クライマーズ・ハイ

監督:原田眞人

以前NHKのドラマ版を見たことあるだけに、話の内容で新鮮味は薄らいでしまったので、ドラマ版を見てなかったらもっと評価は上がっていたと思うが、これはこれでよく出来ている。今でも当時のことはよく覚えている、あの日航機墜落事故を背景に、地方新聞社の人間たちの社内でのせめぎ合いを高いテンションで描いていて、役者たちの演技合戦が中々見応えがあった。堤真一は昔に比べると、どんどんいい役者になってきているし、また遠藤憲一堀部圭亮の存在感もよかった。でもタイトルと話の内容があまり合ってるように思えないし、そもそも登山のシーンにあまり必要性を感じなかった。それでも上映時間の長さを感じなかったのは、それだけ映画に引き付けられた証拠でもある。