奇跡

監督:カール・テオドール・ドライエル

物や科学、そして情報がない時代、人間は神にすがって生きてきたんだなあ。宗教や信仰心というものに覆われた、この映画に息苦しさを感じたが、最後の奇跡に立ち会った時、充満していた息苦しさは解き放たれ、崇高な気持ちになれた気がする。ただ気高さの中に、宗教の押し売りのようなものも見え隠れし、やや気味の悪さを感じたのも事実。