2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

バオー来訪者

演出:横山広行「ジョジョ」より前の荒木飛呂彦作品。これジャンプ連載時、最初の第1話を当時買ったのでよく憶えている。まさか映画化されていたとはね。50分と短いが、内容は結構つまっている。話の内容やキャラクターの変身等が後のジョジョへの布石に…

迷宮物語

監督:りんたろう、川尻善昭、大友克洋「ラビリンス・ラビリントス」、「走る男」、「工事中止命令」の3本のオムニバス。「ラビリンス・ラビリントス」は映像の洪水、イマジネーションに溢れた世界観は悪くない。ただ内容はない。「走る男」は退屈。「工事…

はさみ hasami

監督:光石富士朗知らない作品だったので余り期待してなかったけど、いい作品だった。美容学校を舞台にした生徒と先生の群像ドラマ。先生役が池脇千鶴だが、正直生徒役でも十分いけるぐらい若く見える。等身大の若者の悩みとそれを克服しようともがく姿に共…

ルート・アイリッシュ

監督:ケン・ローチケン・ローチらしくない作風。イラク戦争を舞台にしているからか。ミステリー的な要素もあり、いつものらしさは余り感じず、どっちかというとハリウッドっぽい印象を持った。ただイギリスの生活感とかはきっちりと描いているので硬派な面…

鬼の棲む館

監督:三隅研次76分と短い原作は谷崎潤一郎の戯曲。主演者はほぼ4人。勝新太郎のパワフルな存在感は相変わらず物凄いが、それよりも新珠三千代の鬼の演技が違った恐さを表現。体を武器に妖艶に迫って、僧侶を煩悩地獄に突き落とす。佐藤慶の悶絶演技もよ…

マシンガン・プリーチャー

監督:マーク・フォースター主人公に共感できないので、その後の行いも正当に評価しずらい。強盗、殺人未遂(あやしいもんだ)と散々悪事を働いといて、神に目覚めたといわれても都合よすぎないか。まあ腹を割って自分自身をさらけ出したのは、凄いと取るか…

ポテチ

監督:中村義洋伊坂幸太郎らしい話。まあいつもの嘘臭い話ではあるが、こういう伏線を縦横無尽に張り巡らして、駒であるキャラクターを絡ませ、ストーリーを転がしていく、伊坂幸太郎流の群像劇は割と好きである。何でもないエピソードが実は、計算されてい…

泪壺

監督:瀬々敬久小島可奈子に尽きる。小島可奈子の裸のために観た様なもんなので、内容は別にどうでもいいし、端から期待してない。どうでもいいが小島可奈子って、ちょっと小西真奈美に似てる。悲しいと走り出すとかは結構面白かった。つーか佐藤藍子より小…

最高の人生のはじめ方

監督:ロブ・ライナー「最高の人生の見つけ方」コンビ、R・ライナーとモーガン・フリーマンだからこんなタイトル。フリーマンと隣に越してきた家族との交流。要はモーガン・フリーマン劇場だね。ヴァージニア・マドセンも魅力的だし、子供たちも可愛げがあ…

サラの鍵

監督:ジル・パケ=ブランネールナチス占領下のフランスと現代を交互に描き、一人の少女が巡った運命を、多少ミステリー風味を利かして迫る。人に歴史あり。過去を掘り起こすことの傲慢さや身勝手さはあるが、そこに隠れていた真実を明かすことは、真実を知…

英雄の証明

監督:レイフ・ファインズレイフ・ファインズ監督デビュー作。シェイクスピア劇を現代に置き換え、中々面白いアレンジ作として観れた。ファインズが気合の入った演技をしているし、ヴァネッサ・レッドグレーヴも大熱演だった。そしてまさかのジェシカ・チャ…

曽根崎心中

監督:増村保造近松門左衛門の人形浄瑠璃を実写化したそうだが、そんなもんは知らん。確かに喋り口調が独特だったが、次第に慣れた。宇崎竜童は、これが初主演だったんだね。梶芽衣子も良いのか悪いのか分からなかったが、終わってみれば、いい演技だったと…

バトルシップ

監督:ピーター・バーグ「インディペンデンスデイ」と「トランスフォーマー」が合体したような、ハリウッド馬鹿アクション。でもこういうの嫌いじゃない。。。この手のものを観るといつも思うのだが、明らかにテクノロジーの差があるのに、なぜエイリアンは…

ケス

監督:ケネス・ローチイギリスらしい映画。69年イギリスの労働階級の生活感や将来の不安感、炭鉱なんてやりたくない少年の怒りがひしひしと伝わる。家族はロクデナシだし、だれからも理解されない少年が鷹に興味を持ちだしたのは必然だったのだろう。あの…

