告白

監督:中島哲也

やっぱりこの監督が嫌いだということが、よく分かった。嫌悪感が半端ない。陰鬱は話を、綺麗な映像とスローモーションの多用で、なんか洗脳されるような気持ち悪さがあった。気持ち悪さでいえば、ミヒャエル・ハネケ以上だな。中学校のひとクラスの中の閉鎖的な話で、登場人物誰一人幸せなやつが出てこない。救いの無い話は好きだが、この映画は、そういう暗い映画とはどこかが違う。せめて映画的な面白さを見せてほしい所だが、HIV、爆弾、夫がカリスマ教師など、設定が作為的で、ミステリーとしての巧さが全く感じられなかった。