友罪

監督:瀬々敬久

そもそもこの映画はどういう立場なのだろうか。加害者の苦しみを見せることによって、赦しを得ようというのか。分かる部分もあるが、やった罪の大きさを見ると同情はできない。加害者家族も罪を背負わなければいけないのかというテーマもあるが、これも同じだ。とにかくこのケースに関しては、この罪は償えないと思う。この映画はこういった所謂少年Aの償った後の人生はどうなるのかというものを多角的に描いている。恋愛は?友達は?プライバシーは?などまあとにかく暗い将来しか待っていない。気が滅入るが、被害者加害者どの立場でも遭遇したくないことである。答えはない。