2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ブラインド 視線のエロス

監督:エスキル・フォクト幻覚なのか妄想なのかはっきりしないような作風は割と好きではあるが、最後までイマイチはっきりとせず、なんか腑に落ちない。まあ別に曖昧なままでもいいんだけどね。電車の中で盲目の女がまわりを気にせず妊娠を告げる携帯でのや…

母の身終い

監督:ステファヌ・ブリゼ尊厳死について考えさせるものはある。確かに死ぬ時に周りに迷惑かけたくないという思いは理解できる。病気で苦しみながら死んでいくのは余り見たくないし、見せたくない。映画としては静かな作品だった。息子の母親への態度はちょ…

必死剣 鳥刺し

監督:平山秀幸これスルーしてたけど観て良かった。上出来の時代劇。いやいやストーリーが見事。冒頭に連子を殺す導入部。この女が実はとんでもない女で影で藩主を操る女帝のようなビッチ。殺した兼見は軽い処分で生かされる。しかしこの話には最後に裏があ…

月夜の傘

監督:久松静児古き良き日本映画。50年代の日本の家族や近所付き合いの微笑ましい風景が映し出されている。近所のおばさん達の井戸端会議を中心にラブレターの代筆、学生の人妻への恋、お見合い、ピアノの購入など様々なエピソードで日本の今そして変わり…

ウォールフラワー

監督:スティーヴン・チョボスキーもっと甘酸っぱい青春物を期待していたのでその辺はやや期待はずれだったが、それでも時代性や音楽、そしてエマ・ワトソンの存在のおかげでまあまあ青春には浸れたかな。ローガン・ラーマンのひ弱な感じもよかった。主人公…

フルートベール駅で

監督:ライアン・クーグラー最近も白人警官が黒人を撃った事件があったが、この映画を観てまずそれを思い出した。あまり言いたくないが黒人差別が多少なりとも影響してるように思う。問題の白人の方は誰も捕まっていないようだし。警察の大変さも理解できる…

コン・ティキ

監督:ヨアヒム・ローニング、エスペン・サンドベリ自説を証明するためにイカダで太平洋横断した話。思ったよりも普通だった。まあそこそこの力作。ただやや盛り上がりに欠けるものであった。もっとアクションもほしいし、人間関係の対立や葛藤などドラマ自…

ハンナ・アーレント

監督:マルガレーテ・フォン・トロッタ彼女の主張は理解できるし、この時代でこんな危険なことをよくやったとは思うのだが、そもそもの前提がアイヒマンは”思考することを放棄して命令に従っただけ”という彼女の主張自体が果たして正しいのか。アイヒマンは…

江ノ島プリズム

監督:吉田康弘タイトルから想像した映画と全然違った。まさかのタイムトラベル物だったとは。このジャンルは好きだけど、うーんイマイチかな。なんか短編ぐらいが丁度いい内容。なんで記憶を失うのかが意味不明だが、結論ありきな脚本がダメ。江の島のロケ…

ハニートラップ 大統領になり損ねた男

監督:アベル・フェラーラ悪くないしそれなりの力作なのだが、どうも方向性がよく分からない。ハニートラップというタイトルもおかしい。トラップでもなんでもなくただのレイプだろ。無実の罪で捕えられたなら分かるのだが、そうでもないようなのでこのどう…

セインツ -約束の果て-

監督:デヴィッド・ロウリー話は至って平凡だし、役者たちもさほど魅力を感じない。ただどこか西部劇を思わせる雰囲気はいい。監督は才能はありそうなので今後には期待。

Seventh Code セブンス・コード

監督:黒沢清まさかこんなつっこみ所の多い映画だったなんて。ロシアというロケ地はいい。前田のキャラが無鉄砲すぎると思ったが、最後はそういう展開なのね。いろいろと無茶苦茶すぎるだろ。セリフもどこか不自然だし。最後の前田の歌とか作品を台無しにし…

抱きしめたい -真実の物語-

監督:塩田明彦まあ悪くはない。でもよくある難病物だね。障害が原因で死ぬのかと思いきや妊娠の病気で死ぬという意表突く展開。これだと今までの障害うんぬんはなんだったのかとすら思える。錦戸亮には好感が持てる。

華の乱

監督:深作欣二深作だから観たけど、深作が撮るような作品ではない気がする。与謝野晶子という人物像があまりこの作品からは伝わらなかった。キャストは豪華なのでそれなりのものにはなっているが、どこか物足りなさの方が大きい。松坂慶子の一人大芝居は凄…

ネオ・ヒロイック・ファンタジア アリオン

監督:安彦良和悪くはない。ギリシャ神話をモチーフにした冒険アニメとしてそれなりにはいいんだけど、段々と単調というかストーリーが王道すぎるというかありがちというか余りに工夫がない展開に飽きてくる。ギリシャ神話とかが好きならもっと楽しめると思…

