シテール島への船出

監督:テオ・アンゲロプロス

現実なのか映画の中のシーンなのか、あまりの説明不足に理解できない。登場人物もほとんど感情を表に出さないので、一体何を考えているのか、ちっともわからない。今置かれている状況が理解できないため、全く話についていけず、アンゲロプロスの勿体ぶった演出にさらにイライラさせられる。結局老夫婦二人が流されていくラストシーンを撮りたいがための、長い前ふりのような非情に退屈な映画だった。