霧の中の風景

監督:テオ・アンゲロプロス

旅芸人の登場や兄弟の名前がアレクサンドロスとヴーラという「シテール島への船出」の主人公兄弟と同じ名前であったりと過去の作品との関連性が興味深い。いわゆるロードムービーであり、人との出会いや過酷な出来事はあれど、意外と胸に迫るようなものは無かった。ただ幻想的な映像であったり、音楽は良かったけど。まあ内容よりもむしろお得意の長回しの方に興味がいってしまった。計算された長回しの数々は流石であり、映画的な面白さは堪能できた。