ドラゴン・タトゥーの女

監督:デヴィッド・フィンチャー

結論からいってしまうとオリジナルの方が上だ。前半は話を急がせ過ぎて分かりずらいし、心の闇の深さがオリジナルに比べ、取ってつけたようで浅い。まあ元々スウェーデンの原作なので、自国の方がより作品を理解しているのは当然なのだが。ただオリジナルを知らなければ、これはこれでよく出来てはいる。フィンチャーの映像は相変わらずセンスがあるし、オープニングクレジットは最高にかっこいい。ぎこちないルーニー・マーラもどんどん良くなってきたし、ダニエル・クレイグはジェームズボンドの影をみじんも感じさせないのは演技派の証拠ではないか。写真からひたすら調査する過程は面白い。