ブロークンシティ

監督:アレン・ヒューズ政治サスペンス。ヒューズ兄弟が独立したようだ。役者は結構揃ってはいる。でも平均的な陰謀物でしかない。マーク・ウォールバーグが主役だとどうしても安っぽくなっちゃう気がする。

しびれくらげ

監督:増村保造いつもの男を利用して成り上がっていくのと違い、ダメな父親のせいで恋人とは破局になったりヤクザに狙われたりと散々な目に合う。親父のダメっぷりが凄くて笑える。まあ結局最後はいつものように脅迫して金を取るけど、それでもいつもと趣向…

アニマトリックス

監督:アンディー・ジョーンズ、前田真宏、渡辺信一郎、川尻善昭、小池健、森本晃司、ピーター・チョン9編の短編オムニバスアニメ。マトリックスにまつわる話を並べたもので、それぞれに余り関連性はない。日本のアニメーターが結構参加してるようだけど、…

でんきくらげ

監督:増村保造やってることは「いそぎんちゃく」シリーズとなんら変わりない。それゆえ正直食傷ぎみではある。しかしこの女なにがしたいのか。最後まで男を裏切るビッチであった。増村保造だからそれなりには面白いけど。。。

無宿 やどなし

監督:斎藤耕一勝新太郎と高倉健。この二人が同じ画面に映るだけで絵になる。とにかくかっこいい。でもある意味それだけとも言える。ロベール・アンリコの「冒険者たち」を日本でやってみましたって感じで、正直かなり内容は薄い。ただ独特の味わいがあるの…

パニック・トレイン

監督:オミッド・ノーシンイギリス版「アンストッパブル」。低予算だしやや迫力不足ではあるが、低予算パニック映画としては善戦していると思う。犯人が顔を見せず、少し「激突」風なところはいい。アイデアというほどのものもないんだけど、それなりに見せ…

殺意は薔薇の香り

監督:フィリップ・クローデル平凡なサスペンス。もっと大きな謎が用意されていると思いきやなんかただの貧しい詐欺師みたいなオチに拍子抜け。主人公もなにか大きな秘密がありそうな感じを醸し出していたが、思わせぶりなだけで何もなかった。クリスティン…

オンリー・ゴッド

監督:ニコラス・ウィンディング・レフンレフンは何がしたかったのか。なんか全て空回りしている。これタイ人が見たらどう思うんだろう。どうせならもっとアクションを増やしたアクション映画にした方が面白かったと思う。

母なる復讐

監督:キム・ヨンハン韓国人の鬼畜ぶりがよく分かる。ほんと狂った民族だよな。これが実話とはね。韓国ではこんな事件山のようにあるんだろうね。同じ人間を二度もレイプするとか頭大丈夫かこの民族は。観ていて気持ち悪さにうんざりする。

セブン・サイコパス

監督:マーティン・マクドナー「ヒットマンズ・レクイエム」もそうだが、この監督は独特の間を持っている。劇作家出身だからか普通の映画とは違うどこか異質なものがある。前作よりは好きかも。いろいろと脚本も工夫があるし、ユーモアもあり役者もイキイキ…

虹を掴む男

監督:ノーマン・Z・マクロードこの前リメイク版の「LIFE!」を観たがあっちの方がいい。てゆうか内容は全く別物だった。これリメイクと言えるのか?。妄想男という設定は同じだが、後は全くの別物でどこかドタバタ風なヒッチコックって感じだった。音…

初春狸御殿

監督:木村惠吾あまり期待してなかったからかかなり楽しめた。こういう華やかなバカっぽさは昔の日本映画の活力を見るようだ。大映映画の豪華な役者たちも花を添える。ミュージカルは苦手だけど、たぬきがお姫様になりすますという話自体が面白いので苦手な…

ファイ 悪魔に育てられた少年

監督:チャン・ジュナン話自体はまあまあ面白いものはあるのだが、根底にある韓国人特有の恨み、暴力、凶悪性など狂った民族性が表れどうもなじめない。もっと普通のエンターテイメントでいいのに。ツッコミ所も多く、誘拐犯がそんな近くに住むのもおかしい…

ミスティック・アイズ

監督:D・R・フッド悪くはない。ただなんというか映画というよりはTVドラマ的で田舎町で起こる人間関係のもつれを描く。主人公兄弟の過去のトラウマ話が主になっていて、よくある話程度のものでしかない。しっかりとした作品ではあるが、カンバーバッチ…

LIFE!

監督:ベン・スティラー正直あまり期待してなかったけど、思いのほか観れる映画だった。ベン・スティラーが出てるせいかどうも安っぽく見えてしまうが、監督としてのベン・スティラーの情熱というか誠実な姿勢がどことなく伺えて好感が持てた。妄想男の現代…