結婚哲学

監督:エルンスト・ルビッチ

ルビッチのサイレント映画1920年代でこの軽快さ。軽妙洒脱なロマンティックコメディで、のちのコメディ映画の基礎ともいえるぐらい、役者たちを駒のように配置し、バラバラにしたり、カップルを入れ替えたりと脚本の練り具合がすごい。モンテ・ブルーの笑顔が輝いていてまぶしい。ただ女優陣がどうも魅力が薄い。終盤の仲直りのシーンがとにかく素晴らしかった。F・ヴィドアも浮気していたと告白するが、信じないブルー。証明するために浮気相手にキスをしたことを証言させようとする。困る浮気相手。その後ろでブルーが、どうせ嘘だろって感じで、浮気相手に笑顔で言うとおりにしろよとジェスチャー。この一連のやりとりが最高。