デタッチメント 優しい無関心

監督:トニー・ケイ

陰鬱な映画だ。夢も希望もないアメリカの学校の闇が見える。学校側の問題もあるだろうが、やはり生徒そして親が原因だと思うよ。こんな学校で教える教師たちがおかしくなるのも無理はない。非常に気が滅入る映画だが、こんな暗い世界に主人公と売春少女の未来に一筋の光が見えた気がした。エイドリアン・ブロディがよかった。キャストが無駄に豪華なのが謎。監督は「アメリカン・ヒストリーX」の人か。久しぶりだが、どこかあの映画と似たような暗い現実を冷静に見つめている。