2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

イリュージョニスト

監督:シルヴァン・ショメ「ベルヴィル・ランデブー」よりは良かったが、ストーリー重視のアニメでないため老マジシャンの悲哀や哀愁だけでは物足りない。ただ画は味があって美しい。

ザ・ライト -エクソシストの真実-

監督:ミカエル・ハフストロームもっとバカっぽい映画かと思ったが、アンソニー・ホプキンスが出ているからかそれなりにマシなものになってるし、新人コリン・オドナヒューも名優相手に頑張ってはいる。脇もキアラン・ハインズ、ルトガー・ハウアーと渋い。…

蜂蜜

監督:セミフ・カプランオール非常にコメントしづらい映画。何も起こらないとは言わないが、特に大きなことは起こらない。淡々と吃音の少年の成長を綴っているだけなので、つまらないんだけどそれでも自然の美しさや少年の眼差しには見入ってしまうものはあ…

(ハル)

監督:森田芳光森田芳光の映画はあまり観てないが、これはなかなかの佳作。パソコン通信なんて言葉を使っているので、古めかしく時代を感じさせる。ちょっとバブリーな雰囲気もある。メールのやりとりが文章として表示される当時としては実験的な構成であり…

ベルヴィル・ランデブー

監督:シルヴァン・ショメ世間的には評価が高いようだが、自分は乗れなかった。独特な絵やカット割りなど技もあるし、サイレント映画のような作風は決して悪くないんだけど、ストーリーがイマイチだし、キャラクターデザインにも馴染めず、うとうと眠くなっ…

バンコック・デンジャラス

監督:オキサイド・パン、ダニー・パン「レイン」をハリウッド版にセルフリメイク。ただ「レイン」は観てないのでよくわからん。耳の不自由な女性とのロマンス、引退する殺し屋など、どっかで見た設定ばかりなので、もうちょっとひねってくれよ。バンコクが…

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

監督:スティーヴン・ダルドリーたしかにこの少年はうるさい。ものすごく演技は達者なのだが、いまひとつかわいさがないので、どうも肩入れしずらかった。それとストーリーがやや作為的なのも気になる。そして周りの大人はいい人ばかりで、少しむずかゆい。…

ゴッド・オブ・ラブ

監督:ルーク・メスニーモノクロ映像観ただけでセンスがあるのは分かるし、ダーツに刺さったら好きになるというバカ設定も微笑ましいのだが、さすがに短編映画なので短い時間では、ちょっとパンチがなかったかな。ぜひ次回は長編で粋なコメディを観てみたい。

君を想って海をゆく

監督:フィリップ・リオレフランスの移民問題や援助すると罪になるという制度など、あまり知られていないフランスの移民政策に焦点を当てており、興味深く観れた。主人公が危険を顧みずクルド人に助けるところに、そこまで肩入れするのが不思議ではあるが、…

ツーリスト

監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク評判よくなかった割には正直結構楽しめた。往年のヒッチコック映画のようなものをやりたかったんだろうが、まあこんなもんでしょう。デップとアンジーのスター映画を楽しむもので、こういう映画はやっぱ…

我らが愛にゆれる時

監督:ワン・シャオシュアイ何を言われようが、世間にどう見られるかなんてどうでもいい、ただ娘を助けたいという母強しの映画。子供のためなら何でもするという母親の気持ちは理解できるが、果たしてここまでやれる人っているのだろうか。余命わずかの娘を…

北京の自転車

監督:ワン・シャオシュアイ2000年の中国映画。なるほどまだ急成長前だったせいかどこか貧しさの空気が漂っていた。しかし観ている間本当に腹の立つ映画だった。自転車を盗まれる方も盗んだ方も二人のクソっぷりにはイライラさせられた。経済発展した中…

トゥー・ラバーズ

監督:ジェームズ・グレイジェームズ・グレイは骨のある映画を撮るので好きだ。この映画もどこか古めかしい雰囲気を漂わせ、一筋縄ではいかない恋愛映画になっている。愛は盲目というが、ホアキン・フェニックスの行き過ぎた行動は理解を超えており、全く共…

ヤコブへの手紙

監督:クラウス・ハロフィンランドの美しい風景とほぼ3人の登場人物だけによるドラマなのだが、脚本がよく出来ているので、じっくりと腰をおろして、この静かで美しいドラマに引き込まれた。みな誰かを必要とし、そしてどこかで繋がっている。手紙を通して…

ナイト・フィッシング

監督:パク・チャヌク、パク・チャンギョン全編iphone4で撮影した短編映画。はっきりいってiphoneで撮ったんだぞって言いたいだけのもので面白くない。内容よりもiphoneで映画が撮れてしまう時代になったことに、これからはこういう作品が出てくるんだという…