パニッシャー:ウォー・ゾーン

監督:レクシー・アレクサンダー主役のレイ・スティーヴンソンは「キルザギャング」の男か。うーん地味すぎるキャスティング。いい俳優なんだけどね。そこそこ楽しめる普通のアクション映画で、特に褒めるとこもない。ジグソウは敵キャラとしては、まあまあ…

自転車泥棒

監督:ヴィットリオ・デ・シーカ1948年、イタリア映画の名作。うん、いい作品だった。タイトル通りの作品で全てを物語っている。終戦間もないイタリアの生活をリアルに映し出し、ヴィットリオ・デ・シーカの温かい眼差しと厳しい現実が、観るものを深く…

デルス・ウザーラ

監督:黒澤明黒澤のロシア(ソ連)映画。今まで何となくスルーしていた作品だったが、思った通りのロシアの堅苦しい映画であった。ただ悪い映画ではない。黒澤はドストエフスキーとか好きだから、ロシアで映画が撮りたかったのかなあと推察。探検隊とデルス…

動く標的

監督:ジャック・スマイトロス・マクドナルド原作。60年代の雰囲気はまあまあいいんだけど、話に締りが無く、監督の力量不足が露呈している。ハードボイルドとしての味があれば、まだ観れる映画なんだけど、味気なくストーリーのぐだぐださを補えなかった…

さびしんぼう

監督:大林宣彦“尾道3部作”の最終作。まあそんなに悪くもないんだけど、所々でふざけた様な演出があり、ややげんなり。ショパンの”別れの曲”は印象的。まあ全体的にクサさというかこっぱずかしい空気があり、まあ青春とは恥ずかしさをさらけ出すことなのか…

雑魚

監督:アンドレス・ルケ・ペレス、サムエル・マルティン・マテオスザコというより糞野郎だな。雑魚が成り上がっていく話だが、あんまり面白くない。一応ギャング映画のジャンルだと思うが、なんか最後の方は「ワイルドシング」っぽくなる。雑魚は最後まで雑…

マリリン 7日間の恋

監督:サイモン・カーティス「王子と踊り子」の撮影期間をマリリン・モンローと過ごした助監督の回顧録。期待以上の出来。素顔は全然似てないのに、ミシェル・ウィリアムズはモンローを完璧に演じていて、本当に素晴らしかった。オスカーあげたかったなあ。…

隣人13号

監督:井上靖雄井上三太の漫画は面白かったが、まあまあ頑張ったんじゃない。2つの人格を小栗旬、中村獅童、二人に演じさせたのはいいアイデア。少年時代のいじめの復讐だが、もっと面白くできた気がするし、どうせならもっとネチネチ描いてほしかった。三…

テルマエ・ロマエ

監督:武内英樹日本もこのレベルのコメディが撮れるようになったのは、いいことじゃない。古代ローマと現代日本が、お風呂というネタで結びつくという発想がいいじゃん。カルチャーギャップコメディとして、十分健闘してるよ。阿部寛あっての企画だし、脇の…

パンドラム

監督:クリスティアン・アルヴァルト正直、この映画の存在自体知らなかった。それぐらいこの映画、全くっていっていいほど知られていない作品だが、何コレ凄い面白いじゃん。「エイリアン」を彷彿とさせる雰囲気にわくわく。そもそも宇宙船、コールドスリー…

とある飛空士への追憶

監督:宍戸淳空の「ボディガード」て感じのアニメ。なんか「スカイクロラ」を思い出した。最下層の飛空士と姫との身分を超えた恋。大人しかった姫が除々に心を開いていったり、子供の頃、二人は再会していたり、姫がツンデレだったりと定石通りの展開で、少…

星の旅人たち

監督:エミリオ・エステヴェス同じ巡礼映画で「サン・ジャックへの道」ってのもあったね。こういう旅は出会いの旅でもある。旅を通して、いろいろな出会いと亡き息子を偲び、父として息子が途中半ばで終わらせた巡礼を完結させ、遺灰をその地に撒きたかった…

プレイヤー

監督:エマニュエル・ベルコ、フレッド・カヴァイエ、アレクサンドル・クールテ、ミシェル・アザナヴィシウス、エリック・ラルティゴ、ジャン・デュジャルダン、ジル・ルルーシュフランス流セックスコメディ。オムニバス映画でF・カヴァイエやM・アザナヴ…

ジャンゴ 繋がれざる者

監督:クエンティン・タランティーノまあ面白いちゃあ面白いが、意外と何も残らなかった。マカロニウエスタン愛はまあまあ伝わったが、どうも黒人の描き方に、すんなり受け入れるのに苦労した。まあタラ自体は単純な痛快娯楽映画というスタンスなのは分かる…

フライト

監督:ロバート・ゼメキスさほど興味は湧かなかったが、監督がゼメキスなので、これは観るしかない。前半の事故シーンなどは、さすがゼメキスの迫力なのだが、その後一切地味な話が続き、エンタメを排除した展開はゼメキスの成長とみるか物足りないとみるか…