2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

老人Z

監督:北久保弘之スタッフは豪華だが中身は大したこと無い。15年以上前の映画だが老人問題という今日的なテーマなので古さは感じないが、ファッションなどはさすがにダサい。江口寿史のキャラクターデザインは結構好きだけどね。話自体はどんどん無茶苦茶…

中国の鳥人

監督:三池崇史三池監督にしては大人しく、展開がダラダラしていて眠くなった。後半話がファンタジックになり、それはそれでいいのだが前半のダラダラ感が足を引っ張り、集中力が持続できなかった。中国の緑に覆われた山々が美しくそこは中々の見ものだ。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地大乱

監督:ツイ・ハークもっと破天荒なアクションを期待したが、「アイアンモンキー」ほどぶっ飛んでなく意外とおとなしい。ジェット・リーとドニー・イェンの対決もまあまあ止まり。ワイヤーアクションも「アイアンモンキー」を観た後だと新鮮さに欠ける。逆に…

12人の優しい日本人

監督:中原俊名作「十二人の怒れる男」を日本風にアレンジした密室劇。脚本は三谷幸喜で正直三谷は好きじゃないのでどうかと思ったが、これが意外に良く出来ていていい意味で裏切られた。話の流れが2段階になっていて最初はまあまあだったが、後半のひねり…

ジョニー・イングリッシュ

監督:ピーター・ハウイットローワン・アトキンソン版「裸の銃を持つ男」といった感じ。バカバカしいギャグはそれなりに楽しいが畳掛ける様なテンポがないので後半は眠くなった。ミスタービーンがそのままスパイになったような映画でローワン・アトキンソン…

風の絨毯

監督:カマル・タブリージー素朴なイラン映画(日本合作)でイラン人の温かさが伝わった。日本とイランの異文化交流を描いているが、静かな語りでイラン映画がどこか昔の日本映画に通じるものを感じた。榎木孝明がイランでもされほど違和感なく馴染んでいて…

スコーピオン

監督:デミアン・リヒテンスタインエルビスのカッコをした男たちが強盗をして、その後裏切りと設定自体は悪くないがクライム映画としては新鮮味が無く退屈だ。ただ無駄に役者が豪華で、すぐ死ぬクリスチャン・スレイターやデヴィッド・アークエットが何だか…

ブラック・スネーク・モーン

監督:クレイグ・ブリュワー相当変な映画だ。Vシネマのような設定でサミュエル・L・ジャクソンがクリスティナ・リッチを監禁していたずらする映画と思ったら全然違った。妙に説教くさく意外にまじめな映画で拍子抜けした。小さいC・リッチが巨大な車に中…

マッハ!

監督:プラッチャヤー・ピンゲーオアクション映画だが兎に角笑える。確かにトニー・ジャーのアクションは凄いがそれ以上に無駄なアクションが多くて笑えるのだ。中盤の追いかけっこはジャッキー・チェンの「プロジェクトA」のようでジャッキーへのオマージ…

僕はラジオ

監督:マイク・トーリン今時この手の障害ものを作る意図が分からん。コーチがラジオにそこまで気にかける理由が分からないが、まあいいや。よくある障害ものの域を出ず、エド・ハリスが出ていなければ見なかっただろう。

DISTANCE

監督:是枝裕和カルト宗教が事件を起こしその後、加害者家族たちが集まるという話だが宗教観とか加害者側の辛さとかそういったものは深く掘り下げておらず、ダラダラとドキュメントタッチで話が進んでいくだけなので物足りない。しかしどこか幻想的な森の描…

うつせみ

監督:キム・ギドク主演の2人が全く台詞がないというある種実験的な映画であるが、その無駄を省いた演出は観る者の想像力を刺激する。前半の空き巣を転々とするエピソードがテンポがいい。しかし後半はちょっと馬鹿っぽい展開になり、主人公が超人的な感じ…

ブラザーズ・グリム

監督:テリー・ギリアムテリー・ギリアムにしては驚くようなイマジネーションが少なかった。ただもっとつまんないかと思っていたので意外にテンポがよく、ポンポンと進んでいくので退屈しないで楽しめた。最初は違和感あったアメリカンなマット・デイモンと…

バーバー吉野

監督:荻上直子都会から転校生が来たことによって少年たちや田舎町に波乱が巻き起こるというお決まりの設定ではあるが、そのユーモラスな雰囲気は微笑ましい。女性監督なのにエロ本などのネタもしっかり抑えていて少年たちの成長物語としてもよく出来ている…

美しい夜、残酷な朝

●dumplings 監督:フルーツ・チャンつまらない。全く面白さを見出せず終わってしまった。バイ・リンが魅力的なのが唯一のマシな所だが本当にそれだけ。一番出来が酷い。●box 監督:三池崇史 出来は一番いい。短編映画としては及第点ではないか。話はありがち…

監督:西谷真一浅田次郎の「ラブ・レター」に近い感じの映画で淡々とした静かなロードムービーだ。現在に回想シーンを織り交ぜ小さなエピソードを積み重ねていき集中力を途切れさせない。大沢たかおと柄本明の組み合わせも悪くなく、特に柄本明の演技は独特…

斬る

監督:岡本喜八冒頭のカット割りがカッコよく、どこか西部劇風な所がいい。そのままマカロニウエスタン風な感じで突き抜けてほしかったが、そうならなかったのでちょっと残念。役者ではひょうひょうとした仲代達矢や豪快な高橋悦史などの演技もいい。ただア…

ギャザリング

監督:ブライアン・ギルバートどこかで見たようなストーリーだが、アイデアは中々いい。だが盛り上がるまでに時間がかかりすぎ前半はかなり退屈だ。後半いろいろ分かってくると面白い話というのは分かるのだが、それにしてはそのアイデアをあまり上手く料理…

ピンポン

監督:曽利文彦はっきり言えば大した映画ではないが、全体を流れるゆるーい感じが嫌いじゃない。窪塚も出ているし何か「GO」に似た雰囲気だと思ったら、脚本が宮藤官九郎だったので納得。卓球と映画は意外と相性いいのかも。それにしても窪塚洋介の台詞回…

大誘拐 RAINBOW KIDS

監督:岡本喜八誘拐という題材や誘拐された婆さんが誘拐の主犯になるような展開など着想は面白いのだが、演出に切れがなく全体的にもたついている。「日本のいちばん長い日」が面白かっただけに期待したが、岡本喜八の年齢を感じさせる出来になってしまった…

メトロポリス

監督:りんたろう上空高くにメトロポリスという巨大都市、地上は下層都市とSFにありがちな設定。テーマが見えず内容が薄っぺらい。大友克洋の脚本に問題があるのか手塚治虫の原作自体が大したこと無いのか分からないが映画化するほどの内容ではない。キャ…

ヌードの夜

監督:石井隆探偵もどき、訳ありの女、やくざなどありきたりなノワールで面白みが全くない。何が言いたいのかよくわからず、個々のキャラクターも魅力が無い。何だかバブリーな雰囲気が今観るとさすがにダサくて安っぽい。