな仕掛けだが、こう来るとは思わなかった。爺がもうろくしてるってとこがポイント…

ホワイト・ボイス

監督:ブーツ・ライリー ホワイトボイスって何かと思ったら白人の声風に喋るってことね。中々面白い邦題付けたなあ。90年代ぐらいにはこういうオフビートなコメディあったよなあ。黒人が電話営業する話だと思ったら、予測不可能な展開に転がり出すぶっ飛ん…

毒舌弁護人~正義への戦い~

監督:ジャック・ン 法廷エンターテイメントとして楽しめた。ただちょっとエンターテイメントしすぎではある。いろいろとありえないが、まあそこはエンタメとして割り切ろう。しかしやはりツッコミ所は指摘したい。まずなぜ証拠が2年経ってもそのままなのか…