北京の自転車

監督:ワン・シャオシュアイ

2000年の中国映画。なるほどまだ急成長前だったせいかどこか貧しさの空気が漂っていた。しかし観ている間本当に腹の立つ映画だった。自転車を盗まれる方も盗んだ方も二人のクソっぷりにはイライラさせられた。経済発展した中国だが、こういう低所得層もまだ確実に存在し、隠れがちな中国の裏の側面が見れたような気がする。終盤までは本当にむかつく映画であったが、終盤の迷路のような街並みを逃げ回るシーンや主人公の自業自得な顛末にやや持ち直したかな。