彼が愛したケーキ職人

監督:オフィル・ラウル・グレイザー

まあ話の作りは面白い。バイセクシャルなトーマスと妻子のあるオーレンが恋仲になる。しかしオーレンは事故で死亡。トーマスはオーレンの故郷に行き、彼の妻アナトのカフェで働くことになる。波乱が起きそうな展開だ。なぜトーマスはアナトと接触したのか。アナトも浮気相手と気付いていたのに彼に惹かれているようだった。そこにユダヤ教の文化なりが絡み合い、より複雑な様相になる。安息日とか詳しく知らないが、ユダヤ教は同性愛は禁止じゃないの。この何とも言えない複雑な状況はいい結果にはならないと思う。しかしラストのピアノの旋律と余韻はいい。大人の映画だ。