おろち

監督:鶴田法男

楳図かずおの漫画だそうだが、ホラーにしてはちっとも恐くない。昭和の怪奇譚の風味や二世代に渡る話の作りなど、それ自体は悪くないのだが、結局何がしたのかよく分からない。おろちの存在もあまり意味を成していないし、姉妹の確執も中途半端。ラストのオチも想定内で驚きはない。もう少し頑張ればそこそこのものになるような気もするが、なんかこう変態性が足りない。