孤高のメス

監督:成島出医者に大切なのは技術ではなく、患者を治したいという信念ではないのだろうか。そんなことを考えさせられる映画であり、とても丁寧に作られた良作。大都市でなくても主人公のような医者がいてくれと日本の医療も変わるんだろうけど、現実はこん…

エンジェル ウォーズ

監督:ザック・スナイダーよくこんなマヌケな脚本にワーナーは大金出したよ。ザック・スナイダーの趣味が全開していて、若干引いてしまった。「未来世紀ブラジル」的なものを期待した自分が馬鹿だったよ。。。ザック・スナイダーはTVゲームのやりすぎでは…

かぞくはじめました

監督:グレッグ・バーランティ疑似家族が本当の家族になるまでを描いたコメディ。なんだかんだいってこういうコメディを作らせたらアメリカは上手いよ。キャサリン・ハイグル、あんま好きじゃないけど、ここでの彼女はよかったよ。相手役のジョシュ・デュア…

彼女が消えた浜辺

監督:アスガー・ファルハディめずらしいイラン映画。イランの文化や社会背景なども見えてきて、こういうミステリー的な映画も撮るんだという新鮮さもある。一人の女性が突如消えてしまったことから起こる混乱、そして嘘と隠蔽によりさらに混乱が広がってい…

メアリー&マックス

監督:アダム・エリオットクレイアニメだからか作り手の愛情みたいなものが伝わってきた。皮肉っぽく全体的にも暗い映像で、ちょっとティムバートン風なダーク感はあるが、人付き合いが苦手な者同士の心の結びつきや、文通だけで会ったことがなくても互いを…

ウォール・ストリート

監督:オリヴァー・ストーンいまさら「ウォール街」の続編に正直興味なしではあったが、意外と楽しめたのは、ゴードン・ゲッコーというキャラにまだ魅力があったからなのだろうか。クソ野郎はやっぱりクソ野郎だった。まあ最後はちょっとは改心したようだが…

トイレット

監督:荻上直子この監督、外国ロケ好きだね。「かもめ食堂」には及ばないけど、これはこれでこの監督の味があり悪くはない。字幕映画だし俳優は外国人ではあるんだけど、カット数が少ないかったり、もたいまさこが出ていることにより明らかに日本の映画にな…

ドラゴン・タトゥーの女

監督:デヴィッド・フィンチャー結論からいってしまうとオリジナルの方が上だ。前半は話を急がせ過ぎて分かりずらいし、心の闇の深さがオリジナルに比べ、取ってつけたようで浅い。まあ元々スウェーデンの原作なので、自国の方がより作品を理解しているのは…

人生はビギナーズ

監督:マイク・ミルズマイク・ミルズの映画の主人公は監督自身の投影なのか、どうも内省的で、前作はそれで上手くいったが、今回は期待が大きすぎたせいかイマイチ乗れなかった。ビギナーズというテーマの割には監督の伝えたいことがよく分からず、話も一向…

サラエボ,希望の街角

監督:ヤスミラ・ジュバニッチサラエボの現状を映し出しているのではないか。女性の社会進出とか宗教などボスニア・ヘルツェゴビナという国の今を感じ取れ興味深かった。テーマが女性の自立だとは思うが、イスラム原理主義への恐怖といっては大袈裟かもしれ…

ゾンビ

監督:ジョージ・A・ロメロ当時は衝撃があっただろうが、今観るとさすがに色褪せてはいる。もはやゾンビ映画は沢山ありすぎて新鮮さは皆無だが、特撮のB級感やショッピングモールを舞台にしている設定は素晴らしい。ただ中盤ややダレる。もう少し短くても…

ジーン・ワルツ

監督:大谷健太郎海堂尊のミステリーかと思ったらミステリー色はないドラマ。海堂尊が実際の医師だからこそ、今の医療制度や医者自体が壊れている現状をこういう形で表現したかったんだろう。代理母など医療が発達すれば、今まで出来なかったことが出来てし…

グリーン・ホーネット

監督:ミシェル・ゴンドリーセス・ローゲンはあまり好きじゃないし、カトーは日本人じゃないしと全く期待してなかったせいか予想以上に楽しめた。ヒーローものだけど、どこかマヌケで結構笑えるとこあり。キャメロン・ディアスも出てるし意外と豪華。アクシ…

ラスト・ターゲット

監督:アントン・コルベイン渋い。渋すぎる。まさに大人の映画。この世界観というかストイックな作りが非常によく、ハリウッド的な演出を排除したとこに好感。ラストの対決なんて超あっさり。でもそこがいい。にやけないジョージ・クルーニーも役にマッチし…

パラノーマル・アクティビティ 第2章/TOKYO NIGHT

監督:長江俊和この前2を観て、これを観るとパラノーマル・アクティビティというか疑似ドキュメンタリーというものをよく理解していないのではないか。編集が多すぎていちいち気になった。日本製なので、もっと恐がらせてくれると思いきや全然恐さはないし…