PERFECT BLUE パーフェクト ブルー

監督:今敏

最初は気色悪いストーカー映画で、イマイチ乗れなかったが、除々に主人公の精神状態がおかしくなるにつれて、これは現実なのか夢なのか、はたまたドラマの中なのか、今どの状態にいるのか混乱するような編集が見事で非情に面白い。この辺は夢と現実が入り乱れる「パプリカ」に通ずるものがあり、今敏の原点を見た気がした。話のオチも意外だし、終わってみれば予想以上に練られた映画でした。しかしアニメ映画といえば宮崎駿ばかり注目されるが、今敏は過小評価されすぎではないか。もっと表舞台で活躍してもおかしくない才能だ。