マイ・ブルーベリー・ナイツ

監督:ウォン・カーウァイ

ウォン・カーウァイのだらだら演出についていけるか不安があったが、だらだらしてはいるが「恋する惑星」の頃のような雰囲気があり割といけた。お得意のストップモーションだったり、独特の色使いだったりアメリカでもらしさは出ていて悪くないのだが、ほぼ役者たちの会話が中心で動きが少ないため、一本調子で話が加速しない。「恋する惑星」の中の「夢のカリフォルニア」のような印象的な音楽があれば、もうちょっと評価は変わったかも。しかしこういう独特のオシャレな映像が作れるというのは、カーウァイの映像センスであり、そこは評価したい。