シャンボンの背中

監督:ステファヌ・ブリゼ

とても静かながら、しっとりとした大人の映画。なんてことない語りつくされた不倫映画だが、なぜかすごく引きつけられる魅力があった。主演の二人とも美男美女でない、その普通さが良かったのかも。特に女優は孤独感や幸薄感が出ていた。なんでもない日常でふと出会ってしまった二人。この出会いは良かったのか悪かったのか。男は十分満ち足りた生活してたのにね。バイオリンの音色が切ない。風が強く吹くあの場所行ってみたいと思った。ただ、ちょっと残念なのは結局二人がセックスをしてしまったこと。あそこでしてしまうのがフランス映画、そんな気がした。